嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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いつか会える日に

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 エレメンタル帝国に行く準備をしながら、お姉様たちがお帰りになるのを待つ。

 準備といっても、ハデス様は平民として暮らしてらっしゃるそうだから、平民として着るワンピースなどの着替えと、念の為のドレスを数着。

 でも準備は、私付きの侍女であるシシリーがしてくれるから、私はというとお父様たちとお茶をいただいたりするだけ。

 そうしているうちに、お姉様とルークお兄様がお帰りになった。

「お帰りなさい、お姉様、お兄様」

「ただいま、ジュエル!」

 抱きつくお姉様の背中に手を回しながら、苦笑する。

 帰るまで待って良かったわ。

 お姉様たちから旅行のお土産話を伺っていると、ルークお兄様が一通の封書を私に差し出した。

「これは?」

「マクラーレン王国の王太子殿下から預かったんだ。結婚式の招待状らしい」

「まぁ!当然お相手はルージュ様ですわよね。でも、卒業されてから結婚のご予定では?」

 ルージュ様が卒業されるには、まだ一年ほどあるのに、来年のを寄越して来た・・・とかではないわよね?

「ジュエル嬢への謝罪が出来なくて、一時ラウンディ嬢との仲が拗れていたらしい。まぁ、無理はない。ダニエル殿下の暴走が原因だからね。だが、ジュエル嬢も知っているだろうが、殿下のラウンディ嬢への執着は異常だ。逃がさないために・・・婚姻前に手を出したらしい」

「・・・」

 なんというか・・・
本当に困った方ね。

 拗れたといっても、口喧嘩程度だったでしょうに。

 ルージュ様はなんだかんだおっしゃっても、ダニエル王太子殿下のことをお好きなようだったのに。

 国王陛下も王妃殿下も公爵閣下も・・・
 大変ね。ルージュ様さえ関わらなければ優秀な方らしいけど、さすがに今回はペナルティものね。

「一応、出席は出来ないと思うとは伝えてある。王弟閣下もようだから出席は強要しないとおっしゃっていた。婚姻後しばらく殿下は単独で視察に行かせるそうだ。出来れば、エレメンタル帝国からでもお祝いを贈ってあげてくれないか?ラウンディ嬢のことは嫌いじゃないんだろう?」

「もう!いつのまにそんな手紙受け取ってたの?あの殿下にはキツいお仕置きをするべきだわ!全然、懲りてないじゃない!」

 お姉様はそうおっしゃるけど、ルークお兄様からしたら母国の王家と公爵家だもの。

 それに、殿下には良い気持ちは抱いていないけど、ルイス様やルージュ様のことはお友達だと思ってるわ。

「もちろんです。いつか婚約者と共に、お祝いに会いに行きたいと思います」
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