悪役令嬢発溺愛幼女着

みおな

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可愛い兄発婚約事情行き

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 お兄様がお嫌なら別にお会いしなくてもと思いましたが、ジルベールお兄様がおっしゃった通り、お二人の魔王様が私に会わせろと言われたようです。

 なので現在私は、エセルにドレスを着せてもらい、可愛い髪型にしてもらっています。

 六歳の幼女には不似合いですが、ドレスは黒で、レースが深紅です。

 つまりはジルベールお兄様のお色ですね。

 どうやら、公的衣装の色、ということみたいです。

 二人の魔王様を居住区には入れたくないみたいなので(お二人を信用していないというわけではなく、警備上の関係みたいです)居住区に近い応接室でお会いすることになりました。

 私は他の魔族の方にまだ会ったことはないので、王宮内でも危険の少ない場所でお会いすることになったみたいです。

「私は中まではお供できませんが、扉の外で待っておりますね」

「うん。お兄様が一緒だから、大丈夫だよ」

 魔王様方の側近や侍従の方も、部屋の中には入れません。

 あくまでも、魔王三人と私だけになります。

 ああ。
お二人の魔王様ですが、ご結婚はされていないそうです。

 ただ、ユスタフ魔王様にもアグニス魔王様にも婚約者はいらっしゃるそうです。

 そのせいもあって、ジルベールお兄様にも早く婚約者をと周囲がうるさいのだとおっしゃっていました。

 ただお兄様は、お二人の魔王様よりはお若いので、まだお決めになるつもりはないみたいです。

 人間の国のように、他の貴族家との縁を結ぶための婚約ということは少ないみたいですが、全くないというわけではないようです。

 ただ、魔国では実力主義ということもあり、魔王妃様を選ばれる条件は愛情ということが大きく占めるみたいです。

 ジルベールお兄様はとても容姿が優れていますし、とてもお優しい方です。

 ですからきっと多くの方がお兄様に惹かれると思いますが、お兄様が惹かれる方とはまだお会いできていないということでしょうか。

 そうですね。

 ウッド様も、私と婚約して十一年後に心から愛する方と出会うことができたのですし、縁というものは分からないものですよね。

 お兄様が愛する方と、仲良くできるといいのですが。

 その方に嫌われることで、お兄様との仲が気不味くなるのは嫌です。

 お兄様が私・・・ローズを厭うとは思いたくありませんが、愛する方が唯一無二になるのは仕方のないことです。

 その方が憂うなら、私を遠ざけるかもしれません。

 できるなら、できるなら・・・

 お兄様が愛する方のことを私も好きになりたいですし、好きになって欲しいと思います。
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