拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら

みおな

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意外な求婚。

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 リルラ様の婚約者は、レシピエンス王国の公爵家の嫡男の方。

 リルラ様の幼馴染で、リルラ様がシリルと婚約するかも?となって始めて、リルラ様への気持ちが友情ではなく恋心だと気付かれたのだそう。

 リルラ様は、シリルに好意を持たれていたけど、その幼馴染の方の熱いアプローチに絆されたというか、その方を失いたくないと思われたのですって。

 私とシリルが、リルラ様のお気持ちを弄んでしまったから、ちゃんと謝罪したの。

 そうしたら、そう教えてくれたのよね。

 多分、リルラ様のシリルへの気持ちは間違いなく恋愛的な・・・初恋だったはず。

 自分より五歳も年下のリルラ様に、そんなふうに私を気遣った発言をされるなんて本当に情けないわ。

 シリルは、これから王太子、そしていずれ国王になる者として、もっと相手を慮れる発言ができるように。

 私は、もっと情緒面で成長して、人の気持ちを理解して、正しい判断ができるように。

 二人してもっと努力しなきゃと思ったわ。

 そんな中、リルラ様の婚約者様がリルラ様をお迎えにやって来た。

「お姉様の結婚式が終わったら帰るわ。そしたら、私たちも結婚しましょ?お姉様がお子を授かる前に式をあげなきゃ。絶対に、式に来てもらうんだから!」

 レシピエンス王国の成人は十六歳なの。
 だから、確かにリルラ様ももう嫁ぐことはできるのだけど・・・

 急ぐ理由が、私に結婚式に来てもらいたいから?

 え?そんなこと、国王陛下や王妃様に叱られない?

 幼馴染の方はとても嬉しそうだから良いのかしら?

 彼は一旦、結婚の準備のためにレシピエンス王国に戻り、私たちの結婚式にあわせてマキシミリオン王国に、リルラ様をお迎えに来てくださるそう。

 本当に年下なのにしっかりされていて、しかもリルラ様のことをとても想われてるのが分かるわ。

「え?マーガレット様が?」

 婚姻準備に追われていたある日、シリルから驚くことを聞かされた。

 あ。シリルは現在はマキシミリオン王国で公務をしながら結婚準備をしてくれている。

 なのに突然、やって来たから驚いたわ。

 そして、その突然来た理由にもっと驚いた。

 マーガレット様・・・
つまり、シリルの一番上のお兄様であった元王太子殿下の妃だった方が、シリルの婚姻を以てカグレシアン公爵閣下に嫁がれるというの!

 え?え?
どういうこと?

 確かに、マーガレット様はとても優秀で素敵な淑女で、私のような小娘よりはカグレシアン公爵閣下にお似合いだとは思うけど。

 どうしてそんなことになったの?
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