15 / 19
ですから攻略対象はお呼びじゃありません
しおりを挟む
「まぁぁ!なんて失礼なことを!!」
私の言葉に、ピリカと呼ばれた伯爵令嬢が大袈裟に喚き散らす。
失礼ねぇ。アンタらのしてることは失礼じゃないのかと聞きたい。
「大体、貴女方が言うご子息方にはご婚約者がいらっしゃいますよね?そんなご子息に懸想するわけないでしょう」
婚約者でもないご令嬢方に、責められる意味がわからない。
さすがにご令嬢相手に、護身術で蹴り飛ばしたりするわけにはいかない。
一応、口でも負けてないつもりだけど、どうするべきかな。
あー。本当にめんどくさい。どうしてヒロインなんかになったのかな。
しかも、攻略してないのに、あれやこれやと言いがかりはやめて欲しい。
「たかが伯爵令嬢風情が、シルヴァン様に相手にされると思っていますの!」
「本当ですわ。セドリック様は誰にでもお優しいのよ」
「ギルベイン様は騎士としてお声をかけているだけなのに」
「ロメオ様のお優しさを勘違いするなんて、図々しいわ」
だーかーらー、人の話を聞こうよ!
勘違いもしてないし、相手にもして欲しくないし、声もかけて欲しくないの!
できることなら、半径1メートル以内に近づいて欲しくないくらいなの!
「マジで迷惑」
「今なんておっしゃったのっ!?」
しまった。本音が漏れちゃった。
ピリカ令嬢が目を吊り上げる。
「何をなさっていますの?」
本気で鬱陶しいと思ってたら、涼やかな声が聞こえて来た。
「あ。イザベラ様」
ご婚約者のご令嬢方、勢揃いでご登場である。
「あ・・・あ・・、フィラデルフィア様・・・」
「聞こえませんでしたか?何をなさっているのかお伺いしたのですが」
「ふぁ、ファルネーゼ様・・・」
「黙っていてはわかりませんわ」
「テオドール様・・・」
「きちんとお答えくださいませ」
「アヴェイン様、いえ、あの・・・」
ご令嬢方の迫力に、ピリカ令嬢たちは冷や汗たらたらで、さっきの勢いはどこへやらである。
「答えられませんの?」
イザベラ様の問いかけに、ピリカ令嬢がキッ!と顔を上げた。
「そ、そこのアリア・ローズレットさんが、フィラデルフィア様のご婚約者であるシルヴァン様に馴れ馴れしく近づいていたので、注意していたのです」
「・・・シルヴァン様に、ですか?」
「シルヴァン様にだけではありません。セドリック様やギルベイン様、ロメオ様にも近づいているのです!」
いや、だから近づいてないからね?
あっちから寄ってくるんだよ?こっちはいい迷惑なの!
さすがに伯爵令嬢が、王族や自分より身分の高いご子息たちに「寄って来ないで下さい」とは言えないんだよ!
私の言葉に、ピリカと呼ばれた伯爵令嬢が大袈裟に喚き散らす。
失礼ねぇ。アンタらのしてることは失礼じゃないのかと聞きたい。
「大体、貴女方が言うご子息方にはご婚約者がいらっしゃいますよね?そんなご子息に懸想するわけないでしょう」
婚約者でもないご令嬢方に、責められる意味がわからない。
さすがにご令嬢相手に、護身術で蹴り飛ばしたりするわけにはいかない。
一応、口でも負けてないつもりだけど、どうするべきかな。
あー。本当にめんどくさい。どうしてヒロインなんかになったのかな。
しかも、攻略してないのに、あれやこれやと言いがかりはやめて欲しい。
「たかが伯爵令嬢風情が、シルヴァン様に相手にされると思っていますの!」
「本当ですわ。セドリック様は誰にでもお優しいのよ」
「ギルベイン様は騎士としてお声をかけているだけなのに」
「ロメオ様のお優しさを勘違いするなんて、図々しいわ」
だーかーらー、人の話を聞こうよ!
勘違いもしてないし、相手にもして欲しくないし、声もかけて欲しくないの!
できることなら、半径1メートル以内に近づいて欲しくないくらいなの!
「マジで迷惑」
「今なんておっしゃったのっ!?」
しまった。本音が漏れちゃった。
ピリカ令嬢が目を吊り上げる。
「何をなさっていますの?」
本気で鬱陶しいと思ってたら、涼やかな声が聞こえて来た。
「あ。イザベラ様」
ご婚約者のご令嬢方、勢揃いでご登場である。
「あ・・・あ・・、フィラデルフィア様・・・」
「聞こえませんでしたか?何をなさっているのかお伺いしたのですが」
「ふぁ、ファルネーゼ様・・・」
「黙っていてはわかりませんわ」
「テオドール様・・・」
「きちんとお答えくださいませ」
「アヴェイン様、いえ、あの・・・」
ご令嬢方の迫力に、ピリカ令嬢たちは冷や汗たらたらで、さっきの勢いはどこへやらである。
「答えられませんの?」
イザベラ様の問いかけに、ピリカ令嬢がキッ!と顔を上げた。
「そ、そこのアリア・ローズレットさんが、フィラデルフィア様のご婚約者であるシルヴァン様に馴れ馴れしく近づいていたので、注意していたのです」
「・・・シルヴァン様に、ですか?」
「シルヴァン様にだけではありません。セドリック様やギルベイン様、ロメオ様にも近づいているのです!」
いや、だから近づいてないからね?
あっちから寄ってくるんだよ?こっちはいい迷惑なの!
さすがに伯爵令嬢が、王族や自分より身分の高いご子息たちに「寄って来ないで下さい」とは言えないんだよ!
114
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢がヒロインからのハラスメントにビンタをぶちかますまで。
倉桐ぱきぽ
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私は、ざまぁ回避のため、まじめに生きていた。
でも、ヒロイン(転生者)がひどい!
彼女の嘘を信じた推しから嫌われるし。無実の罪を着せられるし。そのうえ「ちゃんと悪役やりなさい」⁉
シナリオ通りに進めたいヒロインからのハラスメントは、もう、うんざり!
私は私の望むままに生きます!!
本編+番外編3作で、40000文字くらいです。
⚠途中、視点が変わります。サブタイトルをご覧下さい。
悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。
槙村まき
恋愛
スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。
それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。
挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。
そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……!
第二章以降は、11時と23時に更新予定です。
他サイトにも掲載しています。
よろしくお願いします。
25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!
良くある事でしょう。
r_1373
恋愛
テンプレートの様に良くある悪役令嬢に生まれ変っていた。
若い頃に死んだ記憶があれば早々に次の道を探したのか流行りのざまぁをしたのかもしれない。
けれど酸いも甘いも苦いも経験して産まれ変わっていた私に出来る事は・・。
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
命がけの恋~13回目のデスループを回避する為、婚約者の『護衛騎士』を攻略する
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<死のループから抜け出す為、今から貴方を攻略させて頂きます。>
全く気乗りがしないのに王子の婚約者候補として城に招かれた私。気づけば鐘の音色と共に、花畑の中で彼の『護衛騎士』に剣で胸を貫かれていた。薄れゆく意識の中・・これが12回目の死であることに気づきながら死んでいく私。けれど次の瞬間何故かベッドの中で目が覚めた。そして時間が戻っている事を知る。そこで今度は殺されない為に、私は彼を『攻略』することを心に決めた―。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
婚約者を奪い返そうとしたらいきなり溺愛されました
宵闇 月
恋愛
異世界に転生したらスマホゲームの悪役令嬢でした。
しかも前世の推し且つ今世の婚約者は既にヒロインに攻略された後でした。
断罪まであと一年と少し。
だったら断罪回避より今から全力で奪い返してみせますわ。
と意気込んだはいいけど
あれ?
婚約者様の様子がおかしいのだけど…
※ 4/26
内容とタイトルが合ってないない気がするのでタイトル変更しました。
【完結】悪役令嬢の断罪から始まるモブ令嬢の復讐劇
夜桜 舞
恋愛
「私がどんなに頑張っても……やっぱり駄目だった」
その日、乙女ゲームの悪役令嬢、「レイナ・ファリアム」は絶望した。転生者である彼女は、前世の記憶を駆使して、なんとか自身の断罪を回避しようとしたが、全て無駄だった。しょせんは悪役令嬢。ゲームの絶対的勝者であるはずのヒロインに勝てるはずがない。自身が断罪する運命は変えられず、婚約者……いや、”元”婚約者である「デイファン・テリアム」に婚約破棄と国外追放を命じられる。みんな、誰一人としてレイナを庇ってはくれず、レイナに冷たい視線を向けていた。そして、国外追放のための馬車に乗り込むと、馬車の中に隠れていた何者かによって……レイナは殺害されてしまった。
「なぜ、レイナが……あの子は何も悪くないのに!!」
彼女の死に唯一嘆いたものは、家族以上にレイナを知る存在……レイナの親友であり、幼馴染でもある、侯爵令嬢、「ヴィル・テイラン」であった。ヴィルは親友のレイナにすら教えていなかったが、自身も前世の記憶を所持しており、自身がゲームのモブであるということも知っていた。
「これまでは物語のモブで、でしゃばるのはよくないと思い、見て見ぬふりをしていましたが……こればかりは見過ごせません!!」
そして、彼女は決意した。レイナの死は、見て見ぬふりをしてきた自身もにも非がある。だからこそ、彼女の代わりに、彼女への罪滅ぼしのために、彼女を虐げてきた者たちに復讐するのだ、と。これは、悪役令嬢の断罪から始まる、モブ令嬢の復讐劇である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる