私のことはお気になさらず

みおな

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意外な結末

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 ミネルバさんが逃亡してから一ヶ月後。

 意外な結末を迎えた。

「え?隣国の破落戸に、ですか?」

 私の問いに、ヴィル様が頷かれる。これは王家からもたらされた情報。

 王家、特に王妃様は妹様の失態?による信頼を取り戻すべく、ミネルバさんの行方を追っていてくれたそうだ。

 別に失態などと思っていないわ。

 何か被害が・・・
それこそヴァイスが怪我をしたとかなら恨んだかもしれないけど。

 今後、同じことがないように対策するとお聞きしたし、仕方ないことだと思うもの。

 それで、その情報なのだけど・・・

「しばらくは、破落戸の首領の手付きとして過ごしていたらしいが、元々が自己中心的な考えの持ち主だ。あくまでも手付きにしか過ぎなかったのに、首領の女のように出しゃばり始めたらしい。終いには、首領の大切にしている妹に危害を与えたらしく、その場で殺されたそうだ」

「そう・・・ですか」

 なんていうか、ミネルバさんは東の国で囮として生活している中で、全く反省していなかったのね。

 いえ。
反省していたとしても、根本のところは変わっていなかったということかしら。

 私は。

 ケレス様のこともそうだけど、私や私の家族、大切な人に関わらないでくれるなら、彼らが生きて幸せになってもかまわなかったのよ。

 はっきり言えば、どうでも良かったの。

 私のあずかり知らぬところで何をどうしていようと、本当にかまわなかったのよ。

 だけどお亡くなりになったことで、ヴァイスたちに危害が及ばないことには安心してしまったわ。

 人が亡くなって安心するだなんて、私も冷たい人間なのかもしれないわね。

 それでもヴァイスやヴィル様、リリアたちに比べたら、ミネルバさんやケレス様の命は私にとっては軽いものなの。

「良かったと言ったなら・・・ヴィル様は私のことを軽蔑なさいますか?」

「何故だ?」

「だって、人が亡くなったのに」

「罪人だ。それに、俺にとってはティアお前が一番大切だ。お前を、お前とヴァイスを守るためなら、俺自らが殺したかもしれん。お前こそ、俺を軽蔑するか?」

 私がヴィル様を軽蔑?
そんなことあるわけないわ。

「あり得ません」

「俺も同じだ。お前を軽蔑するようなことはあり得ない。ティアも人間だから、間違うこともあるだろう。だが、お前ならその間違いを恥じ、正しくあろうとするはずだ。だから、たとえ間違えたとしても軽蔑することはない」

 ヴィル様のお言葉に、胸が熱くなってしまった。

 もう!ヴィル様ってば。
そんなふうにおっしゃられたら、泣いてしまうわ。
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