転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜

みおな

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ヒロインの攻略対象

デート当日《プリシア視点》

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 迎えた週末ー
街歩きと聞いていたので、シンプルなワンピースでビスクランド伯爵家を訪れると、アリス様にお屋敷の中に連れて行かれました。

「それじゃ、お願いね」

「かしこまりました」

 そのまま、侍女の方々に引き渡され、私は着ていたワンピースを脱がされ、袖を通したこともないような品のいい淡いパステルピンクのワンピースに着替えさせられます。
 そのまま、髪をセットされ、薄く化粧まで。

 一体、これは何事でしょうか。

「あ、あの・・・」

「よくお似合いですよ。さすがはアリスお嬢様のお見立てですわ」

 靴は濃いピンクで、髪飾りも濃いピンクの薔薇のモチーフ、全てがコーディネートされています。

 姿見に映った女の子は可愛くて、それが自分だと信じられません。

「まぁ!プリシア様とても素敵ですわ」

「アリス様・・・」

 アリス様は、パステルブルーのワンピース姿です。私と色違いの、ワンピース。

「ふふっ。今日は、みんなでお揃いなのですわ。リーシャ様はパステルイエロー。ダートン様の婚約者のキャロライン様はパステルグリーンのワンピースですのよ」

 今日はダートン様の婚約者の方もいらっしゃるようです。確か2歳年下の侯爵家のご令嬢だそうです。

 ああ。皆様、婚約者の方の髪や瞳の色のワンピースなのですね。
 サードニクス様は青、ダートン様は緑、レイモンド王子は金ですから。

「こんな素敵なワンピース、初めて着ました」

「エルンスト様の婚約者になったら、素敵な黒のドレスもお贈りしますわ。ビスクランド伯爵夫人ブランドの最高品をね」

「もう!アリス様ってば」

 お茶目に微笑うアリス様に、私も笑ってしまいます。

 エルンスト様の色のドレス。それを着る日が来るのでしょうか?

 私は今日、エルンスト様と歩み寄ろうと決意してやって来ました。

 エルンスト様が、私に多少なりとも興味を持たれていることは気付いています。
 それが私個人に対してなのか、光の聖女に対してなのかはわかりません。

 そして私も、エルンスト様のことを、目の前のエルンスト・ケルドラード様としてなのか、乙女ゲームの中のエルンスト・ケルドラードとしてなのか、どちらとして好意を持っているのかはっきりとは言えません。

 だから、今日1日エルンスト様とお話しして、私自身の気持ちと向き合いたいと思うのです。

 サードニクス様がどういうつもりで今日のお出かけを決めたのか、アリス様が「あくまでも私の予想ですけど」と前置きして教えて下さいました。

 ケルドラード様は、次の学園の長期休暇に皇国へお戻りになれば、おそらく婚約者が決まるのではないかと、皆様思っているみたいです。
 そして、いくら好意を持っていても、他の婚約話を聞いてしまえば、私との婚約は難しくなるだろうと。

 ですが、エルンスト様が私のことを好きだとご自分で理解され、私を婚約者にと望むのなら、皆様が私を皇太子の婚約者に相応しい立場に出来るのだというのです。

 そのためにも、エルンスト様が自分自身の気持ちに向き合わなければならないと考え、今日のお出かけになったみたいです。

 サードニクス様は、私のことなどどうでもいいでしょうから、きっと私を気遣って下さるアリス様のお気持ちを汲んだのでしょうね。

 でも、そうですね。私もちゃんと自分と向き合いたいと思います。




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