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閑話:父の思惑は分からないけど①
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「クロエ、本当に王家に罪を償わせなくて良いの?」
お姉様の言葉に私はコクリと頷く。
「ビアンカ様の妹様も、次期コンラッド公爵になられるご令嬢も友人なのです。それに女王陛下は良識のあるお方。キチンと王配殿下を躾けてくださいますわ」
「そうね。それに婚約を決めたのはうちのお父様だものね」
そう。
お父様とアルトナー王国王配殿下との間で決められた婚約。
それが私とコンラッド公爵令息との婚約だった。
お父様は、シリルが私と婚約したいと申し出てきた直後に、この婚約を決めてきた。
お母様にもお姉様にも、相談のひとつもなく決めてきた婚約。
私だって驚いたわ。
いきなり他国の令息との婚約だもの。
でも、私はお父様に従った。
貴族令嬢として婚約が家と家の契約だと理解していたのもあったし、お父様がシリルとの婚約に頷かない理由も理解っていたから。
私のお姉様、つまりはメルキオール帝国の皇女オーロラの夫ルーファス様は、マキシミリオン王国の第二王子。
そしてシリルはその弟で第三王子。
同じ家から皇女の夫を取ると、どうしても権力が偏ってしまう。
しかも、他国の王子。
メルキオール帝国は乗っ取られるほど弱くはないけど、それでもそれを危惧する貴族は多い。
シリルが身分を捨てたとしたら、それだと皇女と身分が釣り合わない。
爵位を賜り、私が嫁に行ったとしても、私がメルキオール帝国の皇帝陛下の娘である事実は変わらない。
だから、お父様は頷かなかった。
それを理解していたから、私はお父様に提案した。
もしもコンラッド公爵令息と上手くいかなくて白い結婚になったとしたら、三年後に離婚。
その時シリルが独り身だった場合は、シリルと結婚する。
そのことに異議は唱えさせない、と。
また、もしも婚約が解消された場合は、条件のひとつをクリアしたとして、残り二つの条件をクリアすればシリルとの結婚を認めること。
もちろん、このことを事後で知らされたお母様とお姉様は荒れ、ルーファス様は申し訳なさそうにされ、シリルは絶望していた。
だから私はシリルに言ったのだ。
私はシリルが好きだからといって、自分の責務を捨てて逃げることはできない。
そして、それはシリルも同じだろう?と。
だから、私はコンラッド公爵令息様と婚約後は、シリルには連絡していなかったし、元婚約者様との関係構築もするつもりでいた。
ま、あまりにも馬鹿な対応をされたから、それ以来は放置していたけど。
それでもって、お姉様には逐一相談していた。
お姉様の言葉に私はコクリと頷く。
「ビアンカ様の妹様も、次期コンラッド公爵になられるご令嬢も友人なのです。それに女王陛下は良識のあるお方。キチンと王配殿下を躾けてくださいますわ」
「そうね。それに婚約を決めたのはうちのお父様だものね」
そう。
お父様とアルトナー王国王配殿下との間で決められた婚約。
それが私とコンラッド公爵令息との婚約だった。
お父様は、シリルが私と婚約したいと申し出てきた直後に、この婚約を決めてきた。
お母様にもお姉様にも、相談のひとつもなく決めてきた婚約。
私だって驚いたわ。
いきなり他国の令息との婚約だもの。
でも、私はお父様に従った。
貴族令嬢として婚約が家と家の契約だと理解していたのもあったし、お父様がシリルとの婚約に頷かない理由も理解っていたから。
私のお姉様、つまりはメルキオール帝国の皇女オーロラの夫ルーファス様は、マキシミリオン王国の第二王子。
そしてシリルはその弟で第三王子。
同じ家から皇女の夫を取ると、どうしても権力が偏ってしまう。
しかも、他国の王子。
メルキオール帝国は乗っ取られるほど弱くはないけど、それでもそれを危惧する貴族は多い。
シリルが身分を捨てたとしたら、それだと皇女と身分が釣り合わない。
爵位を賜り、私が嫁に行ったとしても、私がメルキオール帝国の皇帝陛下の娘である事実は変わらない。
だから、お父様は頷かなかった。
それを理解していたから、私はお父様に提案した。
もしもコンラッド公爵令息と上手くいかなくて白い結婚になったとしたら、三年後に離婚。
その時シリルが独り身だった場合は、シリルと結婚する。
そのことに異議は唱えさせない、と。
また、もしも婚約が解消された場合は、条件のひとつをクリアしたとして、残り二つの条件をクリアすればシリルとの結婚を認めること。
もちろん、このことを事後で知らされたお母様とお姉様は荒れ、ルーファス様は申し訳なさそうにされ、シリルは絶望していた。
だから私はシリルに言ったのだ。
私はシリルが好きだからといって、自分の責務を捨てて逃げることはできない。
そして、それはシリルも同じだろう?と。
だから、私はコンラッド公爵令息様と婚約後は、シリルには連絡していなかったし、元婚約者様との関係構築もするつもりでいた。
ま、あまりにも馬鹿な対応をされたから、それ以来は放置していたけど。
それでもって、お姉様には逐一相談していた。
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