婚約者から婚約破棄されたら、王弟殿下に捕まった件

みおな

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チェリー様の答えな件

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「ルチル様・・・私はランスロット殿下とお別れしようと思います」

 チェリー様は五日間、これからどうするべきかお考えになった。

 そして五日目。

 気持ちを決めたお顔で私の前に立った。

「ランスロット殿下のお側に居たいです。でもそれをすることで、ランスロット殿下は正妃になる方と心を通わせないかもしれない。かつて、婚約者であるルチル様と別れたように。それに、その方も最初から側妃ありきなんて嫌だと思うんです。私は、ちゃんとランスロット殿下に幸せになって欲しい。ランスロット殿下のことが大好きだから」

 チェリー様は・・・
本当にランスロット殿下のことが好きなのね。

 自分の恋心よりも、ランスロット殿下が幸せになれる道を選択しようとしている。

 ランスロット殿下は、チェリー様のように彼女の幸せを願って、自分の恋心を諦める選択ができるのかしら?

 それだけの想いを、チェリー様に抱いているのかしら?

 これは・・・
お母様と王妃殿下に要相談だわ。

 もし、ランスロット殿下もチェリー様と同じような気持ちを持っておられるなら、二人を別れさせるべきではないわ。

 もちろん、正妃になられる方のお気持ちもあるけど。

 チェリー様に、これほどまでの覚悟があるのなら、正妃を娶らなくてもいいかもしれない。

 決して道はなだらかではないけど、険しくても想い合う二人なら時間をかければ頑張れるのではないかしら。

「チェリー様のお気持ちは分かりました。少し・・・母と王妃殿下と相談してみます。それに、ランスロット殿下のお気持ちも確認したいので、今しばらくお待ちいただけますか?それと教育は今まで通り、卒業まで続けましょう。どの道を進むにしろ、教養があれば良い縁にも恵まれますから」

「はい」

 私はすぐにお母様を訪ねた。

 幸いにもお父様はお仕事で留守だったから、お母様のお時間をいただくことが出来た。

 良かったわ。

 お父様がいたら面倒だったもの。

「お母様、どう思われますか?」

「報告は受けていたけど・・・本当に問題だったのはセットウ男爵夫人の方だったのね。そんなちゃんとした決断が出来る子だったなんて。それを知るとわね。王太子殿下が王太子妃は無理でしょうけど、王子妃なら問題ない気がするわ。王妃ユーリカに話しに行きましょうか。王太子の意思も確認しなきゃいかないものね」

 そうね。
殿下が、チェリー様と同じ重みの覚悟を持っているか、知らなきゃ進めようがないわよね。

 何だか、何も考えてないというか、甘い考えしかない気がするのは、私の穿ち過ぎかしら?
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