冤罪で断罪されたら、魔王の娘に生まれ変わりました〜今度はやりたい放題します

みおな

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魔王妃ダリア②

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「ダリアはアルストロメリア皇国の皇太子の婚約者だった。だから、いきなり求婚した俺に、仮にも一国の王ならそのあたりのことをキチンと調べた上で発言するべきだと説教してきた」

「そうですね。ダリア様はローズリッテ様同様にしっかりとした教育を受けられていた方でした。ですからあの愚かな皇太子の婚約者にされてしまったのですが」

 ノインの声に振り返る。

「ノイン、処理は済んだのか?」

「ロゼ様のご命令ですからね、仕方ありません。とりあえず、拘束して牢に放り込んであります」

 あ。ちゃんとお願いきいてくれたんだ。

「ありがと、ノイン」

「いえ。それより、サウロンが見せたかったものとは、この湖なんですか?」

「そうだよ。見せたいというか、姫様が見たいものを見せてあげたいっていうのかな」

「そうだったんだ。ありがとう、サウロン様」

 確かにこういう魔法が使えるなら別だけど、そうでなきゃママの顔は見れなかったかも。

 アルストロメリア皇国は滅んでるから、ママの絵姿は残ってないだろうし。

 あ。でも魔王妃なら魔王城に絵姿残って・・・ううん。多分、ない。

 あればパパ見せてくれたと思うもん。

 だから、こんな風に動いて、笑って、パパの隣にいるママを見れて嬉しい。

「サウロンにしては、上出来ですね。後で、お気に入りのケーキを焼いてあげましょう」

「僕だって姫様のことは大切に思ってるんだよ。でも、ケーキ?マジ?やった~!」

 ノインの珍しい褒め言葉に(ノインって私以外には結構塩対応なのよね)サウロン様は一瞬不服そうにしたけど、好物のケーキを作ってくれると聞いて大喜び。

「ノイン。私もケーキ食べたい」

 湖面からは視線を外さずに言った。だって、逸らしたら消えちゃうかもしれないじゃない。

 すると、ノインが頭を撫でてくれた。

「もちろんです。お好きなプリンにしましょうか」

「うん!」

 そんな会話をしている中、湖面の中のママが、金髪の青年と対峙していた。

 なんだか見覚えがあるような場面ね。

 隣に女性が寄り添っていることといい、これって・・・

「パパ。これって、公開婚約破棄とかいう馬鹿な場面?」

「・・・ああ。アルストロメリア皇国の皇太子は、愚かにも王命で決められた婚約者のダリアに婚約破棄を突き付けた。平民の娘に魅了されてな」

 魅了。
確か、そんな魔法があると図書室で読んだわ。

 でもあれって、魔族の使う魔法だったような。
 人間にも使える者がいたってこと?

 それにしても、魅了に抗えず彼女に惹かれるのは仕方ないにしても、婚約破棄。

 皇族としては失格だと思うわ。
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