嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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絡まれました

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「ちょっと!ルイス様だけでなくレオン様にもちょっかい出すなんて!この売女っ!」

 どうして知り合いでもない(名前は知ってるけど)令嬢に、こんなことを言われなきゃならないのか。

 確かに私は伯爵令嬢でしかないけど、彼女は男爵令嬢よね?

 国は違うけど、こんな対応される覚えはないわ。

 売女だなんて辱めを受ける謂れもない。

 私は仮にも王太子殿下の婚約者だったから、言動には特に気をつけて生きてきた。

 多少、婚約の解消と他国だということもあって、自由に振る舞ってるところもあるけど、こんなことを言われる筋合いはない。

 大体、だけは言われたくないわ。

「何をおっしゃっているのですか?ウィングバード公爵令息様もフィヨルド侯爵令息様も、クラスメイトとして接してくださっていますし、私もそのつもりです。それ以上でもそれ以外でもありません」

「ハァ?ルイス様といっつも一緒にお昼食べてるじゃない!時には横に座ったりしてっ!レオン様も最近は、会ってくれないのよっ!アンタが何か言ったんでしょっ!」

 冤罪って、こんなふうに出来ていくのかもしれないわ。

 一緒に食事をしてると言われても。

 ルージュ様のお誘いを受けて、ルージュ様と食事を取ろうとしたら、王太子殿下とルイス様が現れるのよ。

 しかも、三回に一回はルージュ様の隣に座りたがるものだから、ルイス様は私の隣に座るしかなくなるんじゃない。

 多分ルイス様は、王太子殿下がルージュ様を独占してしまうから、私がぼっちになってしまうことで気を遣ってくださってるのだと思う。

 実は、王太子殿下にもルイス様にもお名前で呼ぶ権利をいただいてるのだけど・・・権利というか「呼んでね」と妙な圧を王太子殿下から与えられたのだけど、そんなことがバレたら余計に騒ぎそうだわ。

 それから、フィヨルド侯爵令息がリエナイ男爵令嬢に関わらないのは・・・

 多分だけど、婚約者側から何か言われたんだと思うわ。

 ルージュ様は、フィヨルド侯爵令息の婚約者はリエナイ男爵令嬢と似ていると言っていた。

 ということは、性格だと思う。

 ルージュ様はその方に嫌われてるとおっしゃってたから、何も言っていないと思うけど、もしかしたら王太子殿下が伝えたのかもしれない。

 婚約者のお灸のおかげか、私に話しかけてこなくなってホッとしていたんだけど、リエナイ男爵令嬢とも距離を取ったのね。

 まぁそれは、判断だし、文句があるならケーティ・カサンドラ伯爵令嬢様におっしゃったらいいのに。
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