冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる

みおな

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楽しくて幸せです

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「わぁ」

 あっちもこっちも、たくさん人が歩いています。

 それに甘い匂いや、にぎやかな声、香ばしい匂いもします。

 キョロキョロとする私の手を、ヴィンセント様はギュッと握りました。

「ヴィンセント様?」

「ひとりで先に行くなよ。こうやって手を繋いでおこう」

「はい」

 こんなに人がいたら、私きっと迷子になります。

 ヴィンセント様と手を繋いでいたら、安心ですね。

「疲れたら言え。まず何を見る?」

「ええと、よく分からないので、全部見たいです」

「・・・分かった」

 ヴィンセント様は、まずすぐそばにあった服をたくさん置いてるお店に私を連れて行ってくれました。

 ふわふわだったり、キラキラだったり、すごく可愛い服がいっぱいです。

「可愛いです!」

「ここは、平民の着る服を売ってる店だが・・・そうだな。店主、そこの帽子を見せてくれ」

「はい、どうぞ」

 ヴィンセント様が手に取ったのは、白に淡いピンクのレースのリボンが付いた可愛い帽子です。

 それを私に被せると「似合うな」と言ってくれました。

 こんな可愛い帽子が似合うなんて、すごく嬉しいです。

「これを貰おう」

 イブリンが、お店のおじさんにお金を払ってくれました。

「ヴィンセント様、ありがとうございます」

「ルディアが笑ってくれるなら、安いものだ」

「宝物にします」

「汚れたらまた買ってやるから、庭に出る時には被るようにしろ」

 私はずっと塔の中にいたので、お日様に長く当たると疲れてしまいます。

 イブリンが傘を差してくれるのですが、いつも持ってくれるので申し訳なかったのです。

 次から帽子を被りましょう。

 それからヴィンセント様は、たくさんの物を買ってくださいました。

 可愛いハンカチ。果物を包んである飴。綺麗なレースのリボン。果物のジュース。

 レースの手袋に、綺麗な手鏡。

 普段着用にと買った、たくさんのお洋服は後でお城に届けられるそうです。

「何か食べるか?疲れただろう?」

「さっき飴を食べたので、お腹はすいてませんが、ちょっと座りたいです」

 たくさん歩いたので、少し足が痛いです。

 でも疲れているというのとは違います。
 すごく楽しいので、もっともっと歩きたいのですが、私はあまり体力がないみたいです。

「そこに入るか」

 ヴィンセント様が選んだのは、焦茶色と白で統一されたお店でした。

 ヴィンセント様の前に、イブリンと並んで座ります。

 ヴィンセント様が注文をされ、少しして運ばれてきたのは。

 何でしょうか。
焦茶色の小さなものがお皿に並んでいます。

「チョコレートと言うんだ。口を開けてみろ」

 ヴィンセント様は一粒指でつまむと、私の口の中に放り込みました。




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