私の愛した婚約者は死にました〜過去は捨てましたので自由に生きます〜

みおな

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13.私には関係ないことです

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「ウィリアム殿下は・・・どうお考えなのでしょうか」

 王妃様は、私を正妃にしてその男爵令嬢を側妃・・・は多分無理でしょうね、愛妾にでもするつもりなのだと思う。

 無理矢理別れさせようとして、そのご令嬢を想っているウィリアム殿下が全てを捨てて逃げ出したりしたら大変だもの。

 だから私を正妃に迎えて、三年ほど待ったら愛妾として娶ればいいとでも言うんじゃないかしら。

 そう言っておいて、男爵令嬢にお金でも渡してどこかへいなくなるように説得するかもしれないわね。

 王妃様は、決して悪い方ではない。

 王妃としてちゃんと公務もされているし、側妃様ともそれなりに上手く交流されている。

 ミリア様とは、ミリア様が王妃様を避けていらっしゃるからあれだけど、決して虐げたりなさっていない。

 自分の息子であるウィリアム殿下のことを大切だと思ってらっしゃることは、私のことをお父様やお母様が大切に思ってくださっていることと大差ない。

 だから、王妃様を責めようとは思わない。

 ただ、私は王家の犠牲になるつもりはない、というだけだ。

「王太子殿下は、王宮メイドのディアナ・レブン男爵令嬢との恋に溺れていらっしゃるようです。恋に溺れて・・・自分の立っている場所が氷の上だということにすら気づかないほど」

「男爵令嬢を王太子妃にできると?」

 確かに、優秀な方なら王太子妃にできる可能性はある。

 そのディアナ様とやらは、さっぱりらしいけど。

 身分にこだわるわけではないけど、王族に嫁ぐということは『王家』に嫁ぐということ。

 それは国の顔になるということなのだから、公務で他国の王族や貴族と問題なく交流できなければならない。

 ウィリアム殿下は・・・
そんなことすら考えられないほど彼女のことをお好きなのね・・・

「お姉様のことも、近く婚約解消を考えているのではないかと。あの方は良くも悪くも真っ当な方ですから、お姉様を正妃にして、などと考えてはいないでしょう。愛があれば周囲は認めてくれる!とでも考えていらっしゃるのでは?」

「それは、なんとも・・・お幸せなお考えね」

 私は生まれた時から婚約者だったし、公爵令嬢だったから、王太子妃教育はこなせて来たけど、男爵令嬢にしか過ぎない彼女が今から王太子妃教育を受けるとしたら、婚姻できるのは何年先になるのかしらね。

 きっと、他の高位貴族のご令嬢を婚約者にと迫られるだろうし、もしかしたら王太子の座から引き摺り下ろされるかもされないわ。

 でも・・・

 もう私には関係ないことだわ。
 

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