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大人の色気
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「おはようございます」
翌朝。
公平がキッチンで朝食を作っていると、芽衣が笑顔で部屋に入って来た。
「おはよう。よく眠れた?」
「はい、もうぐっすり。あんなに豪華なお部屋なんですもの。もう貴族の気分でしたよ」
「はは!それは良かった。じゃあ朝食食べようか」
「えっ、もう作ってくださったんですか?すみません、何もお手伝いしなくて」
「好きでやってるから、気にしないで。聖は多分まだ起きて来ないから、先に食べよう」
二人はダイニングテーブルにオムレツやクロワッサン、サラダやフルーツを並べる。
「美味しそう!いただきます」
「芽衣ちゃん、これもどうぞ。搾りたてのオレンジジュース」
「わあ、ありがとうございます。なんて優雅な朝食。私もう日常生活に戻れそうにありません」
「じゃあ、ここにいる間は堪能してね」
公平は終始芽衣を優しく気遣った。
朝食を食べ終わると、公平はコートと車のキーを手に芽衣に声をかける。
「芽衣ちゃん、ちょっと食料品買いに行ってくるね。何か欲しいものある?」
「いえ、大丈夫です。すみません、お世話になりっぱなしで」
「気にしないでってば。じゃあ留守番頼むね」
「はい、お気をつけて」
公平を見送ると、芽衣は食器を洗ってから早速ピアノの前に座った。
ひたすら基礎練習をしていると、階段から足音が聞こえてきて芽衣は手を止めた。
「ふわー、ねむ……」
部屋着姿でボサボサ頭の聖が、寝ぼけまなこで下りてくる。
「おはようございます」
「おはよ。あれ?公平は?」
「食料品の買い出しに行かれました。すぐに朝食を用意しますね。座っててください」
芽衣はキッチンへ行き、公平が作ってくれたオムレツとクロワッサンを温めると、サラダやフルーツと一緒にテーブルに運んだ。
「どうぞ。今、オレンジも搾りますね」
「ん、サンキュー」
聖が食べている間に、芽衣はドリップコーヒーをじっくりと淹れる。
カップ2つに注いで聖の向かい側に座った。
「食後のコーヒーもどうぞ」
「ありがとう」
聖はコーヒーを飲みながら芽衣の様子をそっとうかがう。
(こうして二人切りになるのって、ひょっとして初めてじゃないか?)
そう思った途端に緊張してきた。
「えっと、あのさ」
「はい、なんでしょう?」
沈黙に耐えかねて声をかけたはいいが、何を言えばいいのか分からない。
「うん、その……。あ、名前!」
「はい?名前がどうかしましたか?」
「やっぱり《イスラメイ》が弾けるからその名前にしたのか?」
すると芽衣はキョトンとしたあと、堪え切れずに笑い出す。
「あはは!如月さん、おかし過ぎます。生まれてすぐに《イスラメイ》が弾けたら、聖徳太子もびっくりですよ」
「あ、そうか」
聖はバツが悪そうに顔を伏せた。
「5月です」
「え?」
「5月生まれだから、メイって」
「ああ、なるほど」
「如月さんは?2月生まれなんですか?」
は?と今度は聖が固まる。
「いや、おかしいだろ。如月って、名字だぞ?」
「あ、そうか!あはは、失礼しました」
「でもまあ、俺も誕生日に由来してる」
「そうなんですか?お誕生日っていつ?」
「……12月25日」
「12月25日って、ええ?!クリスマス?」
芽衣は興奮気味に言葉を続けた。
「聖なる日ってことですよね、素敵!え、でもクリスマスがお誕生日って。3日前じゃないですか。大変!私、何もお祝い出来なくて」
「いいよ、別に。男がこの歳になって誕生日祝ってもらうのも恥ずかしい。それにケーキを買いに行っても、クリスマスケーキしか売ってない。バースデーケーキじゃなくてひんしゅく買うだけだ」
「あはは!お上手です。いえ、笑いごとじゃないですね、すみません」
笑いを収めてから、改めて芽衣はしみじみと呟く。
「でも本当に素敵。聖なるクリスマスが名前の由来なんて」
そしてふと思い出したように顔を上げて聖を見た。
「私の友達に、弥生ちゃんって子がいるんです。如月さんと結婚したらお似合いじゃないですか?」
「ああ、如月 弥生ってことか」
「ええ。どうですか?弥生ちゃんをお嫁さんに」
「いや、俺、結婚に絶対向いてないから。ヴァイオリン弾いてると話しかけられても気づかなくて、すぐに愛想尽かされるよ」
「それ私もです。何時間も弾き続けて、ご飯も作らないし家事もほったらかしになると思います」
「やっかいだよな。きっと『ヴァイオリンと私、どっちが大事なの?!』って詰め寄られるのがオチだ」
うんうんと芽衣も頷く。
「私、もう音楽と結婚したと思うことにします」
「そうだな、俺もそうしよう。さてと!それでは愛するヴァイオリンのもとへ行こうかな」
「ふふ、私も愛しのピアノのところに戻ります」
二人は笑い合って席を立った。
◇
「今日の動画は、ボロディンの《イーゴリ公》ダッタン人の踊りはどうかな?」
買い物を終えて戻って来た公平が昼食にパエリアを作り、皿に取り分けながら尋ねる。
「ああ、いいぜ。イスラメイもいいか?」
「はい、もちろん」
昼食後、いつものようにワンテイクで撮り終えた。
公平は早速編集に取りかかると言って部屋に引き挙げる。
「せっかくだから、もう少しなんか合わせないか?」
「はい、ぜひ」
残された二人で好きな曲を合わせてみることにした。
「冬だし、『冬』でもやるか」
「ふふふ、はい」
笑いながらそれぞれ楽譜を用意して構えた。
「よし、いくぞ」
「はい」
二人で息を合わせて鋭く情熱的に奏でる。
ヴィヴァルディ作曲の《四季》より「冬」
「おー、これなかなかいいな。動画撮っとけば良かった」
「ほんとですね。次回もう一度やりますか?」
「そしたら1発撮りにならない」
「え、如月さんって案外真面目なんですね。黙ってればバレねえよっておっしゃるかと思ってました」
すると聖は能面のような顔で芽衣を見下ろす。
「おい。俺のイメージどうなってんだよ?これでも音楽を愛する心清きヴァイオリニストのつもりだけど?」
「そ、そうですね、失礼しました。楽器を下ろすと人が変わるので、つい」
「なんだと?まだディスってるな?」
「違います!本当に心から尊敬しています。如月さんはどんな曲でも完璧で。弾きこなせない曲はないんですね」
そう言って芽衣は思い出したように頭を下げた。
「すみません、私が弾けないばかりに《カルメン幻想曲》が保留になっていて」
「別にいいよ。絶対あの曲を弾かなきゃいけない訳じゃない。それに普通に聴いてりゃ、お前は充分上手い」
「いいえ。如月さんの伴奏者なのですから、如月さんを納得させられないようでは務まりません。なんとかこの合宿中には掴めるようにがんばります」
「いや、掴めるようにって言っても……」
ハバネラを妖艶に、大人の色気たっぷりに弾くってことか?と聖は視線をそらして考え込む。
(そんなの、すぐに掴むって言ったら……)
ほわーんと大人の男女の情事が思い浮かび、慌てて頭を振っていると芽衣が口を開いた。
「如月さん、大人の色気ってどうやったら出せるんですか?」
「え、いや……。それって、真面目に聞いてる?」
「もちろんです。わらにもすがる思いです」
「それなら、まあ。手っ取り早いのは、男に抱かれることかと」
芽衣はボン!と音が出そうなほど一瞬で顔を真っ赤にしたあと、真顔で頷いた。
「そうですよね。そういう世界を表現した音楽ですものね。ううん、あの曲だけじゃない。他にもたくさん男女の営みを題材にした曲があるんですから、避けて通る訳にはいかないですよね。私、ピアノばかりで誰ともおつき合いしたことなくて……。このままだといけないですよね」
いやいやと、聖は手を伸ばして遮る。
「だからって音楽の為にそこまでしなくてもいいぞ」
「でも私は大人の世界を知って演奏したいんです」
「いや、抱かれたらいきなり色気が出て演奏が上手くなるとは限らないし。それに、ほら。お前の純真さで奏でられる音楽もあるんだからさ」
芽衣がそんな理由で誰かに抱かれようとするのを、聖は必死で止めにかかった。
「カルメンだって……、そうだ!試しにインテルメッツォ弾いてみ。俺も合わせるから」
「はい」
ビゼー作曲、歌劇『カルメン』から第3幕への間奏曲
美しく天まで続きそうな清らかなメロディを奏でると、二人でうっとりと余韻に浸った。
「うん、いいじゃないか。お前の良さが存分に表れてる。素直で真っ直ぐで、透明感に溢れてて。その個性はそのまま大事にしろよ?」
そんなふうに思ってもらえていたとは、と芽衣は驚いて感激する。
「まあその上で、誰かと恋に落ちるのもいいと思う。誰かに愛されて大切にされると、きっとお前の音楽も奥深くなるだろうから。ま、焦ることはないよ。ピアノを弾いてるお前を見て、心奪われる男はたくさんいる」
芽衣はもう耳まで真っ赤になって、恥ずかしさの余り顔も上げられない。
そんな芽衣に気づいていないのか、聖はじっと何かを考え始めた。
「明日さ、三人でちょっと出かけないか?」
「え?どこにですか?」
「うん、ちょっとそこまで。まあ楽しみにしてろ」
「はあ」
腑に落ちないながらも、芽衣は頷いた。
翌朝。
公平がキッチンで朝食を作っていると、芽衣が笑顔で部屋に入って来た。
「おはよう。よく眠れた?」
「はい、もうぐっすり。あんなに豪華なお部屋なんですもの。もう貴族の気分でしたよ」
「はは!それは良かった。じゃあ朝食食べようか」
「えっ、もう作ってくださったんですか?すみません、何もお手伝いしなくて」
「好きでやってるから、気にしないで。聖は多分まだ起きて来ないから、先に食べよう」
二人はダイニングテーブルにオムレツやクロワッサン、サラダやフルーツを並べる。
「美味しそう!いただきます」
「芽衣ちゃん、これもどうぞ。搾りたてのオレンジジュース」
「わあ、ありがとうございます。なんて優雅な朝食。私もう日常生活に戻れそうにありません」
「じゃあ、ここにいる間は堪能してね」
公平は終始芽衣を優しく気遣った。
朝食を食べ終わると、公平はコートと車のキーを手に芽衣に声をかける。
「芽衣ちゃん、ちょっと食料品買いに行ってくるね。何か欲しいものある?」
「いえ、大丈夫です。すみません、お世話になりっぱなしで」
「気にしないでってば。じゃあ留守番頼むね」
「はい、お気をつけて」
公平を見送ると、芽衣は食器を洗ってから早速ピアノの前に座った。
ひたすら基礎練習をしていると、階段から足音が聞こえてきて芽衣は手を止めた。
「ふわー、ねむ……」
部屋着姿でボサボサ頭の聖が、寝ぼけまなこで下りてくる。
「おはようございます」
「おはよ。あれ?公平は?」
「食料品の買い出しに行かれました。すぐに朝食を用意しますね。座っててください」
芽衣はキッチンへ行き、公平が作ってくれたオムレツとクロワッサンを温めると、サラダやフルーツと一緒にテーブルに運んだ。
「どうぞ。今、オレンジも搾りますね」
「ん、サンキュー」
聖が食べている間に、芽衣はドリップコーヒーをじっくりと淹れる。
カップ2つに注いで聖の向かい側に座った。
「食後のコーヒーもどうぞ」
「ありがとう」
聖はコーヒーを飲みながら芽衣の様子をそっとうかがう。
(こうして二人切りになるのって、ひょっとして初めてじゃないか?)
そう思った途端に緊張してきた。
「えっと、あのさ」
「はい、なんでしょう?」
沈黙に耐えかねて声をかけたはいいが、何を言えばいいのか分からない。
「うん、その……。あ、名前!」
「はい?名前がどうかしましたか?」
「やっぱり《イスラメイ》が弾けるからその名前にしたのか?」
すると芽衣はキョトンとしたあと、堪え切れずに笑い出す。
「あはは!如月さん、おかし過ぎます。生まれてすぐに《イスラメイ》が弾けたら、聖徳太子もびっくりですよ」
「あ、そうか」
聖はバツが悪そうに顔を伏せた。
「5月です」
「え?」
「5月生まれだから、メイって」
「ああ、なるほど」
「如月さんは?2月生まれなんですか?」
は?と今度は聖が固まる。
「いや、おかしいだろ。如月って、名字だぞ?」
「あ、そうか!あはは、失礼しました」
「でもまあ、俺も誕生日に由来してる」
「そうなんですか?お誕生日っていつ?」
「……12月25日」
「12月25日って、ええ?!クリスマス?」
芽衣は興奮気味に言葉を続けた。
「聖なる日ってことですよね、素敵!え、でもクリスマスがお誕生日って。3日前じゃないですか。大変!私、何もお祝い出来なくて」
「いいよ、別に。男がこの歳になって誕生日祝ってもらうのも恥ずかしい。それにケーキを買いに行っても、クリスマスケーキしか売ってない。バースデーケーキじゃなくてひんしゅく買うだけだ」
「あはは!お上手です。いえ、笑いごとじゃないですね、すみません」
笑いを収めてから、改めて芽衣はしみじみと呟く。
「でも本当に素敵。聖なるクリスマスが名前の由来なんて」
そしてふと思い出したように顔を上げて聖を見た。
「私の友達に、弥生ちゃんって子がいるんです。如月さんと結婚したらお似合いじゃないですか?」
「ああ、如月 弥生ってことか」
「ええ。どうですか?弥生ちゃんをお嫁さんに」
「いや、俺、結婚に絶対向いてないから。ヴァイオリン弾いてると話しかけられても気づかなくて、すぐに愛想尽かされるよ」
「それ私もです。何時間も弾き続けて、ご飯も作らないし家事もほったらかしになると思います」
「やっかいだよな。きっと『ヴァイオリンと私、どっちが大事なの?!』って詰め寄られるのがオチだ」
うんうんと芽衣も頷く。
「私、もう音楽と結婚したと思うことにします」
「そうだな、俺もそうしよう。さてと!それでは愛するヴァイオリンのもとへ行こうかな」
「ふふ、私も愛しのピアノのところに戻ります」
二人は笑い合って席を立った。
◇
「今日の動画は、ボロディンの《イーゴリ公》ダッタン人の踊りはどうかな?」
買い物を終えて戻って来た公平が昼食にパエリアを作り、皿に取り分けながら尋ねる。
「ああ、いいぜ。イスラメイもいいか?」
「はい、もちろん」
昼食後、いつものようにワンテイクで撮り終えた。
公平は早速編集に取りかかると言って部屋に引き挙げる。
「せっかくだから、もう少しなんか合わせないか?」
「はい、ぜひ」
残された二人で好きな曲を合わせてみることにした。
「冬だし、『冬』でもやるか」
「ふふふ、はい」
笑いながらそれぞれ楽譜を用意して構えた。
「よし、いくぞ」
「はい」
二人で息を合わせて鋭く情熱的に奏でる。
ヴィヴァルディ作曲の《四季》より「冬」
「おー、これなかなかいいな。動画撮っとけば良かった」
「ほんとですね。次回もう一度やりますか?」
「そしたら1発撮りにならない」
「え、如月さんって案外真面目なんですね。黙ってればバレねえよっておっしゃるかと思ってました」
すると聖は能面のような顔で芽衣を見下ろす。
「おい。俺のイメージどうなってんだよ?これでも音楽を愛する心清きヴァイオリニストのつもりだけど?」
「そ、そうですね、失礼しました。楽器を下ろすと人が変わるので、つい」
「なんだと?まだディスってるな?」
「違います!本当に心から尊敬しています。如月さんはどんな曲でも完璧で。弾きこなせない曲はないんですね」
そう言って芽衣は思い出したように頭を下げた。
「すみません、私が弾けないばかりに《カルメン幻想曲》が保留になっていて」
「別にいいよ。絶対あの曲を弾かなきゃいけない訳じゃない。それに普通に聴いてりゃ、お前は充分上手い」
「いいえ。如月さんの伴奏者なのですから、如月さんを納得させられないようでは務まりません。なんとかこの合宿中には掴めるようにがんばります」
「いや、掴めるようにって言っても……」
ハバネラを妖艶に、大人の色気たっぷりに弾くってことか?と聖は視線をそらして考え込む。
(そんなの、すぐに掴むって言ったら……)
ほわーんと大人の男女の情事が思い浮かび、慌てて頭を振っていると芽衣が口を開いた。
「如月さん、大人の色気ってどうやったら出せるんですか?」
「え、いや……。それって、真面目に聞いてる?」
「もちろんです。わらにもすがる思いです」
「それなら、まあ。手っ取り早いのは、男に抱かれることかと」
芽衣はボン!と音が出そうなほど一瞬で顔を真っ赤にしたあと、真顔で頷いた。
「そうですよね。そういう世界を表現した音楽ですものね。ううん、あの曲だけじゃない。他にもたくさん男女の営みを題材にした曲があるんですから、避けて通る訳にはいかないですよね。私、ピアノばかりで誰ともおつき合いしたことなくて……。このままだといけないですよね」
いやいやと、聖は手を伸ばして遮る。
「だからって音楽の為にそこまでしなくてもいいぞ」
「でも私は大人の世界を知って演奏したいんです」
「いや、抱かれたらいきなり色気が出て演奏が上手くなるとは限らないし。それに、ほら。お前の純真さで奏でられる音楽もあるんだからさ」
芽衣がそんな理由で誰かに抱かれようとするのを、聖は必死で止めにかかった。
「カルメンだって……、そうだ!試しにインテルメッツォ弾いてみ。俺も合わせるから」
「はい」
ビゼー作曲、歌劇『カルメン』から第3幕への間奏曲
美しく天まで続きそうな清らかなメロディを奏でると、二人でうっとりと余韻に浸った。
「うん、いいじゃないか。お前の良さが存分に表れてる。素直で真っ直ぐで、透明感に溢れてて。その個性はそのまま大事にしろよ?」
そんなふうに思ってもらえていたとは、と芽衣は驚いて感激する。
「まあその上で、誰かと恋に落ちるのもいいと思う。誰かに愛されて大切にされると、きっとお前の音楽も奥深くなるだろうから。ま、焦ることはないよ。ピアノを弾いてるお前を見て、心奪われる男はたくさんいる」
芽衣はもう耳まで真っ赤になって、恥ずかしさの余り顔も上げられない。
そんな芽衣に気づいていないのか、聖はじっと何かを考え始めた。
「明日さ、三人でちょっと出かけないか?」
「え?どこにですか?」
「うん、ちょっとそこまで。まあ楽しみにしてろ」
「はあ」
腑に落ちないながらも、芽衣は頷いた。
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