72 / 96
第10章・危険な香り
72・あり得ないメンバー
しおりを挟む
ああ、忙しーい!やることいっぱいなんだけど?お兄様に嵌められた…
『生徒会なんて大したことないよ』そう言ってた筈よね?どこがよ~忙しくて目が回りそう!
元々生徒会なんてのは、やることは雑用なんだよね。イベントの計画に、その実現に向けた手回し。おまけに備品の買い出しに、先生方への御用聞き…生徒達の代表という名の雑用係なんだと初めて知った…
お兄様ってば、三年間もやってて疑問に思わなかったのかしら?そして絶対中等部の時もやってたわよね?なんて物好きなのかしら…
きっとその目的は、自分の思い通りにことを動かす為の人脈作りね?そんなことを考えていると、副会長であるジョーイの声が響く。おっと!生徒会役員会第二回中だったわ~
「実は騎士課程の教師であるエドモンド先生と、ダンス教師のブルックス先生がご結婚されることになった。だから…何か贈り物をと思うんだが。生徒一同としてお祝いの品を、誰か買いに行ってくれないか?今週末にでも…」
そう言って副会長はキョロキョロと役員達を見回す。だけど…ここにいる殆どの役員は、目を合わせることもしない。それはそうでしょ?結婚のお祝いって何を贈ったらいいのか分からないし。そもそもこの年齢の生徒達にそれを求めても無理だわよね?
だけどダンスのソフィア先生には、確かにお世話になったし…だから結婚を祝いたい気持ちはあるし、記念になるものを贈りたい心も。でも…休みの日に買いにいかなきゃならないなんて面倒だなぁ。
そんな誰もが立候補もせず、しんと静まり返る中、一人がスッと手を挙げる…ルシードだ!
「はい!私が買ってこよう。それと…アリシア、そしてルーシーにフィリップ。この四人で買ってくることにしようと思うが?」
それには面食らった!何を勝手に?と。そして私と同じで、名を呼ばれたルーシーとフィリップも唖然として固まってしまって…
「そ、それはいきなりですね?まあ…俺はいいですけど。ご一緒させていただきます」
フィリップも驚いてはいたが、この中では一番年下ということもありそれを快諾した。そして私は…ホント面倒だけど、仕方がないと思う。
フィリップにルーシー…それは偶然だろうか?あの密輸事件に関わっているとされている家門が揃っている。
フィリップのところは関わっているというか、巻き込まれようとしているんだけどね。
なんだかこのメンバーを選んだルシードは、ワザとそうしたような気がするけど…
そして三人だけだと不自然だから、私もなんじゃないかな?そう理解して仕方なく了承することにする。
「分かりました。私はブルックス先生にはお世話になっていますし」
そして三人決まったところであとの一人は?と、皆はルーシーを見つめる。すると…
「何故私なんですか!他の人でも良いはずですよね?」
最近めっきり良い子ちゃんフィルターを外したルーシーが、そう言って断ろうとしている。それには…あなたがメインなんですけど?と密かに思って苦笑いする。そしてどうする?と、今度はルシードを見ると…
「男二人では好みが偏ってしまうだろ?だから女性二人だったら良い意見がでるかと…絶対にダメかい?ルーシー」
隣国の王族からの名指しのお願いに、ルーシーは言い淀んで…
「では、クリスティーヌは?アリシアとも友達なんだから、丁度いいじゃない?」
「私は今週末はダメなの。皇后様にお茶会にお誘いいただいているから…」
そう提案するルーシーに、間髪入れず断るクリスティーヌ。だけどそれ本当?皇后様とのお茶会とは…そんな大それた嘘をつくとも思えないし。クリスティーヌは宰相家の令嬢だもの…私はやっと最近お会い出来たけと、キャロラインのように前からそういう機会があったのかも知れないわね。おまけにクリスティーヌもルシードの意図をきっと分かっている。だからワザと断ったのかも…
「それなら分かりました…私も一緒に行けばいいんでしょう?」
嫌々といった様子のルーシーは、ちょっとだけ頬を膨らませながら了承した。それに全く気にする様子もないルシードは笑顔になって、たまには皆んなと出掛けたら楽しいだろ?と声を掛けている。そりゃ仲が良い人とだったらね?今回は微妙な空気になりそうで怖い…ルーシーと出掛けるなんて、子供の時以来だから。週末が楽しみなような、楽しみでないような…複雑な感情になるけどぉ。
──そして当日。
ルシードが迎えに来てくれるというので、用意して待っていると…皇族専用のデッカイ馬車が現れて、ランドン家の使用人達は何事が!?と驚いている。前はアロワ公爵家の馬車でも相当驚いたけど…これは桁違い!御者のハリスなんて、白目を剥いている。だ、誰か医者を~
そんな騒然とする中、馬車から現れたのはファンタジー張りの美麗な人物で…ロッテは「現実のお方ですか?」と激しく目を擦っている。紛う事なく現実です!
おまけに白いアマリリスの花束なんて持って来るもんだから、ロメオが誤解して「あの…プロポーズですか?」なんて聞いている。買い物に行く前にプロポーズなんてしないでしょう?
──ヤメて~ランドン家のボロが出まくってるわよ!
そんな、アリシアと愉快な仲間達…みたいな我が家を、大変お気に召した様子のルシードは「今度ゆっくり遊びに来るね!」と御満悦で…
それでとっとと出掛けましょう!と、その大きな馬車に乗り込んだ。そしてやっと一息つくと…
「キャロラインから聞いていたけど、アリシアの家は楽しいね!羨ましいくらいだよ。今度是非招待して欲しい…絶対に行くから!」
そう微笑むルシードに、ウンウン頷く。あんな騒がしい家で良かったら、どうぞ!という気持ちで。ルシードは恐らく、ずっと王宮では一人で過ごしていたのだろう。だから騒がしい家体験ならいくらでも!と思っていると、いきなりルシードが近付いて来る。それに何?と驚いていると…人差し指を口に当て静かにするようにというジェスチャーをしてくるルシード。う、うん?
「今日は国から連れて来た三人が一緒に来ている。だから…分かるね?」
そう耳元で囁くルシード。それにすっかりと困惑して…分かるね?って…
『生徒会なんて大したことないよ』そう言ってた筈よね?どこがよ~忙しくて目が回りそう!
元々生徒会なんてのは、やることは雑用なんだよね。イベントの計画に、その実現に向けた手回し。おまけに備品の買い出しに、先生方への御用聞き…生徒達の代表という名の雑用係なんだと初めて知った…
お兄様ってば、三年間もやってて疑問に思わなかったのかしら?そして絶対中等部の時もやってたわよね?なんて物好きなのかしら…
きっとその目的は、自分の思い通りにことを動かす為の人脈作りね?そんなことを考えていると、副会長であるジョーイの声が響く。おっと!生徒会役員会第二回中だったわ~
「実は騎士課程の教師であるエドモンド先生と、ダンス教師のブルックス先生がご結婚されることになった。だから…何か贈り物をと思うんだが。生徒一同としてお祝いの品を、誰か買いに行ってくれないか?今週末にでも…」
そう言って副会長はキョロキョロと役員達を見回す。だけど…ここにいる殆どの役員は、目を合わせることもしない。それはそうでしょ?結婚のお祝いって何を贈ったらいいのか分からないし。そもそもこの年齢の生徒達にそれを求めても無理だわよね?
だけどダンスのソフィア先生には、確かにお世話になったし…だから結婚を祝いたい気持ちはあるし、記念になるものを贈りたい心も。でも…休みの日に買いにいかなきゃならないなんて面倒だなぁ。
そんな誰もが立候補もせず、しんと静まり返る中、一人がスッと手を挙げる…ルシードだ!
「はい!私が買ってこよう。それと…アリシア、そしてルーシーにフィリップ。この四人で買ってくることにしようと思うが?」
それには面食らった!何を勝手に?と。そして私と同じで、名を呼ばれたルーシーとフィリップも唖然として固まってしまって…
「そ、それはいきなりですね?まあ…俺はいいですけど。ご一緒させていただきます」
フィリップも驚いてはいたが、この中では一番年下ということもありそれを快諾した。そして私は…ホント面倒だけど、仕方がないと思う。
フィリップにルーシー…それは偶然だろうか?あの密輸事件に関わっているとされている家門が揃っている。
フィリップのところは関わっているというか、巻き込まれようとしているんだけどね。
なんだかこのメンバーを選んだルシードは、ワザとそうしたような気がするけど…
そして三人だけだと不自然だから、私もなんじゃないかな?そう理解して仕方なく了承することにする。
「分かりました。私はブルックス先生にはお世話になっていますし」
そして三人決まったところであとの一人は?と、皆はルーシーを見つめる。すると…
「何故私なんですか!他の人でも良いはずですよね?」
最近めっきり良い子ちゃんフィルターを外したルーシーが、そう言って断ろうとしている。それには…あなたがメインなんですけど?と密かに思って苦笑いする。そしてどうする?と、今度はルシードを見ると…
「男二人では好みが偏ってしまうだろ?だから女性二人だったら良い意見がでるかと…絶対にダメかい?ルーシー」
隣国の王族からの名指しのお願いに、ルーシーは言い淀んで…
「では、クリスティーヌは?アリシアとも友達なんだから、丁度いいじゃない?」
「私は今週末はダメなの。皇后様にお茶会にお誘いいただいているから…」
そう提案するルーシーに、間髪入れず断るクリスティーヌ。だけどそれ本当?皇后様とのお茶会とは…そんな大それた嘘をつくとも思えないし。クリスティーヌは宰相家の令嬢だもの…私はやっと最近お会い出来たけと、キャロラインのように前からそういう機会があったのかも知れないわね。おまけにクリスティーヌもルシードの意図をきっと分かっている。だからワザと断ったのかも…
「それなら分かりました…私も一緒に行けばいいんでしょう?」
嫌々といった様子のルーシーは、ちょっとだけ頬を膨らませながら了承した。それに全く気にする様子もないルシードは笑顔になって、たまには皆んなと出掛けたら楽しいだろ?と声を掛けている。そりゃ仲が良い人とだったらね?今回は微妙な空気になりそうで怖い…ルーシーと出掛けるなんて、子供の時以来だから。週末が楽しみなような、楽しみでないような…複雑な感情になるけどぉ。
──そして当日。
ルシードが迎えに来てくれるというので、用意して待っていると…皇族専用のデッカイ馬車が現れて、ランドン家の使用人達は何事が!?と驚いている。前はアロワ公爵家の馬車でも相当驚いたけど…これは桁違い!御者のハリスなんて、白目を剥いている。だ、誰か医者を~
そんな騒然とする中、馬車から現れたのはファンタジー張りの美麗な人物で…ロッテは「現実のお方ですか?」と激しく目を擦っている。紛う事なく現実です!
おまけに白いアマリリスの花束なんて持って来るもんだから、ロメオが誤解して「あの…プロポーズですか?」なんて聞いている。買い物に行く前にプロポーズなんてしないでしょう?
──ヤメて~ランドン家のボロが出まくってるわよ!
そんな、アリシアと愉快な仲間達…みたいな我が家を、大変お気に召した様子のルシードは「今度ゆっくり遊びに来るね!」と御満悦で…
それでとっとと出掛けましょう!と、その大きな馬車に乗り込んだ。そしてやっと一息つくと…
「キャロラインから聞いていたけど、アリシアの家は楽しいね!羨ましいくらいだよ。今度是非招待して欲しい…絶対に行くから!」
そう微笑むルシードに、ウンウン頷く。あんな騒がしい家で良かったら、どうぞ!という気持ちで。ルシードは恐らく、ずっと王宮では一人で過ごしていたのだろう。だから騒がしい家体験ならいくらでも!と思っていると、いきなりルシードが近付いて来る。それに何?と驚いていると…人差し指を口に当て静かにするようにというジェスチャーをしてくるルシード。う、うん?
「今日は国から連れて来た三人が一緒に来ている。だから…分かるね?」
そう耳元で囁くルシード。それにすっかりと困惑して…分かるね?って…
449
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
地味令嬢を見下した元婚約者へ──あなたの国、今日滅びますわよ
タマ マコト
ファンタジー
王都の片隅にある古びた礼拝堂で、静かに祈りと針仕事を続ける地味な令嬢イザベラ・レーン。
灰色の瞳、色褪せたドレス、目立たない声――誰もが彼女を“無害な聖女気取り”と笑った。
だが彼女の指先は、ただ布を縫っていたのではない。祈りの糸に、前世の記憶と古代詠唱を縫い込んでいた。
ある夜、王都の大広間で開かれた舞踏会。
婚約者アルトゥールは、人々の前で冷たく告げる――「君には何の価値もない」。
嘲笑の中で、イザベラはただ微笑んでいた。
その瞳の奥で、何かが静かに目覚めたことを、誰も気づかないまま。
翌朝、追放の命が下る。
砂埃舞う道を進みながら、彼女は古びた巻物の一節を指でなぞる。
――“真実を映す者、偽りを滅ぼす”
彼女は祈る。けれど、その祈りはもう神へのものではなかった。
地味令嬢と呼ばれた女が、国そのものに裁きを下す最初の一歩を踏み出す。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』
とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~
-第二部(11章~20章)追加しました-
【あらすじ】
「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」
王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。
彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。
追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった!
石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。
【主な登場人物】
ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。
ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。
アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。
リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。
ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。
【読みどころ】
「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。
断罪まであと5秒、今すぐ逆転始めます
山河 枝
ファンタジー
聖女が魔物と戦う乙女ゲーム。その聖女につかみかかったせいで処刑される令嬢アナベルに、転生してしまった。
でも私は知っている。実は、アナベルこそが本物の聖女。
それを証明すれば断罪回避できるはず。
幸い、処刑人が味方になりそうだし。モフモフ精霊たちも慕ってくれる。
チート魔法で魔物たちを一掃して、本物アピールしないと。
処刑5秒前だから、今すぐに!
悪役令息の継母に転生したからには、息子を悪役になんてさせません!
水都(みなと)
ファンタジー
伯爵夫人であるロゼッタ・シルヴァリーは夫の死後、ここが前世で読んでいたラノベの世界だと気づく。
ロゼッタはラノベで悪役令息だったリゼルの継母だ。金と地位が目当てで結婚したロゼッタは、夫の連れ子であるリゼルに無関心だった。
しかし、前世ではリゼルは推しキャラ。リゼルが断罪されると思い出したロゼッタは、リゼルが悪役令息にならないよう母として奮闘していく。
★ファンタジー小説大賞エントリー中です。
※完結しました!
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる