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第四話 行き先は彼の故郷に
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「ラルフの故郷? そういえば、あなたの故郷って知らないんだよね。たまにふらっと帰省するのは知っているけど……」
「色々と事情がございまして」
ラルフは申し訳なさそうに眉尻を下げながら、頭を下げる。
実は私って、ラルフの故郷はもちろん、家族やここに来る前のことも知らない。前に聞いたことはあるけど、はぐらかされてしまったんだ。
――ラルフと出会ったのは五年前、私が十一歳の時に、十六歳だったラルフがやって来て、マーチャント家の使用人になりたいと申し出てきたのが、最初の出会いだ。
彼は非常に真面目に働いて、使用人として高い評価を得ていた。そんな彼が、突然私の専属の執事をしたいと、お父様に申し出た。
その時の私は、今と同じ様な状況になっていたから、優秀なラルフを私なんかの傍に置くことを、お父様は反対した。それでも必死に頼み込んで、私の執事になってくれたの。
それからは、なにかあれば私の味方をしてくれたラルフは、私の家族から毛嫌いされるようになってしまった。
味方をしてくれるのは心強いし、凄く嬉しいんだけど……私のせいでラルフまで嫌われてしまったのは、本当に申し訳ないと思っている。
「あなたの故郷って、どこにあるの?」
「この国の西にある湖を超えた先にある、港町です」
「え、そこってリマール国よね?」
「仰る通りです」
私達が住むスンリー国の西側には、巨大な湖がある。その更に西に行ったところに、リマール国がある。漁業が盛んな国で、スンリー国と友好的な関係を結んでいる国なんだよ。
「いきなりお邪魔したら、迷惑じゃない?」
「そんなことはございません。むしろ、主人をブラブラさせていたと知られたら、家族に怒られてしまうでしょう」
「うーん……わかったよ!」
「では、出発の日はスンリー国の港から連絡船に乗って、リマール国へと向かいましょう」
こうして、私達の行き先がまさかのラルフの実家に決まった。
事前に野宿とか狩りの勉強をしておいたのが無駄になっちゃったけど、それ以上にラルフの家族に会えるのがとても楽しみ! 一体どんな人なんだろう……ラルフに似て、凄くクールな人なのかな? それとも明るい人なのかな……?
****
翌日の昼間、私とラルフは荷物を持って、屋敷の玄関の前に用意された馬車にやや強引に乗せられた。
てっきりそのまま屋敷を追い出されるのかと思っていたけど、まさか馬車を用意されてるのは想定外だった。
それ以上に想定外だったのが、やたらと護衛が多いことだ。数人ならまだしも、何十人もの護衛が付いているのは、やや違和感がある。
「ねえラルフ、どうしてこんなに護衛がいるんだろうね? 私達はもう、マーチャント家の人間じゃなくなるんだから、守る必要って無いと思うんだけど」
「それは私も感じておりました。もしかしたら、見送りに来た旦那様達をお守りするためなのかもしれません」
両腕を組んで考え込んでいると、確かにそうかもと思える回答が返ってきた。
今日の見送りは、なぜかお父様もヴィオラお姉様もリンダも来ている。いつも忙しいというのに、追放する私の見送りをするために時間を割くなんて、一体何を企んでいるのだろう?
「まあ考えてもわからないか……ところでラルフ、随分と大きな荷物だけど、なにが入っているの?」
「大体が食べ物です。シエル様は、食事の量がとても多いですからね」
「ちょっ!? 女の子にそんなことを言わないでよ!」
「これは失礼いたしました。ですが、事実ですので」
「た、確かに事実だけどさぁ!」
ラルフは基本的にとても優しくて紳士的だけど、一緒にいた時間が長いからなのか、たまにこうして遠慮がない時がある。しかも、事実を言ってくるから、言い返せないのがつらい。
……もう少し食べる量を減らした方が良いかな……いつもはお茶の時間にケーキを最低十個食べてるし、食事も人の倍以上は食べてる自覚はあるし……。
そんなことを思いながら連れてこられた場所は、もう使われなくなった港だった。使われなくなって久しいようで、建物は老朽化しているし、放置された船はもう動きそうもない。
そんな捨てられた港には、唯一使えそうな小舟が一隻だけ用意されていた。
「着いたぞ。降りろ」
「お父様、この港は?」
「ここは、ずいぶん昔に捨てられた港だ」
「記録によると、この辺りは常に波が大きいせいで、港として使い勝手が悪かったのが原因らしいですわよ」
「へぇ~そうなんだ。ねえねえヴィオラお姉様。前から思ってたけど、なんで湖なのに波があるの? 普通湖って波はないよね?」
「湖といっても、その規模が大きければ海のように波は起こるのよ。この湖は、それくらい巨大ということよ」
博識なヴィオラお姉様は、自分の知識をひけらかすように、港や湖のことを話してくれた。
うん、とりあえず港のことは分かったけど、どうしてこんな場所に連れてこられたのがわからない。
「シエルとラルフの門出を祝って、旅のお供を用意してやった。ありがたく思うがいい」
「プレゼントって、まさかあの船のことでしょうか? 何の装備も無しに、この広大な湖に放り出すとは、正気ですか?」
「断るならそれでもいい。お前らが屋敷から消えるのなら、生きていようが、死んでいようがどちらでも構わないからな」
私達とここまで一緒に来た護衛達が、一斉に武器を構える。その圧倒的戦力差に、私達は頷くことしか出来なかった。
どうしてこんなに護衛がいるのかと思っていたけど、この人達は護衛なんかじゃなくて、私達がこの状況から逃げられなくする脅しの役だったんだ……!
「さあ、早く乗れ。我々も暇じゃないのでね」
「……シエル様、私が囮になりますから、あなたは逃げてください」
「そんなこと、できるわけないでしょ!」
「その通りだよーラルフ。ていうか、こんな大人数を相手を前に囮なんて、出来るわけないじゃん。バカなの?」
「リンダ、マーチャント家の令嬢として、言葉遣いには気を付けなさい。せめて知能が低いとかにしておきなさい」
「あははっ、それあんまり変わらなくない?」
……確かに数人ぐらいなら、囮自体はうまくいくかもしれないけど、何十人もいる中でそんなことをしても、無駄に命を危険に晒すだけだよね。ここは大人しく従うのが得策だろう。
「わかりました。ラルフ、行こう」
「……かしこまりました」
お父様達を視線だけで殺してしまいそうな、鋭い目つきを向けるラルフを連れて、小舟に乗り込む。小舟には、漕ぐためのオールが二つあるだけで、本当にそれ以外の装備が無かった。
「ではお別れだ、シエル。ああ、こいつらも途中までお前と一緒に行かせる。沖に到着する前に、陸地に上がられては困るからな」
「ふふっ。あなたの無駄な努力をする様は、見ていてとても愉快だったわ。あなたがいなくなって、とても悲しいわ」
「ぐすんっ……今まで私の武術の実験台になってくれてありがとー! お魚のエサになっても、化けて出ないでねー!」
最後の最後まで、私のことを想う言葉など一切かけられないまま、私とラルフはすぐに陸に上がれないように、護衛の人達の一部と共に、沖に向かって出発する。
これで私は自由になれたわけだけど……こんな出発になるなんて……私、無事にラルフの故郷にたどりついて、自由を得られるの!?
「色々と事情がございまして」
ラルフは申し訳なさそうに眉尻を下げながら、頭を下げる。
実は私って、ラルフの故郷はもちろん、家族やここに来る前のことも知らない。前に聞いたことはあるけど、はぐらかされてしまったんだ。
――ラルフと出会ったのは五年前、私が十一歳の時に、十六歳だったラルフがやって来て、マーチャント家の使用人になりたいと申し出てきたのが、最初の出会いだ。
彼は非常に真面目に働いて、使用人として高い評価を得ていた。そんな彼が、突然私の専属の執事をしたいと、お父様に申し出た。
その時の私は、今と同じ様な状況になっていたから、優秀なラルフを私なんかの傍に置くことを、お父様は反対した。それでも必死に頼み込んで、私の執事になってくれたの。
それからは、なにかあれば私の味方をしてくれたラルフは、私の家族から毛嫌いされるようになってしまった。
味方をしてくれるのは心強いし、凄く嬉しいんだけど……私のせいでラルフまで嫌われてしまったのは、本当に申し訳ないと思っている。
「あなたの故郷って、どこにあるの?」
「この国の西にある湖を超えた先にある、港町です」
「え、そこってリマール国よね?」
「仰る通りです」
私達が住むスンリー国の西側には、巨大な湖がある。その更に西に行ったところに、リマール国がある。漁業が盛んな国で、スンリー国と友好的な関係を結んでいる国なんだよ。
「いきなりお邪魔したら、迷惑じゃない?」
「そんなことはございません。むしろ、主人をブラブラさせていたと知られたら、家族に怒られてしまうでしょう」
「うーん……わかったよ!」
「では、出発の日はスンリー国の港から連絡船に乗って、リマール国へと向かいましょう」
こうして、私達の行き先がまさかのラルフの実家に決まった。
事前に野宿とか狩りの勉強をしておいたのが無駄になっちゃったけど、それ以上にラルフの家族に会えるのがとても楽しみ! 一体どんな人なんだろう……ラルフに似て、凄くクールな人なのかな? それとも明るい人なのかな……?
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翌日の昼間、私とラルフは荷物を持って、屋敷の玄関の前に用意された馬車にやや強引に乗せられた。
てっきりそのまま屋敷を追い出されるのかと思っていたけど、まさか馬車を用意されてるのは想定外だった。
それ以上に想定外だったのが、やたらと護衛が多いことだ。数人ならまだしも、何十人もの護衛が付いているのは、やや違和感がある。
「ねえラルフ、どうしてこんなに護衛がいるんだろうね? 私達はもう、マーチャント家の人間じゃなくなるんだから、守る必要って無いと思うんだけど」
「それは私も感じておりました。もしかしたら、見送りに来た旦那様達をお守りするためなのかもしれません」
両腕を組んで考え込んでいると、確かにそうかもと思える回答が返ってきた。
今日の見送りは、なぜかお父様もヴィオラお姉様もリンダも来ている。いつも忙しいというのに、追放する私の見送りをするために時間を割くなんて、一体何を企んでいるのだろう?
「まあ考えてもわからないか……ところでラルフ、随分と大きな荷物だけど、なにが入っているの?」
「大体が食べ物です。シエル様は、食事の量がとても多いですからね」
「ちょっ!? 女の子にそんなことを言わないでよ!」
「これは失礼いたしました。ですが、事実ですので」
「た、確かに事実だけどさぁ!」
ラルフは基本的にとても優しくて紳士的だけど、一緒にいた時間が長いからなのか、たまにこうして遠慮がない時がある。しかも、事実を言ってくるから、言い返せないのがつらい。
……もう少し食べる量を減らした方が良いかな……いつもはお茶の時間にケーキを最低十個食べてるし、食事も人の倍以上は食べてる自覚はあるし……。
そんなことを思いながら連れてこられた場所は、もう使われなくなった港だった。使われなくなって久しいようで、建物は老朽化しているし、放置された船はもう動きそうもない。
そんな捨てられた港には、唯一使えそうな小舟が一隻だけ用意されていた。
「着いたぞ。降りろ」
「お父様、この港は?」
「ここは、ずいぶん昔に捨てられた港だ」
「記録によると、この辺りは常に波が大きいせいで、港として使い勝手が悪かったのが原因らしいですわよ」
「へぇ~そうなんだ。ねえねえヴィオラお姉様。前から思ってたけど、なんで湖なのに波があるの? 普通湖って波はないよね?」
「湖といっても、その規模が大きければ海のように波は起こるのよ。この湖は、それくらい巨大ということよ」
博識なヴィオラお姉様は、自分の知識をひけらかすように、港や湖のことを話してくれた。
うん、とりあえず港のことは分かったけど、どうしてこんな場所に連れてこられたのがわからない。
「シエルとラルフの門出を祝って、旅のお供を用意してやった。ありがたく思うがいい」
「プレゼントって、まさかあの船のことでしょうか? 何の装備も無しに、この広大な湖に放り出すとは、正気ですか?」
「断るならそれでもいい。お前らが屋敷から消えるのなら、生きていようが、死んでいようがどちらでも構わないからな」
私達とここまで一緒に来た護衛達が、一斉に武器を構える。その圧倒的戦力差に、私達は頷くことしか出来なかった。
どうしてこんなに護衛がいるのかと思っていたけど、この人達は護衛なんかじゃなくて、私達がこの状況から逃げられなくする脅しの役だったんだ……!
「さあ、早く乗れ。我々も暇じゃないのでね」
「……シエル様、私が囮になりますから、あなたは逃げてください」
「そんなこと、できるわけないでしょ!」
「その通りだよーラルフ。ていうか、こんな大人数を相手を前に囮なんて、出来るわけないじゃん。バカなの?」
「リンダ、マーチャント家の令嬢として、言葉遣いには気を付けなさい。せめて知能が低いとかにしておきなさい」
「あははっ、それあんまり変わらなくない?」
……確かに数人ぐらいなら、囮自体はうまくいくかもしれないけど、何十人もいる中でそんなことをしても、無駄に命を危険に晒すだけだよね。ここは大人しく従うのが得策だろう。
「わかりました。ラルフ、行こう」
「……かしこまりました」
お父様達を視線だけで殺してしまいそうな、鋭い目つきを向けるラルフを連れて、小舟に乗り込む。小舟には、漕ぐためのオールが二つあるだけで、本当にそれ以外の装備が無かった。
「ではお別れだ、シエル。ああ、こいつらも途中までお前と一緒に行かせる。沖に到着する前に、陸地に上がられては困るからな」
「ふふっ。あなたの無駄な努力をする様は、見ていてとても愉快だったわ。あなたがいなくなって、とても悲しいわ」
「ぐすんっ……今まで私の武術の実験台になってくれてありがとー! お魚のエサになっても、化けて出ないでねー!」
最後の最後まで、私のことを想う言葉など一切かけられないまま、私とラルフはすぐに陸に上がれないように、護衛の人達の一部と共に、沖に向かって出発する。
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