嘘つきな唇〜もう貴方のことは必要ありません〜

みおな

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処罰のその後①

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 皇帝陛下に再び呼ばれたのは、私がラムズベルト子爵令嬢のシリカ様とお話して十日後のこと。

 もちろん、あの話し合いの後すぐに、シリカ様のご希望は陛下に伝えている。

「呼び出して悪かったな。式の準備に忙しいのだろう?」

「いえ。ほぼ準備出来ていますから。ドレスも出来上がって来ました。本当に素敵なドレスをありがとうございました」

「皇妃が是非にというものでな。当日を楽しみにしておこう。さて呼び出した件だが、ラムズベルト子爵家のその後について話しておきたい」

 多分、そうだと思っていたわ。
そもそも皇帝陛下が私に用があるのなんてそれくらいだもの。

「まず、サリュとサングリア伯爵令嬢だが、ちゃんと話し合って和解した。今後はお互い言葉で伝え合うことを大事にすると言っていた。本当にありがとう」

「いえ、大したことはしていません。それに、想い合う二人が引き離されなくて良かったですわ」

 サリュ殿下は、サングリア伯爵家へ婿入りすることになっている。

 当主はメリッサ様が継がれても、爵位に執着のないサリュ殿下なら安心ね。

 領地も増えたことだし、二人手を取り合って頑張っていかれるでしょうね。

「次に、オルコット男爵家の倅のレオだが、採石場で喧嘩になり、挙げ句に石に頭をぶつけたらしく死亡した」

「まあ!」

「阿呆としか言いようがない。ろくに働きもせず食事が少ないと文句ばかりで、注意した相手に殴りかかろうとして、周囲が止めに入り、その過程で転んだらしい。突き飛ばされたのかもしれんし、故意だったのかもしれんが、採石場管理者からはとの報告だ。それを突き詰めるつもりはない。除籍してあるのだが一応、オルコット男爵家には伝えた。自業自得ですとの返答があった」

 それは・・・何というか本当に自業自得ね。
 罪を犯して採石場に送られているのに、働かないとかあり得ないわ。

 働かざる者食うべからずよ。

「ああ。ちなみに、同じ採石場にいるロロナの祖父母は、大人しく働いているそうだ。さすがに孫娘の痴態にショックを受けたみたいだな」

「ご自分たちの罪に気付かれたようで、何よりですわ」

「そのロロナだが、最初は喚き散らしていたものの、娼館でちゃんと働いている。あれは阿呆だが、祖父母と父親のせいということもある。このまま真面目に働くようなら、労働施設に移すことも考えている。もちろん様子見だがな」

「反省されているのなら、私に異存はありません。リディア様やディスト様のお気持ちに寄り添って差し上げてください」

「ああ、もちろんだ」

 元、になるけどご家族が望むなら、減刑することに私は文句はないわ。
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