冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる

みおな

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穏やかな日々と優しい人々

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 毎日、ヴィンセント様のお仕事をしているお部屋で、本を読んで過ごします。

 魔物のいるのが当たり前のこのメルキオール王国で、聖女の結界を張る必要はないので、朝晩女神様に祈りを捧げるだけで、その他は自由に過ごしています。

 王宮の外には、魔物が出ることがあるので、私はひとりでは王宮からは出ないように言われています。

 今まで塔から出ることが出来なかった私は、普通に王宮の中で過ごせるだけで楽しいですが、王宮の外・・・街を歩いてみたいという気持ちもあります。

 ですが、お世話になっているヴィンセント様やノワール様たちにご迷惑をかけてはいけません。

 私が目覚めた時お世話をしてくれた女性、イブリンが私の護衛も兼ねてくれています。

 イブリンは私の三歳年上で、深紅の髪がとても綺麗な美人さんです。

 読みたい本を図書室から借りて来てくれたり、あと刺繍を教えてくれます。

 私は聖女としての祈り以外したことがないので、難しいですけど楽しいです。

 今度、お菓子作りも教えてくれるそうです。
お菓子って手作りできるのですね。

 すごく楽しみです。

 イブリンは、なんでも出来てすごいです。

 それに、私の髪をいつも綺麗にしてくれます。
 私もやってみたくて、最近はお願いして三つ編みを教えてもらっています。

 でも、全然イブリンの髪をうまく編めません。

 私、不器用なのでしょうか。
しゅんと落ち込んでいると、イブリンとは違うタイプの美人さんがやってきて私の手を取りながら教えてくれました。

 清楚系美人さんは、アレッタさんと言ってイブリンの二歳年上のお姉さんだそうです。

 そのおかげで、イブリンほどには上手く出来ませんが、少しだけ出来るようになりました。

 もっと上手に出来るようになったら、ヴィンセント様の髪を三つ編みしてあげたいです。

 そう言ったら、アレッタさんとイブリンが微妙な表情をされていました。

 私、そんなおかしなことを言ったのでしょうか。

「お気になさらず。きっとヴィンセント様もお喜びになると思います」

 ノワールさんがそう言ってくれるなら、安心です。

 上手に三つ編みできるよう、頑張りたいと思います。

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