拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら

みおな

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意外と。

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 マーガレット様とカグレシアン公爵閣下。

 どうしていきなり、そんな話になったのかしら?

 接点はないわよね?

 私よりはお似合いだと思うし、年齢も私より釣り合うと思うけど。

「どうしてそんな話に?」

「カグレシアン公爵閣下から話があったんだ。義姉上は、王太子妃教育を受けられていて優秀だ。幸いにも国の極秘事項も知らされていない。他国に嫁いでも問題はないし、公爵閣下なら義姉上を守って下さる」

 確かにその点は同意するけど。

 私が聞きたいのはそこじゃないのよ。

「クロエの母君、皇帝妃様の推薦らしい」

「・・・は?」

 お母様の推薦?

 いえ、確かにマーガレット様は素敵な方だし、公爵閣下も素敵な方よ。

 王太子妃だったマーガレット様は、いくら王家の裏を知らないからといって実家に戻るのも他家に嫁ぐのも難しかったわ。

 確かにカグレシアン公爵閣下なら、マーガレット様を守って下さるでしょうけど。

 でも、マーガレット様はそれを望んでいらっしゃるのかしら?

「義姉上は、カグレシアン公爵閣下のことを好ましく思ったみたいだよ」

「そうなの?なら良いのだけど・・・お会いしてお話をお伺いしたいわ」

 忙しいけど、お二人とも縁がある方だから、ちゃんとお気持ちをお聞きしたいわ。

 閣下がそんなことを無理強いなさる方でないのは理解っているし、お母様が推薦したというのなら間違いはないと思うけど。

 閣下は束縛が激しいようなことをおっしゃっていたし。

 人のことを心配している場合でないのは、理解しているのだけど。

 カルドラン王国に向かう時間の余裕はないので、マーガレット様との面会許可を取った。

 最近はシリルが王太子として落ち着いて来たし、私が正式に婚約者となり婚姻することも決まっているから、マーガレット様は時間があるからとメルキオール帝国まで来て下さった。

「婚約のお話をお伺いしたのですが」

 早速で申し訳ないけど、気になって色々と手につかないのよ。

 私の尻拭いをマーガレット様にさせているのかもしれないと思うと、自分がどれだけ周囲に迷惑をかけていたのかと情けなくなるわ。

 だけどマーガレット様は、その優しげなかんばせを少し赤く染められて、うつむかれた。

 え?

「マーガレット様?」

「わ・・・私が・・・、皇帝妃様にお取次をお願いしたのです」

「え?」

「その・・・クロエ様の婚約者候補の時に、シリル様が気にされていたので調べて・・・その・・・」

 え?ええ?
も、もしかしてマーガレット様、カグレシアン公爵閣下に一目惚れなさったの?
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