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転生王女の新婚旅行5《おまけ》
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本日の宿は、露天風呂のある老舗旅館で、私たちのお部屋は、部屋付きの温泉があった。フレイ様、ありがとうございます!
「それでは、夕食までごゆっくりなさって下さい。ちょうど今なら露天風呂のほうも空いてますよ」
仲居さんにそう言われて、私たちは露天風呂に行くことにした。
私は、王女になってからはともかく、前世ではお風呂は1人で入るものだったから平気だし、聞いてみるとアルフレッド様も侍女の手を借りたりしてないそうだ。
ちょっと、ホッとした。だって、侍女とはいえ、他の女性がアルフレッド様の肌を見たなんて、やっぱり嫌だもの。
露天風呂は、本当に他に人がいなくて、貸し切り状態だった。なんだか贅沢。
お部屋にお風呂があるのには慣れてるけど、温泉は別格だわ。うぅ~肌がツルツルする。気持ちいい。
私は長湯派なんだけど、アルフレッド様を待たせるわけにもいかないから、早めに上がることにする。
旅館が浴衣を貸し出していたので、持ってきたワンピースでなく浴衣を着ることにした。
着物はちょっと無理だけど、浴衣くらいなら1人でも着れる。
銀髪に生えるように、紺地に朝顔を選んだ。
私は三つ編みにした髪を片側に垂らすと、急いで着替えをまとめて、暖簾をくぐる。
アルフレッド様は・・・
ソファーに腰をかけて、長い足を組んだアルフレッド様は、濃紺の浴衣姿だった。
肩まで伸びた髪は、しっとりと艶を帯びてるし、色気がだだ漏れである。
周りにいる女性の他のお客さんや、従業員の方々が、顔を赤くしながらもアルフレッド様との距離を詰めようとしている。
私は慌てて駆け寄ろうとして、不意にその肩を掴まれた。
「きゃっ!」
「可愛いお姉さん、観光客だよね?俺たち、案内してあげるよ」
「・・・結構ですわ」
「ですわ、だって!いいとこのお嬢さんかぁ。」
ニヤニヤしながら、2人の男の人が馴れ馴れしく手を伸ばしてくる。
こんな高級旅館に、こんなナンパ野郎がどうしているの?
いっそ、女湯に再び逃げ込もうかと思っていると、聞き慣れた低い声が聞こえた。
「何をしている?」
「んあ?なんだ?色男の兄ちゃん」
「僕の妻に何をしているかと聞いているんだが?」
いけない。アルフレッド様がお怒りモードだわ。このままでは、このナンパ氏たちは五体満足でこの旅館を出れなくなるわ。
「アルフレッド様、お待たせしましたわ。お部屋に戻りましょう?」
「愛しい我が妻、ローゼ。僕は今・・・」
「戻りましょう?」
強くその腕を引くと、アルフレッド様は、大きく息をついた。
「わかった」
「私は愛する旦那様と新婚旅行中ですので、案内は結構ですわ。失礼しますわね」
ナンパ氏たちに、そう言ってさっさとその場を後にする。長居して、何かまた言い出したら面倒だ。
部屋に戻っても、アルフレッド様は不機嫌モードだった。
「ご機嫌を直して下さいませ」
「僕の可愛い妻に触れるなんて許せるものではないのに」
「私はアルフレッド様しか見ておりませんわ。それではダメですの?」
こてんと首を傾げて、アルフレッド様を見た。アルフレッド様の手にそっと触れて、その肩に身を寄せる。
ご機嫌を直してもらわないと。せっかくの新婚旅行なんだから。
「・・・ローゼは、僕のご機嫌を取るのが上手だな」
「まあ!褒め言葉と受け取っておきますわ」
「ローゼ、いつもと違う君も、とても愛らしい。浴衣、といったか。とてもよく似合っている」
「アルフレッド様も、とても素敵です」
頬を赤らめて俯く私に、アルフレッド様はそっと口づけを落とした。
「・・・んっ、だ、駄目ですっ、アルフレッド様。もうすぐ食事が運ばれてきますわ」
深くなっていく口づけに、私は慌ててその胸を押した。
その直後、「失礼します」と食事が運ばれてきて、私はホッとしたのだった。
「それでは、夕食までごゆっくりなさって下さい。ちょうど今なら露天風呂のほうも空いてますよ」
仲居さんにそう言われて、私たちは露天風呂に行くことにした。
私は、王女になってからはともかく、前世ではお風呂は1人で入るものだったから平気だし、聞いてみるとアルフレッド様も侍女の手を借りたりしてないそうだ。
ちょっと、ホッとした。だって、侍女とはいえ、他の女性がアルフレッド様の肌を見たなんて、やっぱり嫌だもの。
露天風呂は、本当に他に人がいなくて、貸し切り状態だった。なんだか贅沢。
お部屋にお風呂があるのには慣れてるけど、温泉は別格だわ。うぅ~肌がツルツルする。気持ちいい。
私は長湯派なんだけど、アルフレッド様を待たせるわけにもいかないから、早めに上がることにする。
旅館が浴衣を貸し出していたので、持ってきたワンピースでなく浴衣を着ることにした。
着物はちょっと無理だけど、浴衣くらいなら1人でも着れる。
銀髪に生えるように、紺地に朝顔を選んだ。
私は三つ編みにした髪を片側に垂らすと、急いで着替えをまとめて、暖簾をくぐる。
アルフレッド様は・・・
ソファーに腰をかけて、長い足を組んだアルフレッド様は、濃紺の浴衣姿だった。
肩まで伸びた髪は、しっとりと艶を帯びてるし、色気がだだ漏れである。
周りにいる女性の他のお客さんや、従業員の方々が、顔を赤くしながらもアルフレッド様との距離を詰めようとしている。
私は慌てて駆け寄ろうとして、不意にその肩を掴まれた。
「きゃっ!」
「可愛いお姉さん、観光客だよね?俺たち、案内してあげるよ」
「・・・結構ですわ」
「ですわ、だって!いいとこのお嬢さんかぁ。」
ニヤニヤしながら、2人の男の人が馴れ馴れしく手を伸ばしてくる。
こんな高級旅館に、こんなナンパ野郎がどうしているの?
いっそ、女湯に再び逃げ込もうかと思っていると、聞き慣れた低い声が聞こえた。
「何をしている?」
「んあ?なんだ?色男の兄ちゃん」
「僕の妻に何をしているかと聞いているんだが?」
いけない。アルフレッド様がお怒りモードだわ。このままでは、このナンパ氏たちは五体満足でこの旅館を出れなくなるわ。
「アルフレッド様、お待たせしましたわ。お部屋に戻りましょう?」
「愛しい我が妻、ローゼ。僕は今・・・」
「戻りましょう?」
強くその腕を引くと、アルフレッド様は、大きく息をついた。
「わかった」
「私は愛する旦那様と新婚旅行中ですので、案内は結構ですわ。失礼しますわね」
ナンパ氏たちに、そう言ってさっさとその場を後にする。長居して、何かまた言い出したら面倒だ。
部屋に戻っても、アルフレッド様は不機嫌モードだった。
「ご機嫌を直して下さいませ」
「僕の可愛い妻に触れるなんて許せるものではないのに」
「私はアルフレッド様しか見ておりませんわ。それではダメですの?」
こてんと首を傾げて、アルフレッド様を見た。アルフレッド様の手にそっと触れて、その肩に身を寄せる。
ご機嫌を直してもらわないと。せっかくの新婚旅行なんだから。
「・・・ローゼは、僕のご機嫌を取るのが上手だな」
「まあ!褒め言葉と受け取っておきますわ」
「ローゼ、いつもと違う君も、とても愛らしい。浴衣、といったか。とてもよく似合っている」
「アルフレッド様も、とても素敵です」
頬を赤らめて俯く私に、アルフレッド様はそっと口づけを落とした。
「・・・んっ、だ、駄目ですっ、アルフレッド様。もうすぐ食事が運ばれてきますわ」
深くなっていく口づけに、私は慌ててその胸を押した。
その直後、「失礼します」と食事が運ばれてきて、私はホッとしたのだった。
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