私のことはお気になさらず

みおな

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息子と息子

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 ランディの顔を見て、ご機嫌な様子のヴァイスにホッとするわ。

 ヴァイスってば、本当に人見知りしないのね。

 そういえば我が家は、リリアもお兄様も人見知りしないわ。

 ということは、ヴァイスのこの人見知りしないのは、私に似たということかしら。

 ヴィル様は・・・
あまり他の誰かとにこやかに交流されたりしないけど、それは多分筆頭公爵としてのお立場があるからよね。

 人見知りされるようにも見えないけど。

「こんにちは、ヴァイス。お兄ちゃんだよ~」

「あーあぅー」

 ふふふっ。
会話しているように見えるわ。

 ランディは領地で学んでいると言っていたけど、この先婚約者も決めなきゃいけないし、王都に戻って来ないのかしら?

 ランディにとって、見本となるお兄ちゃんがいることっていい効果があると思うのよね。

「ねぇ、ランディ。しばらく王都こっちでいない?ランディが自分で考えて決めたことだから、ずっと王都にいてとは言えないけど、できれば私はランディと一緒に暮らしたいわ」

「ティア姉様」

「ランディ坊ちゃん。私めも奥様のお言葉に賛成でございます。一年後にはヴァイス様のお披露目もございましょう。それまで、王都でお過ごしになられてはいかがでしょう」

「でも・・・」

 セリノの言葉に、ランディは戸惑ったように、視線を彷徨わせた。

 そんなに、嫌なのかしら?

 確かに私を母とは思えないだろうけど、領地では良い関係を築けたと思っていたのだけど。

 戸惑った視線がヴィル様に向かって、その後私で止まった。

「?」

「ランディ。俺やティアに気遣う必要はない。お前はグリフォン公爵家の一員だし、俺たちは家族だ。ランディがどうしても苦痛だというのなら、一年経ったあとに領地にいけば良い。ヴァイスが生まれたことで、お前に後継としての圧をかける奴もいないだろう」

 後でヴィル様からお聞きしたのだけど、ランディはヴィル様の息子として養子になったことで、グリフォン公爵家の後継としてのプレッシャーを感じていたらしい。

 間違いなく優秀な子なのだけど、でもそうよね。筆頭公爵家の後継・・・ヴィル様の後を継ぐってプレッシャーかもしれないわね。

 うちのお兄様みたいに腹黒だったら、気にならないんでしょうけど。

 ランディは、年齢のわりに気遣いのできる子だもの。

 ヴィル様の言葉に、ランディはとりあえず数ヶ月、王都の本邸に留まることに決めた。

 やっぱり無理だと思ったら、私たちに言いにくかったらカールに言うようにと約束した。

 我慢させて潰れたら大変だもの。
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