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第2章
気持ちの確認をするべき
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結局、ヒロインは自分がアゼルを好きだと宣言したまま、黙り込んでしまった。
私が転生者だと知っていたなら「邪魔しないで」と言えるだろうけど、そうでなかったとしたら、いくら学園内は身分を問わないとはいえ、実際には問題発言になるだろう。
私としても、いくらサイードから解放されたいからといって、ヒロインを人身御供にするつもりはない。
だが、アゼルの気持ちとリアーネの気持ちの確認をしてからでないと、構わないとも言えない。
特にリアーネの気持ちだ。
アゼルに関しては、ゲーム内ではヒロインに陥落していたから可能性がないわけでもないが、リアーネはゲームに関わっていなかったから、全くわからない。
それに、サイードがどう出てくるか。
サイードは完全にヒロインに傾倒しているようだから、ヒロインがアゼルルートに進んだ場合の反応がわからない。
「アゼルお兄様と、婚約者のリアーネ様のお気持ちが私にはわかりませんから、何ともお答えできませんわ」
「・・・そう、ですよね」
「ですから、そういうことはアゼルお兄様ご本人におっしゃって下さいませ」
「い、いいんですか?」
いいか悪いかは分からないけど、そこは私がどうこういうところではない。
私やリアーネを断罪したりさえしなければ、アゼルが誰を選んだとしても、私には無関係なことだ。
「私はかまいませんわ。アゼルお兄様はあくまでもお兄様。私の婚約者でもありませんし。もちろん、道理に外れたことをなさるようなら注意はさせていただきますけど」
「道理に外れた?」
「ええ。少なくとも婚約者がいる身で、キャンディさんと交際するようなことは、道理に外れているでしょう?キチンと婚約者様とお話して婚約を解消してからなら、お兄様がどなたと交際なさろうと、私は文句を言うつもりはありませんわ」
大体、アゼルはヴァレリア公爵家の嫡男ではない。
だから、本来なら婚約者のリアーネのオスカール侯爵家に婿入りする予定なのだ。
それが、ヒロインと結ばれれば平民になる。ただそれだけだ。
何か功績を挙げれば、叙勲され男爵位くらいなら貰えるだろうが、一代限りの爵位になるので、子供は平民扱いだ。
そのあたりをアゼルが納得するのなら、誰と結ばれようと、お父様もお母様も何も言わないだろう。
とりあえずは、リアーネの気持ちの確認をしたいところだ。
アゼル本人の気持ちは、ヒロインが告白すればわかることだから良しとして、リアーネがアゼルを好きだというのなら、ヒロインには悪いけど、私はリアーネの味方でいたいと思う。
私が転生者だと知っていたなら「邪魔しないで」と言えるだろうけど、そうでなかったとしたら、いくら学園内は身分を問わないとはいえ、実際には問題発言になるだろう。
私としても、いくらサイードから解放されたいからといって、ヒロインを人身御供にするつもりはない。
だが、アゼルの気持ちとリアーネの気持ちの確認をしてからでないと、構わないとも言えない。
特にリアーネの気持ちだ。
アゼルに関しては、ゲーム内ではヒロインに陥落していたから可能性がないわけでもないが、リアーネはゲームに関わっていなかったから、全くわからない。
それに、サイードがどう出てくるか。
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「・・・そう、ですよね」
「ですから、そういうことはアゼルお兄様ご本人におっしゃって下さいませ」
「い、いいんですか?」
いいか悪いかは分からないけど、そこは私がどうこういうところではない。
私やリアーネを断罪したりさえしなければ、アゼルが誰を選んだとしても、私には無関係なことだ。
「私はかまいませんわ。アゼルお兄様はあくまでもお兄様。私の婚約者でもありませんし。もちろん、道理に外れたことをなさるようなら注意はさせていただきますけど」
「道理に外れた?」
「ええ。少なくとも婚約者がいる身で、キャンディさんと交際するようなことは、道理に外れているでしょう?キチンと婚約者様とお話して婚約を解消してからなら、お兄様がどなたと交際なさろうと、私は文句を言うつもりはありませんわ」
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そのあたりをアゼルが納得するのなら、誰と結ばれようと、お父様もお母様も何も言わないだろう。
とりあえずは、リアーネの気持ちの確認をしたいところだ。
アゼル本人の気持ちは、ヒロインが告白すればわかることだから良しとして、リアーネがアゼルを好きだというのなら、ヒロインには悪いけど、私はリアーネの味方でいたいと思う。
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