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チェリー様に問うてみる件
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「というわけなのです。チェリー様は、このまま王子妃を目指されますか?もう少し、教育の度合いは厳しくなりますが、幸いにも時間はありますし・・・」
とりあえず王妃殿下には、返事は持ち帰りにさせてもらった。
キッド様の判断をお聞きしてからになるし、キッド様も即決とはいかないと思うから。
お心を決められたら、知らせてくれると思うわ。
だから、待つ間に私は私のできることをする。
私の問いに、チェリー様は俯いて考え込んでいた。
そうよね。すぐに答えは出ないわよね。
「すぐに答えをというわけではありませんわ。よくお考えになって・・・「あのっ!」」
「はい?」
「それって、ランスロット様は王太子でなくなるということですよね?わ、私のせいで・・・?」
「違いますわ」
私はチェリー様の手を取って、首を横に振った。
確かにチェリー様の存在が、きっかけのひとつではあった。
でもあくまでも、きっかけのひとつよ。
男爵令嬢であり、マナーも教養も身についていないチェリー様を、王太子妃にしようとしたのが、ひとつ目の間違い。
お父様と国王陛下の気遣いで、慰謝料が発生する婚約破棄ではなく白紙撤回になったのに、その気遣いに気付かなかったのが二つ目の間違い。
元婚約者の私を利用しようとしたことが、三つ目の間違い。
チェリー様が愛妾になるべく頑張っておられるのを、否定したことが四つ目の間違い。
全部、全部、ランスロット殿下の浅慮が招いたことよ。
だからこそ国王陛下方は、唯一のお子であるランスロット殿下を廃嫡して、王位を望んでいない王弟殿下のキッド様に譲ろうとお考えになった。
「きっかけは確かに、王太子殿下がチェリー様を見初めたことだと思います。ですが、王太子殿下は私との政略結婚の意味も、チェリー様が王太子妃になることが難しいことも、王弟殿下の婚約者となった私への対応も、全て理解されていませんでした。王太子殿下は、国王陛下の唯一のお子様です。王弟殿下も王位を望まず、王太子殿下が陛下の後継になることを望んでおられます。それを理解した上で、国王陛下と王妃殿下が決意されたのです。決して、チェリー様のせいではありませんわ」
「で、でも・・・」
「廃嫡はされますが、廃籍されるわけではありません。殿下は何か罪を犯したわけではありませんから。王太子殿下という立場は、国王陛下に次ぐ国の顔です。もちろん王子という立場も王族ですが、王太子の座よりは肩にかかる重責も軽くなるでしょう。悪いことばかりではないのですよ」
とりあえず王妃殿下には、返事は持ち帰りにさせてもらった。
キッド様の判断をお聞きしてからになるし、キッド様も即決とはいかないと思うから。
お心を決められたら、知らせてくれると思うわ。
だから、待つ間に私は私のできることをする。
私の問いに、チェリー様は俯いて考え込んでいた。
そうよね。すぐに答えは出ないわよね。
「すぐに答えをというわけではありませんわ。よくお考えになって・・・「あのっ!」」
「はい?」
「それって、ランスロット様は王太子でなくなるということですよね?わ、私のせいで・・・?」
「違いますわ」
私はチェリー様の手を取って、首を横に振った。
確かにチェリー様の存在が、きっかけのひとつではあった。
でもあくまでも、きっかけのひとつよ。
男爵令嬢であり、マナーも教養も身についていないチェリー様を、王太子妃にしようとしたのが、ひとつ目の間違い。
お父様と国王陛下の気遣いで、慰謝料が発生する婚約破棄ではなく白紙撤回になったのに、その気遣いに気付かなかったのが二つ目の間違い。
元婚約者の私を利用しようとしたことが、三つ目の間違い。
チェリー様が愛妾になるべく頑張っておられるのを、否定したことが四つ目の間違い。
全部、全部、ランスロット殿下の浅慮が招いたことよ。
だからこそ国王陛下方は、唯一のお子であるランスロット殿下を廃嫡して、王位を望んでいない王弟殿下のキッド様に譲ろうとお考えになった。
「きっかけは確かに、王太子殿下がチェリー様を見初めたことだと思います。ですが、王太子殿下は私との政略結婚の意味も、チェリー様が王太子妃になることが難しいことも、王弟殿下の婚約者となった私への対応も、全て理解されていませんでした。王太子殿下は、国王陛下の唯一のお子様です。王弟殿下も王位を望まず、王太子殿下が陛下の後継になることを望んでおられます。それを理解した上で、国王陛下と王妃殿下が決意されたのです。決して、チェリー様のせいではありませんわ」
「で、でも・・・」
「廃嫡はされますが、廃籍されるわけではありません。殿下は何か罪を犯したわけではありませんから。王太子殿下という立場は、国王陛下に次ぐ国の顔です。もちろん王子という立場も王族ですが、王太子の座よりは肩にかかる重責も軽くなるでしょう。悪いことばかりではないのですよ」
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