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ゲームの舞台の学園へ
ヒロイン・・・ですよね?
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「あ。セシル様。ヒロインさんです」
離れた位置にいたピンク色の髪を見つけましたアリス・ビスクランドです。ゲームの記憶で、ヒロインの顔はわかります。
「ああ。彼女?じゃあやっぱりダウニー男爵令嬢だ」
そうなんですね。もしかして転生者でしょうか。これは早めにゲームの開始をしようとしているのでしょうか?
セシル様を攻略しようとしたり、電波系だったりしたらどうしましょう。
「あ、あの・・・」
そんなことを考えていたら、後ろから声をかけられました。振り返ると、ヒロインさんがいます。
え?え?これはもしかして電波系で言いがかりを付けられたりするのでしょうか?
「どうかなさいまして?」
「すみません。身分の下の私から、お声をかけてしまって。私、ダウニー男爵家のプリシアと言います。アリス・ビスクランド様ですよね?」
「え、ええ」
「失礼を承知で申し上げてもいいでしょうか」
や、やっぱり何か言われるのですね。駄目ですわよ、セシル様。まだ何もおっしゃっていないご令嬢をそんなキツい目でご覧になってはいけませんわ。
「構いませんわ。どうぞ、おっしゃって?」
「ありがとうございます。それでは、あの、ビスクランド様・・・わ、私とお友達になって下さいませんかっ?」
は?
今、友達って言いました?
ヒロインさん・・・ですよね?確かに私はダートン公爵令息と婚約していませんから、攻略の邪魔にはならないかもですが。
いけません。ヒロインさんが、真っ赤になって、プルプルとしています。早くお返事しないと。
「私でよろしければ」
「ほんとですかっ?ありがとうございますっ!!」
すごく喜んでくれました。
もしかして転生者じゃないんでしょうか。でも、普通の男爵令嬢がいきなり入学式前に話しかけてきたりしますかしら?
まぁ、お友達になったのなら、徐々に確認していけばよろしいわよね。
しかし、全くセシル様を見ようともしませんね。興味がないのでしょうか、それともわざと見ないようにしているのでしょうか?
「アリス、入学式に遅れる。行こうか」
「はい。ダウニー様も参りましょう?」
「は、はいっ。あのっ!プリシアとお呼び下さい。ビスクランド様」
「なら、私のこともアリスとお呼び下さいませ。それから、こちらの方はセシル・サードニクス公爵令息様ですわ。私の婚約者ですの」
セシル様が警戒して名乗りをなさらないので、私が勝手にお名前をお教えします。
ごめんなさい、セシル様。
でもヒロインさんの反応を見たいんです。
「あ。はい。こんにちは」
え?それだけですの?全く興味なさそうな様子に、目を丸くしてしまいます。
こう、よろしくお願いしますぅとか、素敵ですね~とかないですか?ヒロインってそんな感じですよね?
あれ?私、偏った知識ですか?
離れた位置にいたピンク色の髪を見つけましたアリス・ビスクランドです。ゲームの記憶で、ヒロインの顔はわかります。
「ああ。彼女?じゃあやっぱりダウニー男爵令嬢だ」
そうなんですね。もしかして転生者でしょうか。これは早めにゲームの開始をしようとしているのでしょうか?
セシル様を攻略しようとしたり、電波系だったりしたらどうしましょう。
「あ、あの・・・」
そんなことを考えていたら、後ろから声をかけられました。振り返ると、ヒロインさんがいます。
え?え?これはもしかして電波系で言いがかりを付けられたりするのでしょうか?
「どうかなさいまして?」
「すみません。身分の下の私から、お声をかけてしまって。私、ダウニー男爵家のプリシアと言います。アリス・ビスクランド様ですよね?」
「え、ええ」
「失礼を承知で申し上げてもいいでしょうか」
や、やっぱり何か言われるのですね。駄目ですわよ、セシル様。まだ何もおっしゃっていないご令嬢をそんなキツい目でご覧になってはいけませんわ。
「構いませんわ。どうぞ、おっしゃって?」
「ありがとうございます。それでは、あの、ビスクランド様・・・わ、私とお友達になって下さいませんかっ?」
は?
今、友達って言いました?
ヒロインさん・・・ですよね?確かに私はダートン公爵令息と婚約していませんから、攻略の邪魔にはならないかもですが。
いけません。ヒロインさんが、真っ赤になって、プルプルとしています。早くお返事しないと。
「私でよろしければ」
「ほんとですかっ?ありがとうございますっ!!」
すごく喜んでくれました。
もしかして転生者じゃないんでしょうか。でも、普通の男爵令嬢がいきなり入学式前に話しかけてきたりしますかしら?
まぁ、お友達になったのなら、徐々に確認していけばよろしいわよね。
しかし、全くセシル様を見ようともしませんね。興味がないのでしょうか、それともわざと見ないようにしているのでしょうか?
「アリス、入学式に遅れる。行こうか」
「はい。ダウニー様も参りましょう?」
「は、はいっ。あのっ!プリシアとお呼び下さい。ビスクランド様」
「なら、私のこともアリスとお呼び下さいませ。それから、こちらの方はセシル・サードニクス公爵令息様ですわ。私の婚約者ですの」
セシル様が警戒して名乗りをなさらないので、私が勝手にお名前をお教えします。
ごめんなさい、セシル様。
でもヒロインさんの反応を見たいんです。
「あ。はい。こんにちは」
え?それだけですの?全く興味なさそうな様子に、目を丸くしてしまいます。
こう、よろしくお願いしますぅとか、素敵ですね~とかないですか?ヒロインってそんな感じですよね?
あれ?私、偏った知識ですか?
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