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11 蜜月の過ごし方
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結婚式から一ヶ月の間は、ダンは公爵領の管理なども代官に殆ど任せて、仕事を休んでいる。
所謂、『蜜月』と言うヤツだ。
とは言え、契約結婚なので、エスコートの時以外に、ダンが私に触れる事は無い。
『蜜』の雰囲気は皆無だが、暫定的にではあっても家族になったのだから、仲良く暮らす為に交流するのは良い事である。
である。・・・のだが。
結婚式以来、私はダンの顔を真っ直ぐに見られなくなっていた。
(だって、キスした!!)
思い出すと、今でも顔が熱くなる。
私は自室のソファーに寝そべり、ゴロンゴロンとのたうち回って身悶えている。
いや、私がして良いって言ったのよ。
ダンは何も悪くない。
それは分かっている。
だって、あの時は、そうするべきだって思ったのよ。
キスくらい、なんて事無いって・・・。
でも、想像以上に・・・照れる!
彼の麗しい顔がゆっくり私に近付いて来て、瞳を閉じると、唇に柔らかな感触が・・・・・・あ"あ"ぁぁっっ!!
どうしよう!
もう、どうしよう!
どうしたら良い?
(どうもこうも無い)
誓いのキスの直後、真っ赤な顔でふるふる震える私に、ダンは耳を赤く染めてそっと目を逸らした。
その仕草もなんだか色っぽくて、ますます心拍数が上がってしまった。
それ以来、ダンと一緒に食事を取るだけで、頬が熱くなるのを感じる。
ダンの前では、常に茹で蛸みたいに真っ赤な顔を晒しているのかと思うと、恥ずかし過ぎる。
私の照れがダンにも伝染する様で、普段は余り顔色を変えない彼もまた、ほんのりと頬を染めて微かに気まずそうな表情だ。
なんとも居た堪れない。
申し訳ない。
一週間経っても、未だに挙動不審な私に、初めは微笑ましそうに見守ってくれていた公爵家の使用人達も、流石に若干引いている。
そんなある日。
ダンが私をデートに誘った。
「遠乗りに行かないか?」
食事の席で急に提案されて、驚いて思わずダンの顔を見た。
結婚式以来、正面から彼の顔を見たのは、初めてだったかも知れない。
相変わらず眉目秀麗である。
「私、馬に乗った事は、ありませんが・・・」
「一緒に乗れば大丈夫だよ。
動物は嫌いじゃなかったよな?」
「・・・は、い」
「じゃあ、決まりだ。
明日、晴れたら一緒に出掛けよう」
いつまでも照れてばかりはいられない。
同じ邸に暮らしているにも関わらず、このまま、まともに目を合わせる事も出来ない状態が続くのは、流石にダンに失礼だろう。
デートで強制的に顔を合わせるのは、ショック療法として有効かも知れない。
そんな風に思って、誘いを受けることにしたのだが・・・・・・。
実際、馬に乗ってみて激しく後悔した。
(密☆着!!)
ああぁ、もう!
少し考えれば分かる事じゃ無いか!
何がショック療法だ。
ショックが大き過ぎる。
昨日の自分を殴ってやりたい。
背後からダンに抱え込まれる様な体勢で馬に乗り、またしても茹で蛸状態になりながら目的地まで運ばれた。
身体中が熱い。
顔だけで無く、全身真っ赤になっているかも知れない。
きっと頭からプシューっと湯気も出ているに違いない。
ダンがフルフル震えているのが、背中から伝わってきた。
振り返ると、口元を奇妙な形に歪めて、笑いを堪える彼と目が合う。
涙目で睨み付けると、肩を震わせながら、「ごめん」と謝られた。
結婚式以降のこの数日間、全くお義兄様の事を思い出していなかったと言う事実に、私が気付くのは、もう少しだけ後である。
所謂、『蜜月』と言うヤツだ。
とは言え、契約結婚なので、エスコートの時以外に、ダンが私に触れる事は無い。
『蜜』の雰囲気は皆無だが、暫定的にではあっても家族になったのだから、仲良く暮らす為に交流するのは良い事である。
である。・・・のだが。
結婚式以来、私はダンの顔を真っ直ぐに見られなくなっていた。
(だって、キスした!!)
思い出すと、今でも顔が熱くなる。
私は自室のソファーに寝そべり、ゴロンゴロンとのたうち回って身悶えている。
いや、私がして良いって言ったのよ。
ダンは何も悪くない。
それは分かっている。
だって、あの時は、そうするべきだって思ったのよ。
キスくらい、なんて事無いって・・・。
でも、想像以上に・・・照れる!
彼の麗しい顔がゆっくり私に近付いて来て、瞳を閉じると、唇に柔らかな感触が・・・・・・あ"あ"ぁぁっっ!!
どうしよう!
もう、どうしよう!
どうしたら良い?
(どうもこうも無い)
誓いのキスの直後、真っ赤な顔でふるふる震える私に、ダンは耳を赤く染めてそっと目を逸らした。
その仕草もなんだか色っぽくて、ますます心拍数が上がってしまった。
それ以来、ダンと一緒に食事を取るだけで、頬が熱くなるのを感じる。
ダンの前では、常に茹で蛸みたいに真っ赤な顔を晒しているのかと思うと、恥ずかし過ぎる。
私の照れがダンにも伝染する様で、普段は余り顔色を変えない彼もまた、ほんのりと頬を染めて微かに気まずそうな表情だ。
なんとも居た堪れない。
申し訳ない。
一週間経っても、未だに挙動不審な私に、初めは微笑ましそうに見守ってくれていた公爵家の使用人達も、流石に若干引いている。
そんなある日。
ダンが私をデートに誘った。
「遠乗りに行かないか?」
食事の席で急に提案されて、驚いて思わずダンの顔を見た。
結婚式以来、正面から彼の顔を見たのは、初めてだったかも知れない。
相変わらず眉目秀麗である。
「私、馬に乗った事は、ありませんが・・・」
「一緒に乗れば大丈夫だよ。
動物は嫌いじゃなかったよな?」
「・・・は、い」
「じゃあ、決まりだ。
明日、晴れたら一緒に出掛けよう」
いつまでも照れてばかりはいられない。
同じ邸に暮らしているにも関わらず、このまま、まともに目を合わせる事も出来ない状態が続くのは、流石にダンに失礼だろう。
デートで強制的に顔を合わせるのは、ショック療法として有効かも知れない。
そんな風に思って、誘いを受けることにしたのだが・・・・・・。
実際、馬に乗ってみて激しく後悔した。
(密☆着!!)
ああぁ、もう!
少し考えれば分かる事じゃ無いか!
何がショック療法だ。
ショックが大き過ぎる。
昨日の自分を殴ってやりたい。
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身体中が熱い。
顔だけで無く、全身真っ赤になっているかも知れない。
きっと頭からプシューっと湯気も出ているに違いない。
ダンがフルフル震えているのが、背中から伝わってきた。
振り返ると、口元を奇妙な形に歪めて、笑いを堪える彼と目が合う。
涙目で睨み付けると、肩を震わせながら、「ごめん」と謝られた。
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