乙女ゲームの正しい進め方

みおな

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 部屋に戻って椅子に腰掛けたものの、これからどうするか悩む。

 とりあえず、アイリスの祖母の日記には、国王陛下や王妃様、王子様の名前が書いてあった。

 まぁ、それはそうよね。自分の息子や嫁、孫息子を陛下とか書かないわよね。

 ただ残念ながらメイドさんとかの名前は、書かれてなかった。無理ないけど。

 困ったな。
名前は?とも聞けないし。

 そういえば、アイリスの教育とかはどうなっているんだろう?

 ラノベ情報だと、王族や高位貴族は、幼い頃からマナーや諸々の教育を受けているよね。

 アイリスはもう七歳だし、遅いくらいでは?
 祖父母に教わっていたのかもしれないけど、アイリス私には、その記憶はないんだけど。

 マズい。
家族との仲の修復だけでなく、王女としての教育もどうにかしないと。

 まずは、家族と仲良くなるべき?
そうしたら教育のことも頼みやすいし。

 これからの行動予定に頭を悩ましていると、扉がノックされて、声が聞こえた。

「アイリス姫様。シーラです。三分後に入室させていただきます」

 多分、さっき食事に連れて行ってくれたメイドさんだと思う。

 え?三分後に入室って、なにそれ?
あ。アイリスが声出さないから?だから、声をかけて、少し待ってから入室するってこと?

 もしかして、朝もそうだったのかもしれない。

「入って・・・」

 これはいかんと入室を促そうとしたら、出た声はあまりにも小さく、弱々しいものだった。

 あーいーりーすー!
声出してないから、声帯が弱ってるじゃない!

 そういや、朝食の場でサラダ頼んだ時も小声だったわ。
 あそこでは大きな声出す必要なかったから、気にしてなかったけど。

 それでも聞こえたのか、慌てたように扉が開いた。

「姫様ッ!今・・・」

「シーラ・・・お水、欲しい」

 普段、全く声を出してなかったんだと思う。
 少し声を出しただけで、喉が引きつる。

 私がそう言うと、シーラと名乗ったメイドさんは、感極まったように、それでも急いで押していたワゴンを部屋に入れた。

「すぐ、果実水をお入れしますね」

 ワゴンには、紅茶のポットらしきものや果物、それから水差しが乗っている。

 シーラさんはグラスに果実水を注ぐと、私に手渡してくれた。

「ありがとう」

「いいえ。いいえ!」

 シーラさんは、二十歳過ぎくらいかな。
栗色の髪と瞳をした、可愛い感じの人だ。

 この国では、高位貴族や王族以外は、栗色や黒髪の人が多い。
 でも、王家のメイドさんをしてるんだから、伯爵家くらいかな。

 嬉しそうなシーラさんを見ながら、私はこれからどうするか考えることにした。


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