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第七章・エリオットの正体
57・諦められぬ想い
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僕はもうこの感情を抑えることなど出来なかった。今までどんなに冷たい目で睨まれ、酷い言葉をかけられたとしても反論もしなかったけど、今回だけは我慢ならない!
愛してなどくれなかった父とは違って、嘘偽りのない愛情をくれたのはジョナサンだ。せっかく長年務めて貯めたお金を、僕にと渡してくれたくらいに。それなのに僕は、その大事なお金を盗まれてしまって…
僕の胸は千々に乱れていた…そんな優しいジョナサンが、何故こんなに酷い扱いを受けなければならなかったのだ?と。
もう愛する坊ちゃまのお祖父様とか、自分の仕える家の主人だとかは関係ない!人として言わずにいられなかった。
「どうしてですか?何故ジョナサンの手を離してやれなかったのです?どんなに惨い所業なのかを分かっていて何故!?」
そう言う僕の目からは涙が溢れていた。それを拭おうともせず、大旦那様を睨みながらそう叫んだ。それには今ここにいる使用人達全員が、ハッと息を呑んだのが分かった。
「それはジョナサンが望んだのですエリオット。どうしても大旦那様と離れたくないと言って…自分は側で見ていられたらそれでいいのだと言ってたよ。だけど…大奥様が出産する前に、我慢し切れずに去って行ったんだ。自分以外が産む大旦那様の子供の顔は、流石に見れなかったんだと思うよ。その後、アノー伯爵家に仕えていたんだね」
突然その聞き覚えのある声に驚いて振り向くと、そこにはスミンさんが…。もしかして、スミンさんもジョナサンを知っていた?でも待って…王都邸に現れたジョナサンを知らなかったんじゃなかったっけ?
そう疑問に思ってスミンさんを見つめると、言わずともその意味を察して続けて口を開いた。
「私は当時十歳の子供でね、家令を務めていた父と一緒に王都邸に住んでいたんだ。父とジョナサンとのやり取りを一番近くで見ていたのが私だから。先日訪ねて来たジョナサンを見て、私も流石に思い出せなかった。あっちも子供だった私が、こんなに白髪のオジサンになっているなど思いもしないだろうし。それからジョナサンを思い出したのは、アルベルトからエリオットとの経緯を聞いた後だ。それで納得したんだ、ジョナサンという名を聞いて、何か引っかかるものがあったから…」
僕はどこか感動に似た思いが込み上げていた…いろんなところで実は繋がっていたのだと。縁のある人とは、そういうものなんだと改めて気付かされた。そしてそれは納得したけど、あのことは何なんだろう?二度と会わないと言い渡されたという…
「ジョナサンがそう望んだとしても、手を離すべきだったという思いは変わりません。だけど大旦那様が無理強いしたんじゃないと分かって安心しました。それともう一つの疑問が…二度と会うなと言われたという件はどういうことなのです?」
もうこうなったら、気になっていること全てを聞いてやろうと思った。遠慮して後々モヤモヤするのもイヤだし。それに…もしもジョナサンがもう一度大旦那様に会いたいと思っていたら…会わせてあげたいと思った。お節介かも知れないけれど、どう考えても大旦那様の近況を尋ねている時点でそうでしょ?それに年齢的な問題もある。今会わなければ、永遠に会えずに終わるかも…
「あれは私が言ったことに間違いない。この家を去ると言われて、焦ってあんなことを。ああ言えば思い直してくれるかと…私は大馬鹿者だ!結局あれから三十五年以上も離れることに…」
なる程な…結局その過ちで自分の気持ちに蓋をして、今まで生きることになったって訳だ。それも周りの人達も巻き込んで…
確かに貴族としたら政略結婚もアリなのかも知れない。だけどそれを息子にまで…おまけに孫にまでそれを求めるのは頂けない!あまりに非情だよ?
「ではお祖父様はそれを過ちだったとお認めになるのですよね?それでご自身の本当に愛する人までも失うことになったと…。それなら尚の事、私とエリオットのことを反対するべきではないと思います!確かにお祖父様の時代では親に逆らうことなど許されなかったでしょう…だけど本当そうでしょうか?私だったらそんなことで諦めたりしません!諦められる程度の想いではありませんから」
そう言って坊ちゃまは、隣にいる僕の手を取りぎゅっと握る。この手は絶対に離さないというように…
僕は感動していた…そう坊ちゃまがハッキリと宣言してくれたことに。僕だって同じだから。
「僕が言う立場にないことは分かっていますが、言わせて下さい!僕だって坊ちゃまとの未来を諦めることなど出来ません。そんなことをしたら、自分ではなくなってしまいます」
それから坊ちゃまと二人、手を握ったまま見つめ合って頷く。それに大旦那様は「そうだな…」と一言呟いて、その後は何もおっしゃらなかった。もう既に満身創痍の状態であったし、このお年ではこういうやり取り自体、相当お疲れになるだろう。僕達はそんな大旦那様をリビングに残し、そこから去って行った。言いたいことは全て伝えて、それから大旦那様がどう判断するか知らないが、僕達だって揺るぎない意志がある。きっと大丈夫!何故だかそう確信したんだ。
+++++
それから大旦那様は、まるで憑き物が落ちたように静かになられた。あのジョナサンとの別れからずっと今まで、強くいなければ!と虚勢を張っていたのだと思う。そうしなければ生きてなどいけなかったのだろうな…。その後はまるで何も無かったかのように本邸で過ごし、僕も使用人達と自分のやるべき仕事に追われた。坊ちゃまはというと、大旦那様と本音でぶつかったことで少し距離が縮まったのか、お二人で散歩したりお話ししたりして過ごされていた。やがてここで新年を迎えて、僕達が王都へと戻る日がやって来た。もう後何日かで新学期も始まってしまうし…
「それではお祖父様、充分御自愛いただきますよう…失礼致します」
「うむ…ジュリアスも元気でな!またいつでも来るように…」
坊ちゃまがそう挨拶をして、それに寂しそうに応える大旦那様。何故だか僕は、そんな姿が小さく見えた。ジョナサンの件でわだかまりはあるけれど、坊ちゃまの大事なお祖父様であることは変わりない。例え僕達のことを許していただけなくとも、決して恨むまいと心に決めた。帰還の号令を出し、僕達もそそくさと馬車に乗り込もうとした時、いきなり大旦那様が大声を出す。
「お、お前も!エリオットもジュリアスと共に来てよい。これからも一緒に顔を見せに来なさい」
それに驚いてバッと振り返る。僕も坊ちゃまも目が点だ!それから顔を見合わせてハハッと笑った。
「はい!必ず来ますから。今度来る時は結婚の報告かも知れませんよ?」
「コラッ!調子に乗るんじゃない!」
──コラッ!って口癖、坊ちゃまと同じやん?そう笑って僕は「お元気で!」ともう一度頭を下げた。それから馬車に乗り込み坊ちゃまと二人、いつまでも大旦那様の顔を見えなくなるまで見つめていた。
愛してなどくれなかった父とは違って、嘘偽りのない愛情をくれたのはジョナサンだ。せっかく長年務めて貯めたお金を、僕にと渡してくれたくらいに。それなのに僕は、その大事なお金を盗まれてしまって…
僕の胸は千々に乱れていた…そんな優しいジョナサンが、何故こんなに酷い扱いを受けなければならなかったのだ?と。
もう愛する坊ちゃまのお祖父様とか、自分の仕える家の主人だとかは関係ない!人として言わずにいられなかった。
「どうしてですか?何故ジョナサンの手を離してやれなかったのです?どんなに惨い所業なのかを分かっていて何故!?」
そう言う僕の目からは涙が溢れていた。それを拭おうともせず、大旦那様を睨みながらそう叫んだ。それには今ここにいる使用人達全員が、ハッと息を呑んだのが分かった。
「それはジョナサンが望んだのですエリオット。どうしても大旦那様と離れたくないと言って…自分は側で見ていられたらそれでいいのだと言ってたよ。だけど…大奥様が出産する前に、我慢し切れずに去って行ったんだ。自分以外が産む大旦那様の子供の顔は、流石に見れなかったんだと思うよ。その後、アノー伯爵家に仕えていたんだね」
突然その聞き覚えのある声に驚いて振り向くと、そこにはスミンさんが…。もしかして、スミンさんもジョナサンを知っていた?でも待って…王都邸に現れたジョナサンを知らなかったんじゃなかったっけ?
そう疑問に思ってスミンさんを見つめると、言わずともその意味を察して続けて口を開いた。
「私は当時十歳の子供でね、家令を務めていた父と一緒に王都邸に住んでいたんだ。父とジョナサンとのやり取りを一番近くで見ていたのが私だから。先日訪ねて来たジョナサンを見て、私も流石に思い出せなかった。あっちも子供だった私が、こんなに白髪のオジサンになっているなど思いもしないだろうし。それからジョナサンを思い出したのは、アルベルトからエリオットとの経緯を聞いた後だ。それで納得したんだ、ジョナサンという名を聞いて、何か引っかかるものがあったから…」
僕はどこか感動に似た思いが込み上げていた…いろんなところで実は繋がっていたのだと。縁のある人とは、そういうものなんだと改めて気付かされた。そしてそれは納得したけど、あのことは何なんだろう?二度と会わないと言い渡されたという…
「ジョナサンがそう望んだとしても、手を離すべきだったという思いは変わりません。だけど大旦那様が無理強いしたんじゃないと分かって安心しました。それともう一つの疑問が…二度と会うなと言われたという件はどういうことなのです?」
もうこうなったら、気になっていること全てを聞いてやろうと思った。遠慮して後々モヤモヤするのもイヤだし。それに…もしもジョナサンがもう一度大旦那様に会いたいと思っていたら…会わせてあげたいと思った。お節介かも知れないけれど、どう考えても大旦那様の近況を尋ねている時点でそうでしょ?それに年齢的な問題もある。今会わなければ、永遠に会えずに終わるかも…
「あれは私が言ったことに間違いない。この家を去ると言われて、焦ってあんなことを。ああ言えば思い直してくれるかと…私は大馬鹿者だ!結局あれから三十五年以上も離れることに…」
なる程な…結局その過ちで自分の気持ちに蓋をして、今まで生きることになったって訳だ。それも周りの人達も巻き込んで…
確かに貴族としたら政略結婚もアリなのかも知れない。だけどそれを息子にまで…おまけに孫にまでそれを求めるのは頂けない!あまりに非情だよ?
「ではお祖父様はそれを過ちだったとお認めになるのですよね?それでご自身の本当に愛する人までも失うことになったと…。それなら尚の事、私とエリオットのことを反対するべきではないと思います!確かにお祖父様の時代では親に逆らうことなど許されなかったでしょう…だけど本当そうでしょうか?私だったらそんなことで諦めたりしません!諦められる程度の想いではありませんから」
そう言って坊ちゃまは、隣にいる僕の手を取りぎゅっと握る。この手は絶対に離さないというように…
僕は感動していた…そう坊ちゃまがハッキリと宣言してくれたことに。僕だって同じだから。
「僕が言う立場にないことは分かっていますが、言わせて下さい!僕だって坊ちゃまとの未来を諦めることなど出来ません。そんなことをしたら、自分ではなくなってしまいます」
それから坊ちゃまと二人、手を握ったまま見つめ合って頷く。それに大旦那様は「そうだな…」と一言呟いて、その後は何もおっしゃらなかった。もう既に満身創痍の状態であったし、このお年ではこういうやり取り自体、相当お疲れになるだろう。僕達はそんな大旦那様をリビングに残し、そこから去って行った。言いたいことは全て伝えて、それから大旦那様がどう判断するか知らないが、僕達だって揺るぎない意志がある。きっと大丈夫!何故だかそう確信したんだ。
+++++
それから大旦那様は、まるで憑き物が落ちたように静かになられた。あのジョナサンとの別れからずっと今まで、強くいなければ!と虚勢を張っていたのだと思う。そうしなければ生きてなどいけなかったのだろうな…。その後はまるで何も無かったかのように本邸で過ごし、僕も使用人達と自分のやるべき仕事に追われた。坊ちゃまはというと、大旦那様と本音でぶつかったことで少し距離が縮まったのか、お二人で散歩したりお話ししたりして過ごされていた。やがてここで新年を迎えて、僕達が王都へと戻る日がやって来た。もう後何日かで新学期も始まってしまうし…
「それではお祖父様、充分御自愛いただきますよう…失礼致します」
「うむ…ジュリアスも元気でな!またいつでも来るように…」
坊ちゃまがそう挨拶をして、それに寂しそうに応える大旦那様。何故だか僕は、そんな姿が小さく見えた。ジョナサンの件でわだかまりはあるけれど、坊ちゃまの大事なお祖父様であることは変わりない。例え僕達のことを許していただけなくとも、決して恨むまいと心に決めた。帰還の号令を出し、僕達もそそくさと馬車に乗り込もうとした時、いきなり大旦那様が大声を出す。
「お、お前も!エリオットもジュリアスと共に来てよい。これからも一緒に顔を見せに来なさい」
それに驚いてバッと振り返る。僕も坊ちゃまも目が点だ!それから顔を見合わせてハハッと笑った。
「はい!必ず来ますから。今度来る時は結婚の報告かも知れませんよ?」
「コラッ!調子に乗るんじゃない!」
──コラッ!って口癖、坊ちゃまと同じやん?そう笑って僕は「お元気で!」ともう一度頭を下げた。それから馬車に乗り込み坊ちゃまと二人、いつまでも大旦那様の顔を見えなくなるまで見つめていた。
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