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聖女について勉強します
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私が聖女であること、前世?の記憶持ちであることをヴィンセント様にお話してから・・・
私は、聖女について勉強することにしました。
ヴィンセント様が必要な本は持って来るからとおっしゃるので、ヴィンセント様がお仕事をしているお部屋で読ませていただくことになりました。
お仕事の邪魔にならないか不安でしたが、私が別の部屋にいると、ヴィンセント様はお仕事の途中で私の元に訪れてしまうので、是非にと側近の方に言われました。
ネモフィラ王国ではお会いしたことはありませんが、国王陛下や王太子殿下のように偉い方には側近という補佐をする方がいるのだそうです。
当然、メルキオール王国の国王陛下であるヴィンセント様にも側近の方がいらっしゃって、その方がノワール様とおっしゃるそうです。
「正確に言いますと、わたくしは魔国メルキオールの宰相でございます」
宰相様というのは、国政を補佐する役目の方の役職だそうです。
私は平民だった上に、全く他の人と関わることがなかったので、本当に無知です。
国王陛下である(さすがに国王陛下はわかります)ヴィンセント様の婚約者なのですから、お馬鹿なままでは駄目だと思うのです。
そう言うと、ノワール様が「ご立派です」と褒めてくださいました。
今まで一生懸命に祈りを捧げ結界を維持していても、誰にも褒められたことはありません。
褒められるためにしていたわけではありませんが、誰かに褒めていただけることはとても嬉しいことです。
もっともっと、頑張れる気がします。
「こんなに健気でお可愛らしい聖女様を悪女と罵り殺すなど、あの国の王太子は馬鹿なのですねぇ」
「国交をしていなくてよかった。ルディアを傷つけた国など滅べばいいのだ」
「まぁ、放っておけばいずれそうなるでしょう。あの国には現在聖女はいないのですから」
何かヴィンセント様とノワール様が小声でお話されていますが、お仕事のお話でしょうか。
邪魔をしてはいけません。
私は、机に積まれた聖女についての書物に集中することにしました。
聖女とは、この世界を司る神様の愛し子のことだそうです。
女神様に祈りを捧げることで、その力の一部をお借りして、結界を張ったり怪我を治すことができるとのことです。
この辺りは私も、なんとなくですが理解していました。
愛し子が亡くなると、神様は世界が滅ぶのを防ぐために新たな愛し子を選ぶのだそうです。
あれ?
聖女というか愛し子がいないと、世界は滅ぶのですか?
私は、聖女について勉強することにしました。
ヴィンセント様が必要な本は持って来るからとおっしゃるので、ヴィンセント様がお仕事をしているお部屋で読ませていただくことになりました。
お仕事の邪魔にならないか不安でしたが、私が別の部屋にいると、ヴィンセント様はお仕事の途中で私の元に訪れてしまうので、是非にと側近の方に言われました。
ネモフィラ王国ではお会いしたことはありませんが、国王陛下や王太子殿下のように偉い方には側近という補佐をする方がいるのだそうです。
当然、メルキオール王国の国王陛下であるヴィンセント様にも側近の方がいらっしゃって、その方がノワール様とおっしゃるそうです。
「正確に言いますと、わたくしは魔国メルキオールの宰相でございます」
宰相様というのは、国政を補佐する役目の方の役職だそうです。
私は平民だった上に、全く他の人と関わることがなかったので、本当に無知です。
国王陛下である(さすがに国王陛下はわかります)ヴィンセント様の婚約者なのですから、お馬鹿なままでは駄目だと思うのです。
そう言うと、ノワール様が「ご立派です」と褒めてくださいました。
今まで一生懸命に祈りを捧げ結界を維持していても、誰にも褒められたことはありません。
褒められるためにしていたわけではありませんが、誰かに褒めていただけることはとても嬉しいことです。
もっともっと、頑張れる気がします。
「こんなに健気でお可愛らしい聖女様を悪女と罵り殺すなど、あの国の王太子は馬鹿なのですねぇ」
「国交をしていなくてよかった。ルディアを傷つけた国など滅べばいいのだ」
「まぁ、放っておけばいずれそうなるでしょう。あの国には現在聖女はいないのですから」
何かヴィンセント様とノワール様が小声でお話されていますが、お仕事のお話でしょうか。
邪魔をしてはいけません。
私は、机に積まれた聖女についての書物に集中することにしました。
聖女とは、この世界を司る神様の愛し子のことだそうです。
女神様に祈りを捧げることで、その力の一部をお借りして、結界を張ったり怪我を治すことができるとのことです。
この辺りは私も、なんとなくですが理解していました。
愛し子が亡くなると、神様は世界が滅ぶのを防ぐために新たな愛し子を選ぶのだそうです。
あれ?
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