その転生幼女、取り扱い注意〜稀代の魔術師は魔王の娘になりました〜

みおな

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徹底的に

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「パパ、おかえりなさい」

 パパの首にギュッと抱き付く。

 良かった。無事で。
パパは強いし、メフィストも一緒だったから大丈夫だとは思ってたけど、こうして怪我なく戻ったのを見るとホッとした。

「メフィストもおかえりなさい」

「ただいま戻りました、シアン様。お手を煩わせたようで申し訳ございません」

「ううん。実践経験ほど、身につくものはないよね。それよりね、オーギュスト王国は、アザレア王国にも手を出そうとしてるの。二度とそんな気がおきないように、徹底的にあげてね?」

 私がすると、メフィストは深々と頭を下げた。

「かしこまりました。陛下、シアン様、御前を失礼いたします。ごゆるりとお過ごし下さいませ」

「ああ。メフィスト、任せたぞ」

 パパの言葉に、メフィストが転移で消えた。
 多分ザギの後を追って、地下牢に向かったんだろう。

 魔法は好きだし、色んな魔法も使えるけど、私は尋問とかそういうのに適正がない。

 尋問って、残虐性があるタイプが向いてると思うのよね。
 その点、ザギもメフィストも適材だわ。

「さて、お茶でも飲むか」

 王宮の居住区に戻り、心配していたフラウに泣かれ、ミィにしがみつかれた後、パパの隣でお茶を飲むことになった。

 正確にいうと、お膝の上に座らされそうになったんだけど、拒否った。

 お膝の上でケーキは食べにくいんだもん。

 アザレア王国でお土産に、ケーキを(ちゃんと全員分)買ったのである。

「パパ、ミィにあげても大丈夫?」

「・・・猫ってケーキ食べても大丈夫なのか?」

「たくさんあげたら駄目だけどぉ、ちょこっとなら大丈夫だよ、姫様」

 アマリアにオッケーをもらって、生クリームのついていないスポンジをミィに差し出す。

 私の膝の上のミィはクンクンとスポンジを匂って、ちっちゃなお口でパクリと食べた。

「くすぐったい」

 ザラザラとした舌で、指が舐められる。

「姫様、手を洗ってからケーキ食べてね」

 フラウがすぐに手洗い桶を持ってきて、ミィの舐めた指を洗ってくれる。

 綺麗に拭かれてから、ケーキの残りの乗った皿を手に取った。

「美味しそう」

 アゼリアだった頃は、ケーキとかお菓子とかに縁がなかったけど、シアンになってからは、王宮料理人たちも気を遣ってデザートを作ってくれる。

 それでも材料が違うのか、人間の国のスイーツと微妙に違ってて、アザレア王国のケーキは、私の好みの味だった。

「ほら、シアン」

 パパが花の形に飾り切りされた果物を、私の口に運んでくれる。

「美味しい〰︎」

 私の喜ぶ顔を見て、フラウが自分のケーキを半分料理人に食べさせて、味を再現させるよう指導したことを知るのは、しばらく後の話である。


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