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ヒロインの攻略対象
親として《ケルドラード皇国宰相視点》
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「エルンスト様の好きにさせて差し上げなさい」
私がそう言うと、国王陛下はムッとした顔をする。相変わらず、子供のようだな。
私に反論して、宰相を辞められたくないから口には出さないが、顔には出さずにいられないのだから。
「いつまでも女性蔑視をしていては、ケルドラード皇国は崩壊しますよ。陛下も王妃様や側室様のことを大切に思われているのですから。ちょうどいいじゃないですか。エルンスト様の婚約を機に改革を行えばいいんですよ」
「父上がお許しにならない」
「ああ、先王様ですか。心配はいりませんよ」
私の言葉に、顔を上げた陛下と目が合う。この方は、本当は正妃様のことも側妃様のことも、その子供達のことも愛しているのに。
先代までの女性蔑視の慣習を強要されて、さぞかし苦しかっただろう。
いや。今も苦しいままか。先王様はいつも目を光らせているらしいからな。
「陛下。皇太后様は大人しく慎ましやかな方ですね」
「え?あ、ああ。父上が厳しかったからな。母上は反論することなど出来なかったのだ」
「皇太后様が先王様に何もおっしゃらなかったのは、陛下を守られるためですよ」
「え?」
ビスクランド家の諜報の調査だから間違いないだろう。
甥であるイヴァクも、その妻であるヴィオラも恐ろしく優秀で、ビスクランド伯爵家を国家に匹敵する家にしてしまった。
ビスクランド伯爵家は、現在フォレスト王国の税収の8割を納め、王国をほぼ手中にしている。
それでも陞爵を断っているのは、力を持っているだけに爵位まで上がれば問題が起きてくるからだろう。
ビスクランド家は今現在は、王家を支える道を選択している。イヴァクはフォレスト王国の宰相だ。
悪政を敷くこともない。常にイヴァクが目を光らせているし、次代の女王の王配には姪孫のルイスがなる。あの国は安泰だろう。
「皇太后様は、幼かった陛下が体罰を受けることのないように、先王様に何もおっしゃられなかったのです。まぁ、嫁がれた頃は先先代様もご存命でしたしね」
「ああ。お爺様も怖い方だった」
「ですが、もう時代は変わろうとしているのです。それに乗り遅れたら、ケルドラード皇国は他国に飲み込まれてしまいますよ」
イヴァクが寵愛する姪孫のアリスは、フォレスト王国王弟の息子に嫁ぐようだ。
どうやら王弟にそっくりで、とても優秀な人間らしい。
「エルンスト様が親しくしているのは、私の甥の子です。つまりはビスクランドの娘。しかも、婚約者が王弟の息子です。理解りますか?エルンスト様を傷つければ、おそらくビスクランド伯爵家と王弟家のサードニクス公爵家、そしてフォレスト王国が敵になるということですよ?」
しかも私の存在は別にしても、ケルドラード皇国で席巻している服飾ブランドはヴィオラが経営していて、ケルドラード皇国の御婦人方を掌握されていると言っても間違いではない。
もう女性蔑視の時代ではない。全ての女性に反旗を翻されれば、男などに何が出来ようか。
ケルドラード皇国は変わらなければならないのだ。
私がそう言うと、国王陛下はムッとした顔をする。相変わらず、子供のようだな。
私に反論して、宰相を辞められたくないから口には出さないが、顔には出さずにいられないのだから。
「いつまでも女性蔑視をしていては、ケルドラード皇国は崩壊しますよ。陛下も王妃様や側室様のことを大切に思われているのですから。ちょうどいいじゃないですか。エルンスト様の婚約を機に改革を行えばいいんですよ」
「父上がお許しにならない」
「ああ、先王様ですか。心配はいりませんよ」
私の言葉に、顔を上げた陛下と目が合う。この方は、本当は正妃様のことも側妃様のことも、その子供達のことも愛しているのに。
先代までの女性蔑視の慣習を強要されて、さぞかし苦しかっただろう。
いや。今も苦しいままか。先王様はいつも目を光らせているらしいからな。
「陛下。皇太后様は大人しく慎ましやかな方ですね」
「え?あ、ああ。父上が厳しかったからな。母上は反論することなど出来なかったのだ」
「皇太后様が先王様に何もおっしゃらなかったのは、陛下を守られるためですよ」
「え?」
ビスクランド家の諜報の調査だから間違いないだろう。
甥であるイヴァクも、その妻であるヴィオラも恐ろしく優秀で、ビスクランド伯爵家を国家に匹敵する家にしてしまった。
ビスクランド伯爵家は、現在フォレスト王国の税収の8割を納め、王国をほぼ手中にしている。
それでも陞爵を断っているのは、力を持っているだけに爵位まで上がれば問題が起きてくるからだろう。
ビスクランド家は今現在は、王家を支える道を選択している。イヴァクはフォレスト王国の宰相だ。
悪政を敷くこともない。常にイヴァクが目を光らせているし、次代の女王の王配には姪孫のルイスがなる。あの国は安泰だろう。
「皇太后様は、幼かった陛下が体罰を受けることのないように、先王様に何もおっしゃられなかったのです。まぁ、嫁がれた頃は先先代様もご存命でしたしね」
「ああ。お爺様も怖い方だった」
「ですが、もう時代は変わろうとしているのです。それに乗り遅れたら、ケルドラード皇国は他国に飲み込まれてしまいますよ」
イヴァクが寵愛する姪孫のアリスは、フォレスト王国王弟の息子に嫁ぐようだ。
どうやら王弟にそっくりで、とても優秀な人間らしい。
「エルンスト様が親しくしているのは、私の甥の子です。つまりはビスクランドの娘。しかも、婚約者が王弟の息子です。理解りますか?エルンスト様を傷つければ、おそらくビスクランド伯爵家と王弟家のサードニクス公爵家、そしてフォレスト王国が敵になるということですよ?」
しかも私の存在は別にしても、ケルドラード皇国で席巻している服飾ブランドはヴィオラが経営していて、ケルドラード皇国の御婦人方を掌握されていると言っても間違いではない。
もう女性蔑視の時代ではない。全ての女性に反旗を翻されれば、男などに何が出来ようか。
ケルドラード皇国は変わらなければならないのだ。
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