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大和の嫉妬
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「恵真、お帰り!」
「うっ、や、大和さん…」
玄関でぎゅっと抱きしめると、恵真は苦しそうに身をよじる。
思わず力が入ってしまっていた。
「あ、ごめん!大丈夫?」
「ふう…。あー、びっくりした」
ふふっと恵真が笑い、大和は今度こそ優しく恵真を抱きしめた。
「フライトお疲れ様。連絡くれたら迎えに行ったのに」
「ううん。デブリーフィングも長引いちゃったから、いつ帰れるか分からなかったし」
「そっか。とにかくソファで休んで」
大和は恵真のバッグを持ち、リビングへと促す。
「冷たいアイスティーでいい?」
「うん!ありがとうございます」
ローテーブルに恵真の好きなアイスティーを置く。
「夕食も、パスタでいいかな?」
「え?いえ、私が作ります」
「いいよ、俺は今日もオフだったし。って言っても、パスタソースとサラダは買ってきたものなんだけどね」
そう言って大和がキッチンに行くと、恵真もついて来た。
「ん?恵真は座ってなよ」
「ううん。私も大和さんと一緒にお料理したいから」
手を洗いながらにっこり笑う恵真に、大和も嬉しくなって微笑んだ。
◇
「え?じゃあ恵真が操縦したの?伊丹のサークリングアプローチ」
パスタを食べる手を止めて大和が聞く。
「ええ。往路は私がPFをやることになってたから。途中で南風に変わって、キャプテンは操縦代わろうかって言ってくださったけど、特に心配な事もなかったからやらせてもらったの」
あっさりと頷く恵真に、大和は驚く。
(伊丹空港がランウェイ14の運用になるなんて、確率で言うと数パーセントなのに…)
大和ですら、伊丹のサークリングアプローチは数回しかやった事がない。
珍しい経験をするのは恵真ならではだが、一つ一つを乗り越えていくうちに、確実に技術と自信を身につけていたようだ。
(1年前は、不運に見舞われる事を嘆いていたのに。いつの間にこんなに逞しくなったんだろう)
そんな恵真が誇らしくなり、大和は頬を緩める。
「ん?大和さん、どうかしました?」
「いや。俺の彼女は本当にいい女だなって思って」
「…は、はい?」
頬を赤らめてキョトンとする恵真が、たまらなく愛おしい。
(食事が終わったら、すぐまた抱きしめよう)
大和は急いでパスタを食べ始めた。
嬉しさの余り、倉科の存在を忘れて…。
◇
翌朝、オフィスに着いた大和が更衣室で着替えていると、奥の方から話し声が聞こえてきた。
「倉科さん。SNSチェックしました?いいね!の数、凄いですよ。ほら」
「ん?ああ、おとといコックピットで撮影したやつか。なになに?『本日の羽田空港発、伊丹空港行きは、倉科機長と藤崎副操縦士のコンビです。女性パイロットも活躍しています。皆様、本日も快適な空の旅をお楽しみください』か」
ピタリと大和の手が止まる。
どうやら倉科とコーパイが、例のSNSの写真を見ながら話をしているらしい。
「コメント見てくださいよ。『倉科さん、カッコイイ!』『イケメン機長!』とか、こんなにたくさん」
「ふーん。あ、でも『女性パイロット素敵!』とか『コーパイの女の子、かわいいー』ってのも多いな」
「そうですね。『美男美女カップル!』『もしや恋人同士?』なんてのもありますよ」
聞き捨てならない言葉に、大和は必死に冷静を装う。
「確かに恵真ちゃん、可愛かったもんなー。凄いんだぜ?彼女。伊丹のサークリングアプローチを、いとも簡単に涼しい顔してやってのけて。顔に似合わず度胸あるなって感心してたら、イルカのシップ見て子どもみたいに嬉しそうに笑ってさ。もうギャップ萌え」
「おお?もしや倉科さん、ステイ先で彼女をデートに誘ったりしたんですか?」
大和は思わず息を呑む。
身体がカッと熱くなるのが分かった。
「んー?どうかなー?」
「あ、さてはもう…」
「違うって。彼女はさ、簡単に声をかけないことにした。いつもの俺とは違うぜ」
「え?それってどういう…」
「だから、軽く誘ったりしない。彼女は本気で落とす」
ドクンと大和の心臓が音を立てる。
「うわー、倉科さんが本気になるなんて!」
「珍しいだろ?それだけの相手をやっと見つけたんだ。俺の本気を見せてやるよ」
「くうー、しびれますね。あ、でも藤崎って、確か伊沢とつき合ってるって噂ですよ」
「そうなのか?」
「はい。1年近く前にそんな噂がありました。今でもつき合ってるのかな?」
すると倉科が不敵な口調で言う。
「ふっ、面白いじゃない。大人の男を教えてやるよ」
◇
更衣室を出てからも、大和は倉科の言葉が頭から離れなかった。
(いつも軽いあの倉科さんが、恵真を本気で落とすだと?それだけの相手をやっと見つけただなんて)
思い出しただけでも、胸が苦しくなる。
(しかも気安く『恵真ちゃん』なんて…。おととい会ったばかりなのに、いつの間にそんなに仲良く?)
どうにも気になり、休憩室で会社のSNSを開いてみた。
コックピットで倉科と恵真が並んで座り、サムアップで笑っている写真があった。
確かに美男美女カップルといった雰囲気なのは否めない。
倉科は男の自分から見てもかっこいいし、恵真も華やかなブルーのスカーフがよく似合っていて、いつもより女性らしい。
(だからって、恵真は俺のものだぞ!)
思わず熱くなったが、職場でこんな事を考えるなんて、どうかしている。
大和は軽く頭を振って気持ちを落ち着かせた。
この写真を撮ったおとといの夜、長崎のステイ先から恵真は電話をくれた。
キャプテンと夕食を食べて、早めにホテルの部屋に帰って来たと言っていたっけ。
そのあと二人で他愛もない話をしてから、気をつけて帰っておいでと電話を切った。
(恵真はいつだって純粋な目で俺を見てくれている。大丈夫だ。何も心配することはない)
必死で自分にそう言い聞かせるが、やはり乱れた心はどうしようもなかった。
◇
気持ちを入れ替えて乗務をこなし、帰宅して恵真の笑顔を見ると、大和はようやくホッとした。
「お帰りなさい!大和さん」
「ただいま、恵真」
抱き寄せて、柔らかい恵真の頬にキスをする。
昼間の心のざわつきが嘘のように、大和は幸せで胸がいっぱいになった。
(他の男のことなんて気にせず、今、目の前にいる恵真だけを見つめていよう)
そう思いながら、恵真との夕食を楽しむ。
たが、その恵真から思いがけない話をされ、大和の心は再び乱れた。
「えっ?インタビュー?」
「はい。SNSの写真の反響が思いのほか良かったらしくて。広報の川原さんが、お客様からの質問に答える形でインタビューさせて欲しいって。その様子を、今度は動画で配信するみたいです」
「動画で?!」
それはちょっと…と大和はためらう。
「恵真、その話もう引き受けちゃったの?」
「え?はい。だって会社の方針ですから」
「でも…。恵真の動画が流れるなんて、心配でたまらない。ファンに追いかけられたらどうするの?」
………はい?と、恵真は箸を持つ手を止めて瞬きを繰り返す。
「大和さん?えっと、何のお話を?ファンって、誰ですか?」
「だから、恵真のファンだよ。動画を観たファンが恵真に会おうと、空港でサインや握手を求めてくるかもしれないだろ?それに追いかけられたり、抱きつかれたりしたら…。ど、どうしよう俺。想像しただけで耐えられない」
深刻な表情の大和に、恵真は返す言葉に詰まって固まる。
「あの、えーっと。大和さん?お言葉ですが、おっしゃってる事がかなり変ですよ?」
「どこが変なの?」
「いやだって…。アイドルがファンに追いかけられるのは分かりますけど、パイロットですよ?そんな話、聞いたことありません」
「恵真、危機管理能力が低すぎるぞ?もっと自覚を持って」
「自覚?って、何の自覚ですか?」
「自分が可愛くて狙われているって自覚」
恵真は完全に動きを止める。
大和が真剣に訴えている意味がまるで分からない。
「大和さん?えっと、何かのジョークとかですか?それとも私をからかってます?」
「そんな訳ないよ!俺は本気で心配なんだ。実際に今日も倉…」
思わず倉科キャプテンの名前を出しそうになり、大和は思わず口ごもる。
「ん?どうかしましたか?」
恵真が小首をかしげるが、大和は、何でもないとうつむいた。
(倉科さんが恵真を狙ってることなんて、絶対に言いたくない!)
完全なヤキモチだったが、大和は心の中でメラメラと倉科への対抗心を燃えたぎらせていた。
「うっ、や、大和さん…」
玄関でぎゅっと抱きしめると、恵真は苦しそうに身をよじる。
思わず力が入ってしまっていた。
「あ、ごめん!大丈夫?」
「ふう…。あー、びっくりした」
ふふっと恵真が笑い、大和は今度こそ優しく恵真を抱きしめた。
「フライトお疲れ様。連絡くれたら迎えに行ったのに」
「ううん。デブリーフィングも長引いちゃったから、いつ帰れるか分からなかったし」
「そっか。とにかくソファで休んで」
大和は恵真のバッグを持ち、リビングへと促す。
「冷たいアイスティーでいい?」
「うん!ありがとうございます」
ローテーブルに恵真の好きなアイスティーを置く。
「夕食も、パスタでいいかな?」
「え?いえ、私が作ります」
「いいよ、俺は今日もオフだったし。って言っても、パスタソースとサラダは買ってきたものなんだけどね」
そう言って大和がキッチンに行くと、恵真もついて来た。
「ん?恵真は座ってなよ」
「ううん。私も大和さんと一緒にお料理したいから」
手を洗いながらにっこり笑う恵真に、大和も嬉しくなって微笑んだ。
◇
「え?じゃあ恵真が操縦したの?伊丹のサークリングアプローチ」
パスタを食べる手を止めて大和が聞く。
「ええ。往路は私がPFをやることになってたから。途中で南風に変わって、キャプテンは操縦代わろうかって言ってくださったけど、特に心配な事もなかったからやらせてもらったの」
あっさりと頷く恵真に、大和は驚く。
(伊丹空港がランウェイ14の運用になるなんて、確率で言うと数パーセントなのに…)
大和ですら、伊丹のサークリングアプローチは数回しかやった事がない。
珍しい経験をするのは恵真ならではだが、一つ一つを乗り越えていくうちに、確実に技術と自信を身につけていたようだ。
(1年前は、不運に見舞われる事を嘆いていたのに。いつの間にこんなに逞しくなったんだろう)
そんな恵真が誇らしくなり、大和は頬を緩める。
「ん?大和さん、どうかしました?」
「いや。俺の彼女は本当にいい女だなって思って」
「…は、はい?」
頬を赤らめてキョトンとする恵真が、たまらなく愛おしい。
(食事が終わったら、すぐまた抱きしめよう)
大和は急いでパスタを食べ始めた。
嬉しさの余り、倉科の存在を忘れて…。
◇
翌朝、オフィスに着いた大和が更衣室で着替えていると、奥の方から話し声が聞こえてきた。
「倉科さん。SNSチェックしました?いいね!の数、凄いですよ。ほら」
「ん?ああ、おとといコックピットで撮影したやつか。なになに?『本日の羽田空港発、伊丹空港行きは、倉科機長と藤崎副操縦士のコンビです。女性パイロットも活躍しています。皆様、本日も快適な空の旅をお楽しみください』か」
ピタリと大和の手が止まる。
どうやら倉科とコーパイが、例のSNSの写真を見ながら話をしているらしい。
「コメント見てくださいよ。『倉科さん、カッコイイ!』『イケメン機長!』とか、こんなにたくさん」
「ふーん。あ、でも『女性パイロット素敵!』とか『コーパイの女の子、かわいいー』ってのも多いな」
「そうですね。『美男美女カップル!』『もしや恋人同士?』なんてのもありますよ」
聞き捨てならない言葉に、大和は必死に冷静を装う。
「確かに恵真ちゃん、可愛かったもんなー。凄いんだぜ?彼女。伊丹のサークリングアプローチを、いとも簡単に涼しい顔してやってのけて。顔に似合わず度胸あるなって感心してたら、イルカのシップ見て子どもみたいに嬉しそうに笑ってさ。もうギャップ萌え」
「おお?もしや倉科さん、ステイ先で彼女をデートに誘ったりしたんですか?」
大和は思わず息を呑む。
身体がカッと熱くなるのが分かった。
「んー?どうかなー?」
「あ、さてはもう…」
「違うって。彼女はさ、簡単に声をかけないことにした。いつもの俺とは違うぜ」
「え?それってどういう…」
「だから、軽く誘ったりしない。彼女は本気で落とす」
ドクンと大和の心臓が音を立てる。
「うわー、倉科さんが本気になるなんて!」
「珍しいだろ?それだけの相手をやっと見つけたんだ。俺の本気を見せてやるよ」
「くうー、しびれますね。あ、でも藤崎って、確か伊沢とつき合ってるって噂ですよ」
「そうなのか?」
「はい。1年近く前にそんな噂がありました。今でもつき合ってるのかな?」
すると倉科が不敵な口調で言う。
「ふっ、面白いじゃない。大人の男を教えてやるよ」
◇
更衣室を出てからも、大和は倉科の言葉が頭から離れなかった。
(いつも軽いあの倉科さんが、恵真を本気で落とすだと?それだけの相手をやっと見つけただなんて)
思い出しただけでも、胸が苦しくなる。
(しかも気安く『恵真ちゃん』なんて…。おととい会ったばかりなのに、いつの間にそんなに仲良く?)
どうにも気になり、休憩室で会社のSNSを開いてみた。
コックピットで倉科と恵真が並んで座り、サムアップで笑っている写真があった。
確かに美男美女カップルといった雰囲気なのは否めない。
倉科は男の自分から見てもかっこいいし、恵真も華やかなブルーのスカーフがよく似合っていて、いつもより女性らしい。
(だからって、恵真は俺のものだぞ!)
思わず熱くなったが、職場でこんな事を考えるなんて、どうかしている。
大和は軽く頭を振って気持ちを落ち着かせた。
この写真を撮ったおとといの夜、長崎のステイ先から恵真は電話をくれた。
キャプテンと夕食を食べて、早めにホテルの部屋に帰って来たと言っていたっけ。
そのあと二人で他愛もない話をしてから、気をつけて帰っておいでと電話を切った。
(恵真はいつだって純粋な目で俺を見てくれている。大丈夫だ。何も心配することはない)
必死で自分にそう言い聞かせるが、やはり乱れた心はどうしようもなかった。
◇
気持ちを入れ替えて乗務をこなし、帰宅して恵真の笑顔を見ると、大和はようやくホッとした。
「お帰りなさい!大和さん」
「ただいま、恵真」
抱き寄せて、柔らかい恵真の頬にキスをする。
昼間の心のざわつきが嘘のように、大和は幸せで胸がいっぱいになった。
(他の男のことなんて気にせず、今、目の前にいる恵真だけを見つめていよう)
そう思いながら、恵真との夕食を楽しむ。
たが、その恵真から思いがけない話をされ、大和の心は再び乱れた。
「えっ?インタビュー?」
「はい。SNSの写真の反響が思いのほか良かったらしくて。広報の川原さんが、お客様からの質問に答える形でインタビューさせて欲しいって。その様子を、今度は動画で配信するみたいです」
「動画で?!」
それはちょっと…と大和はためらう。
「恵真、その話もう引き受けちゃったの?」
「え?はい。だって会社の方針ですから」
「でも…。恵真の動画が流れるなんて、心配でたまらない。ファンに追いかけられたらどうするの?」
………はい?と、恵真は箸を持つ手を止めて瞬きを繰り返す。
「大和さん?えっと、何のお話を?ファンって、誰ですか?」
「だから、恵真のファンだよ。動画を観たファンが恵真に会おうと、空港でサインや握手を求めてくるかもしれないだろ?それに追いかけられたり、抱きつかれたりしたら…。ど、どうしよう俺。想像しただけで耐えられない」
深刻な表情の大和に、恵真は返す言葉に詰まって固まる。
「あの、えーっと。大和さん?お言葉ですが、おっしゃってる事がかなり変ですよ?」
「どこが変なの?」
「いやだって…。アイドルがファンに追いかけられるのは分かりますけど、パイロットですよ?そんな話、聞いたことありません」
「恵真、危機管理能力が低すぎるぞ?もっと自覚を持って」
「自覚?って、何の自覚ですか?」
「自分が可愛くて狙われているって自覚」
恵真は完全に動きを止める。
大和が真剣に訴えている意味がまるで分からない。
「大和さん?えっと、何かのジョークとかですか?それとも私をからかってます?」
「そんな訳ないよ!俺は本気で心配なんだ。実際に今日も倉…」
思わず倉科キャプテンの名前を出しそうになり、大和は思わず口ごもる。
「ん?どうかしましたか?」
恵真が小首をかしげるが、大和は、何でもないとうつむいた。
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