80 / 85
ころちゃん視点 白い騎士となって国王を守っているところにサウス帝国の騎士達の応援が来ました
しおりを挟む
俺はこの前峰打ちで助けたベイルを躊躇なく切り捨てた。前回は少し世話にはなったが、無抵抗な侍女を叩き斬ったことが許せなかったのだ。
ブルーノは一瞬で地面に倒れてくれた。
「き、貴様はこの前の騎士か」
それを驚いて見ていたブルーノが後ろの俺を見つけて叫んでくれた。
「そうだ。この前は手加減してやったのがいけなかったようだな」
俺家は剣先をブルーノに向けた。
「お前、良くもベイルをやってくれたな!」
「何を言う、女子供を斬る奴は俺が許さん」
ベイルは俺に斬りかかってきた。
俺はそれを避けると次の瞬間剣を叩きつけていた。
「ギャーーーー」
ブルーノは悲鳴を上げると血しぶきを上げてゆっくりと倒れてくれた。
「おのれ、良くも仲間を」
破落戸どもが斬りつけてきたが、俺の敵ではなかった。
更に二人の破落戸を切り捨てる。
それと同時に空いていた扉を思いっきり閉めたのだ。
「ギャッ!」
入ってこようとした兵士の一人をその扉で弾き飛ばした。
そして、鍵を閉める。
まあ、気休めにしかならないが、すくなくとも少しの間は時間が稼げるはずだ。
「その方はカーラを助けてくれた白い騎士か?」
国王が俺の後ろから声をかけてきた。
「そうだ。しかし、せっかく助けてやったのだ。更に宰相の雇った傭兵まで現場に残して貴様等に捕まえさせたのだぞ。なのに、このように王宮に攻め込まれるとはどういう事だ?」
俺が視線を国王に向けると国王は視線を逸らしてくれた。
「更にはその破落戸どもを牢から逃がして、敵の戦力を増やすとはどういう事だ?」
俺はそんな国王を睨み付けたのだ。
「いや、それは、本当に面目なかった」
国王が謝ってきたが、今謝られてもどうしようもない。
「まあ、良い。それよりも、騎士達は何人残っている?」
「今確認できるのはここにいる2人だけです」
俺の声に騎士の一人が応えてくれた。
「お前ら2人だけで国王を守れるのか?」
外からどんどんという扉を叩く音がした。
「……」
騎士達は顔を見合わせてくれた。
「守れるのならば、俺はこの襲撃してきた軍の司令官を叩ッ斬りに出るが……」
俺はそう言って騎士達をみたが、騎士達は自信の無さそうな顔をしている。
返事をしてこない二人を見て俺は自信がないのを感じ取った。
ここに国王を残して敵の指揮官に斬り込んでも、俺が叩き斬っている間に国王は殺されているだろう。
俺は国王よりもカーラが心配なのだが。
体が二つあればなんとかなるのだが……俺は不可能なことを考えていた。
「騎士団は何分くらいで戻ってこれる」
仕方なしに俺は確認した。
「おそらく、宰相の邸宅に兵士達がいないのを確認すればすぐにも戻って来よう」
「2時間くらいか?」
俺はため息をつきたくなった。
さすがの俺も2時間もここを支える自信はなかった。
ダン!
その時だ大きな音がして、扉が傾いた。
「くそう、時間切れだ」
俺がそう言うと同時に扉がぶち破られた。
「行くぞ。国王の首さえ上げられれば……ギャーーーーー」
入ってきた先頭の男を俺は叩き斬っていた。
「続け!」
「ギャーーーー」
「行くぞ」
「ギャッ」
続きざまに入ってきた男達を俺は次々に斬り倒していった。
部屋は狭くて2人以上は一緒には行ってこれない。一人ずつで来れば1対1だ。対面で俺に勝てるものなど中々いまい。
何人も倒されたのを見て、さすがの男達も部屋に入るのを躊躇した。
「何をしている、さっさと国王の首を取れ!」
隊長らしき男が後ろから叫ぶのが聞こえた。
「ウォーーーーー、ギャーーーー」
一人目の男は入った瞬間俺の剣で貫かれていた。
そいつの剣を取ると
「ウォーーーー!」
雄叫びを上げて入ってきた男を叩き斬っていた。
「何をしているのだ。相手はたった一人だぞ」
「しかし、とんでもない強さです」
「ええい、煩い、さっさと行け」
蹴飛ばされた男が俺の目の前に出てきた。その男を叩き斬った。
しかし、その後ろから隊長らしき男が間髪入れずに続いていた。
俺の左手が隊長らしき男の顔面に炸裂していた。
そのまま、入り口に男は吹っ飛んでいく。
「ギャッ」
中に入ろうとした男達にぶつかった。
俺は傍の剣を掴むと男達に投げつけたのだ。
「ギャッ」
グサッと男に突き刺さって男達はそのまま勢いのままに男達は扉の外に飛んでいった。
他の男達が思わず、後ずさる。
「ギャーーーー」
その後ろで突然悲鳴がした。
「何故サウス帝国の騎士が……」
「裏切るのか?」
「ふんっ、元々貴様等の反逆に加担するとは一言たりとも申しておらん」
フェルディナントの声がしたのだ。
俺はフェルディナント等が味方に付いたのを知ってほっとした。
「ギャーーーー」
男達が倒れる音がした。
「陛下、ご無事ですか? サウス帝国は国王陛下をお助けいたします」
フエルデイナントの声がした。
入り口近辺にいた男達が後ろを振り向いた瞬間、俺は飛び出したのだ。
目の前の男を叩き斬って、その左右の男もバサッバサッと切り捨てる。
最後の男を切り捨てると、そこにはサウス帝国の騎士達と俺だけになっていた。
*********************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
物語は今山場です。
更新中の
『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/630960814
もよろしくお願いします
ブルーノは一瞬で地面に倒れてくれた。
「き、貴様はこの前の騎士か」
それを驚いて見ていたブルーノが後ろの俺を見つけて叫んでくれた。
「そうだ。この前は手加減してやったのがいけなかったようだな」
俺家は剣先をブルーノに向けた。
「お前、良くもベイルをやってくれたな!」
「何を言う、女子供を斬る奴は俺が許さん」
ベイルは俺に斬りかかってきた。
俺はそれを避けると次の瞬間剣を叩きつけていた。
「ギャーーーー」
ブルーノは悲鳴を上げると血しぶきを上げてゆっくりと倒れてくれた。
「おのれ、良くも仲間を」
破落戸どもが斬りつけてきたが、俺の敵ではなかった。
更に二人の破落戸を切り捨てる。
それと同時に空いていた扉を思いっきり閉めたのだ。
「ギャッ!」
入ってこようとした兵士の一人をその扉で弾き飛ばした。
そして、鍵を閉める。
まあ、気休めにしかならないが、すくなくとも少しの間は時間が稼げるはずだ。
「その方はカーラを助けてくれた白い騎士か?」
国王が俺の後ろから声をかけてきた。
「そうだ。しかし、せっかく助けてやったのだ。更に宰相の雇った傭兵まで現場に残して貴様等に捕まえさせたのだぞ。なのに、このように王宮に攻め込まれるとはどういう事だ?」
俺が視線を国王に向けると国王は視線を逸らしてくれた。
「更にはその破落戸どもを牢から逃がして、敵の戦力を増やすとはどういう事だ?」
俺はそんな国王を睨み付けたのだ。
「いや、それは、本当に面目なかった」
国王が謝ってきたが、今謝られてもどうしようもない。
「まあ、良い。それよりも、騎士達は何人残っている?」
「今確認できるのはここにいる2人だけです」
俺の声に騎士の一人が応えてくれた。
「お前ら2人だけで国王を守れるのか?」
外からどんどんという扉を叩く音がした。
「……」
騎士達は顔を見合わせてくれた。
「守れるのならば、俺はこの襲撃してきた軍の司令官を叩ッ斬りに出るが……」
俺はそう言って騎士達をみたが、騎士達は自信の無さそうな顔をしている。
返事をしてこない二人を見て俺は自信がないのを感じ取った。
ここに国王を残して敵の指揮官に斬り込んでも、俺が叩き斬っている間に国王は殺されているだろう。
俺は国王よりもカーラが心配なのだが。
体が二つあればなんとかなるのだが……俺は不可能なことを考えていた。
「騎士団は何分くらいで戻ってこれる」
仕方なしに俺は確認した。
「おそらく、宰相の邸宅に兵士達がいないのを確認すればすぐにも戻って来よう」
「2時間くらいか?」
俺はため息をつきたくなった。
さすがの俺も2時間もここを支える自信はなかった。
ダン!
その時だ大きな音がして、扉が傾いた。
「くそう、時間切れだ」
俺がそう言うと同時に扉がぶち破られた。
「行くぞ。国王の首さえ上げられれば……ギャーーーーー」
入ってきた先頭の男を俺は叩き斬っていた。
「続け!」
「ギャーーーー」
「行くぞ」
「ギャッ」
続きざまに入ってきた男達を俺は次々に斬り倒していった。
部屋は狭くて2人以上は一緒には行ってこれない。一人ずつで来れば1対1だ。対面で俺に勝てるものなど中々いまい。
何人も倒されたのを見て、さすがの男達も部屋に入るのを躊躇した。
「何をしている、さっさと国王の首を取れ!」
隊長らしき男が後ろから叫ぶのが聞こえた。
「ウォーーーーー、ギャーーーー」
一人目の男は入った瞬間俺の剣で貫かれていた。
そいつの剣を取ると
「ウォーーーー!」
雄叫びを上げて入ってきた男を叩き斬っていた。
「何をしているのだ。相手はたった一人だぞ」
「しかし、とんでもない強さです」
「ええい、煩い、さっさと行け」
蹴飛ばされた男が俺の目の前に出てきた。その男を叩き斬った。
しかし、その後ろから隊長らしき男が間髪入れずに続いていた。
俺の左手が隊長らしき男の顔面に炸裂していた。
そのまま、入り口に男は吹っ飛んでいく。
「ギャッ」
中に入ろうとした男達にぶつかった。
俺は傍の剣を掴むと男達に投げつけたのだ。
「ギャッ」
グサッと男に突き刺さって男達はそのまま勢いのままに男達は扉の外に飛んでいった。
他の男達が思わず、後ずさる。
「ギャーーーー」
その後ろで突然悲鳴がした。
「何故サウス帝国の騎士が……」
「裏切るのか?」
「ふんっ、元々貴様等の反逆に加担するとは一言たりとも申しておらん」
フェルディナントの声がしたのだ。
俺はフェルディナント等が味方に付いたのを知ってほっとした。
「ギャーーーー」
男達が倒れる音がした。
「陛下、ご無事ですか? サウス帝国は国王陛下をお助けいたします」
フエルデイナントの声がした。
入り口近辺にいた男達が後ろを振り向いた瞬間、俺は飛び出したのだ。
目の前の男を叩き斬って、その左右の男もバサッバサッと切り捨てる。
最後の男を切り捨てると、そこにはサウス帝国の騎士達と俺だけになっていた。
*********************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
物語は今山場です。
更新中の
『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/630960814
もよろしくお願いします
14
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢は反省しない!
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢リディス・アマリア・フォンテーヌは18歳の時に婚約者である王太子に婚約破棄を告げられる。その後馬車が事故に遭い、気づいたら神様を名乗る少年に16歳まで時を戻されていた。
性格を変えてまで王太子に気に入られようとは思わない。同じことを繰り返すのも馬鹿らしい。それならいっそ魔界で頂点に君臨し全ての国を支配下に置くというのが、良いかもしれない。リディスは決意する。魔界の皇子を私の美貌で虜にしてやろうと。
折角転生したのに、婚約者が好きすぎて困ります!
たぬきち25番
恋愛
ある日私は乙女ゲームのヒロインのライバル令嬢キャメロンとして転生していた。
なんと私は最推しのディラン王子の婚約者として転生したのだ!!
幸せすぎる~~~♡
たとえ振られる運命だとしてもディラン様の笑顔のためにライバル令嬢頑張ります!!
※主人公は婚約者が好きすぎる残念女子です。
※気分転換に笑って頂けたら嬉しく思います。
短めのお話なので毎日更新
※糖度高めなので胸やけにご注意下さい。
※少しだけ塩分も含まれる箇所がございます。
《大変イチャイチャラブラブしてます!! 激甘、溺愛です!! お気を付け下さい!!》
※他サイト様にも公開始めました!
【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!
永倉伊織
恋愛
ヘンリー・フォルティエス公爵の二女として生まれたフィオナ(14歳)は、両親が決めた相手
ルーファウス・ブルーム公爵と結婚する事になった。
だがしかし
フィオナには『昭和・平成・令和』の3つの時代を生きた日本人だった前世の記憶があった。
貴族の両親に逆らっても良い事が無いと悟ったフィオナは、前世の記憶を駆使してルーファウスとの幸せな結婚生活を模索する。
婚活をがんばる枯葉令嬢は薔薇狼の執着にきづかない~なんで溺愛されてるの!?~
白井
恋愛
「我が伯爵家に貴様は相応しくない! 婚約は解消させてもらう」
枯葉のような地味な容姿が原因で家族から疎まれ、婚約者を姉に奪われたステラ。
土下座を強要され自分が悪いと納得しようとしたその時、謎の美形が跪いて手に口づけをする。
「美しき我が光……。やっと、お会いできましたね」
あなた誰!?
やたら綺麗な怪しい男から逃げようとするが、彼の執着は枯葉令嬢ステラの想像以上だった!
虐げられていた令嬢が男の正体を知り、幸せになる話。
【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない
金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ!
小説家になろうにも書いてます。
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
【完結】転生したらラスボスの毒継母でした!
白雨 音
恋愛
妹シャルリーヌに裕福な辺境伯から結婚の打診があったと知り、アマンディーヌはシャルリーヌと入れ替わろうと画策する。
辺境伯からは「息子の為の白い結婚、いずれ解消する」と宣言されるが、アマンディーヌにとっても都合が良かった。「辺境伯の財で派手に遊び暮らせるなんて最高!」義理の息子など放置して遊び歩く気満々だったが、義理の息子に会った瞬間、卒倒した。
夢の中、前世で読んだ小説を思い出し、義理の息子は将来世界を破滅させようとするラスボスで、自分はその一因を作った毒継母だと知った。破滅もだが、何より自分の死の回避の為に、義理の息子を真っ当な人間に育てようと誓ったアマンディーヌの奮闘☆
異世界転生、家族愛、恋愛☆ 短めの長編(全二十一話です)
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、いいね、ありがとうございます☆
[完結]7回も人生やってたら無双になるって
紅月
恋愛
「またですか」
アリッサは望まないのに7回目の人生の巻き戻りにため息を吐いた。
驚く事に今までの人生で身に付けた技術、知識はそのままだから有能だけど、いつ巻き戻るか分からないから結婚とかはすっかり諦めていた。
だけど今回は違う。
強力な仲間が居る。
アリッサは今度こそ自分の人生をまっとうしようと前を向く事にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる