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リエルとシリル姉妹の場合
デビュタント
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ウィラードがかけられて、子供たち四人が受けることになった呪いは、全て解呪された。
「ルアン、ルイン、シリル、リエル、苦労をかけた。お前たちの呪いが解けて本当に良かった」
「父上、気になさらないで下さい。あのような愚行を行う者が、権力のある地位にあることは嘆かわしいことです。このような機会があってよかったと僕は思います」
ウィラードの謝罪に、ルアンは首を横に振る。
気持ちのいいものではないし、他国のことではあるが、知らずにあんなのが治める国と縁を結べは、イグリット帝国の害になる。
「シリルとリエルも、社交界デビューしなければならないわね」
「「はい」」
「ハァ。シリル、リエル。誰か気になる相手が見つかったら、言いなさい。お前たちなら、人を見る目はあるだろう」
ウィラードは、まだ早いと言いたかったが、フレデリカの機嫌を損ねるのが分かっていたので、諦めることにした。
「なら、王家主催のパーティーでも開きませんか?僕らの婚約者のお披露目も兼ねたいので」
「そうだな。王家主催のパーティーで、愚行をする馬鹿もいないだろう」
ルインの提案にウィラードは頷き、宰相であるジェームズに視線を向ける。
すぐにジェームズは準備のためにその場から下がった。
皇太子に皇子の婚約者披露、初めて社交界に顔を出す双子の皇女。
大陸中の各国から、多くの王族や高位貴族が訪れるだろう。
双子にとってはデビュタントとなるため、最高級の真っ白なドレスが準備された。
今回はリボンも真っ白で、シリルとリエルは鏡に映ったようにそっくりだった。
「きっと見つかるわ」
「ええ。家族以外に私たちを見分ける人」
シリルとリエルは、お互いの手を取って微笑み合う。
シリルもリエルも、呪い解呪の任務以外で城の外に出たことがない。
容姿が、イグリット帝国皇帝一家のものであるためだ。
だから解呪の任務といえど、外の世界は双子にとって新鮮なものだった。
仮の身分ではあったが、親しくしてくれた友人もいた。
婚約者はどれもが屑だったが、アレらは破棄前提の存在だったため、全く以って何の感情も動かなかった。
兄であるルアンとルインは、双子に恋愛結婚をして欲しいと思っているようだが、二人はそんな事は考えていない。
ただシリルとリエル、双子を見分けることができる相手と結婚したいと考えていた。
そんな相手を、このパーティーで見つけられる。
何故か双子はそう確信していた。
「楽しみね」
「ドキドキするわね」
両親も兄たちも、何なら使用人たちも、だれもが今日、双子を見て求婚してくるに違いないと思っていた。
兄二人は、すでに婚約者も決定している。
となれば、王族と縁を結ぶには双子しかいない。
その上、あの容姿である。
「ルアン、ルイン、シリル、リエル、苦労をかけた。お前たちの呪いが解けて本当に良かった」
「父上、気になさらないで下さい。あのような愚行を行う者が、権力のある地位にあることは嘆かわしいことです。このような機会があってよかったと僕は思います」
ウィラードの謝罪に、ルアンは首を横に振る。
気持ちのいいものではないし、他国のことではあるが、知らずにあんなのが治める国と縁を結べは、イグリット帝国の害になる。
「シリルとリエルも、社交界デビューしなければならないわね」
「「はい」」
「ハァ。シリル、リエル。誰か気になる相手が見つかったら、言いなさい。お前たちなら、人を見る目はあるだろう」
ウィラードは、まだ早いと言いたかったが、フレデリカの機嫌を損ねるのが分かっていたので、諦めることにした。
「なら、王家主催のパーティーでも開きませんか?僕らの婚約者のお披露目も兼ねたいので」
「そうだな。王家主催のパーティーで、愚行をする馬鹿もいないだろう」
ルインの提案にウィラードは頷き、宰相であるジェームズに視線を向ける。
すぐにジェームズは準備のためにその場から下がった。
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大陸中の各国から、多くの王族や高位貴族が訪れるだろう。
双子にとってはデビュタントとなるため、最高級の真っ白なドレスが準備された。
今回はリボンも真っ白で、シリルとリエルは鏡に映ったようにそっくりだった。
「きっと見つかるわ」
「ええ。家族以外に私たちを見分ける人」
シリルとリエルは、お互いの手を取って微笑み合う。
シリルもリエルも、呪い解呪の任務以外で城の外に出たことがない。
容姿が、イグリット帝国皇帝一家のものであるためだ。
だから解呪の任務といえど、外の世界は双子にとって新鮮なものだった。
仮の身分ではあったが、親しくしてくれた友人もいた。
婚約者はどれもが屑だったが、アレらは破棄前提の存在だったため、全く以って何の感情も動かなかった。
兄であるルアンとルインは、双子に恋愛結婚をして欲しいと思っているようだが、二人はそんな事は考えていない。
ただシリルとリエル、双子を見分けることができる相手と結婚したいと考えていた。
そんな相手を、このパーティーで見つけられる。
何故か双子はそう確信していた。
「楽しみね」
「ドキドキするわね」
両親も兄たちも、何なら使用人たちも、だれもが今日、双子を見て求婚してくるに違いないと思っていた。
兄二人は、すでに婚約者も決定している。
となれば、王族と縁を結ぶには双子しかいない。
その上、あの容姿である。
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