17 / 480
第一章 婚約破棄
失意の中の暴風王女と王妃の愚痴
しおりを挟む
ジャンヌは北方の駐屯地に帰って来てから元気が無かった。
「姫様。いつまでうじうじしていらっしゃるつもりですかな。
まあ、こちらとしてはめったにない事なので、見ていて面白いですが」
ジャルカ爺は笑って言った。
「ジャルカ爺。クリスに冷たい目で見られるのはつらいぞ。
お姉さまは良いですね。皇太子殿下と仲良くされてだと。
あたかも私が母上の相手を全くしなかったみたいではないか」
「えっそれは事実では無いですか。」
否定してほしかったのに、まあ、ジャルカが否定するわけはなかったが、更に畳みかけられた。
「いつも王妃様に会いたくないと全く帰られなかったのはどなたですか」
「私だ。しかし、北方にはいつ攻めてくるか判らないノルディンの大軍が」
「その総帥はあなた様にメロメロですが」
「言うなジャルカ。クリスにお姉さまは異性の方と仲良く出来て良いですねってめっちゃくちゃ嫌味を言われたぞ。
こっちは迷惑しているのに」
本当に嫌そうにジャンヌは言う。
「そう言えばその総帥の方は最近お見かけしませんが、ひょっとしてあまりに姫様がつれないので見限られたとかですか。」
意地悪くジャルカは言う。
「そうであって欲しいがな。あいつは今ドラフォードの陰険皇太子の邪魔するのに必死だ。」
「ドラフォード皇太子殿下の邪魔ですか。」
「そう、ありとあらゆる伝を使って。皇太子をマーマレードの王都から遠ざけようとしている。」
ジャンヌはアレクの努力に無駄な事をよくすると呆れていた。
「そうしなければならないほどクリス様の心をオーウェン様が掴まれたと」
疑問に思ってジャルカが聞く。
「オーウェンは元々狡猾だ。うちの馬鹿弟と馬鹿親がクリスをいじめ切った事に同情して見せたのさ。
私の事を心配してくれたのはオーウェン様だけだとクリスは感動していた」
「なるほど、姫様はお妃様の事をクリス様だけに任せて、ひどい目に合わせたくせに、姫様本人は北の大地でアレキサンドル皇太子殿下とイチャイチャしているなんて許せない!と言われたのですな」
「ジャルカ爺。そんなに私をいじめて楽しいのか。」
ジャンヌはぼそっと呟いた。
「これはしたり、いつもは豪快に笑われて嫌なら自分もすればいいとおっしゃいますのに」
「ジャルカ。私ってそんなにひどいか」
目を剥いて睨みつけた。
「・・・・・・」
ジャルカは無言で返した。
「なぜ黙る」
「今までご存じなかった?」
「・・・・・」
今度はジャンヌが無言になる番だった。
「ジャルカ。私はショックを受けているんだ。更にショックを与えてどうする」
「姫様らしからぬ。ここは前向きに考えられたらどうですか。」
「どう前向きに考えられる」
「まず今までひどい目に合わせてきた部下たちに謝るのが良いですぞ。私を筆頭に」
「ジャルカ爺は私のいう事など馬耳東風、まったく気にしておらんだろうが」
「そこまで言われると私としてもショックですな。あなた様がショックを受けられると同じくらいに」
「・・・・・」
「その姫様に更にショックなことが」
あたかも今思い出したように言う。
「これ以上ショックなことは無いわ」
「お妃さまからです。」
言うや魔導電話のスイッチをオンにする。
「ジャンヌ。何分待たすつもりよ」
一オクターブ高くなっている王妃の声が駐屯地中に響き渡る。
周りの隊員は思わず近くの木立に隠れた。
-ジャルカ、はめたな。知ったら絶対に転移で逃げたのに-
ジャンヌは心の中で怒りまくった。
もっともこのショック状態では行動面が遅く、どのみち捕まったかもしれないが…
「そんなに母と話すのが嫌なの。
ええ、ええ、ええ、私はどうせいじわる姑ですよ。
鬼姑ですよ。
これもそれもあなたたちが全然聞いてくれないからでしょ。
クリスちゃんはちゃんと聞いてくれたのよ。
あなたみたいにうざいと言って転移したり、エドなんて黙ってろ!くそばばあよ!
どいつもこいつも子供の教育失敗したのに息子の婚約者にはひどい事していじめたとか、娘と息子には好きにさせているのに健気な少女には鬼みたいに厳しくしたとか。
周りに言われて散々よ。どうせ鬼姑よ」
息の続く限り愚痴を吐くと息が続かなくなりマシンガンのような言葉を途切らせた。
「母上。私もクリスには自分だけ好きな事して酷いって言われました」
やっとジャンヌが口を挟める。
「私の事は鬼みたいだって言っていたんでしょ。あなたも頷いたのよね」
「いやまあ、そこまでひどくは言っていないですよ。クリスは。ただ、娘や息子にさせないことを私にはさせてって言ってましたけど」
「だってあなた方聞いてくれないんですもの」
王妃は言い訳する。
「しかし、私たちに言っていたこと以上の事求めていましたよね」
ジャンヌはジト目で王妃を見た。
「聞いてくれたからつい嬉しくなってしまって言ってしまったの。それは本当に悪い事したと思っているわ」
珍しくしおらしく王妃は言った。
「それは私ではなくてクリスに謝ってくださいよ」
「出来たらそうしているわよ」
画面の中王妃の顔がドアップになる。
「ミハイル侯爵なんてひどいのよ鬼を見るような感じで私を見て。全く繋いでくれないの」
「シャーロット夫人はどうなんですか。元々お母様と親しかったのでは」
「ダメよ。悲しい顔されてもう少し時間を下さいって言われちゃったの。だから謝りたくても謝れなくて。
ジャンヌちゃんから何とか取り持ってくれないかしら」
王妃が頼み込む。
「母上、それ今は無理ですよ。お姉さま一人だけ自由にしていいですよね。
最後に思いっきり言われてしまいました。
ウィルも帰って来ないんですから。ウィルなんて下手したらもう帰って来ないかもしれないんですよ」
ジャンヌもお手上げだった。
「そう、あなたでもダメなの」
王妃はがっかりした。
「でも、そう言えばお母様の甥っ子から言ってもらえばいいんでは無いですか」
ジャンヌは思いついた。確かオーウェンの母親はエリザベスの姉だ。
「甥って、オーウェンの事?」
「そうです。彼ならなんとかなるかも」
「頼めるわけないでしょ。クリスとは出来たら話さないで欲しいってはっきり言ってしまったのよ」
エリザベス王妃は言う。
「なんでそんなこと言ったんですか。
親戚ですよね。
彼の母親ってお母様と親しい姉ですよね。
母親も同じですよね」
ジャンヌの言葉は王妃を攻める。
「あなたね、私もそんな鬼畜なこと言いたくなかったわよ。クリスには普通に楽しい学園生活送って欲しかったわ」
本当にそう思っていたのかとジャンヌは疑問に思ったが、
「でもね、あのオーウェンとうちのバカ息子比べたら、圧倒的にオーウェンの方が上じゃない。クリスが普通に学園生活送ったらあっという間にヒロインよ。男たちが放っておくわけないでしょ。うちのバカ息子が負けちゃうでしょ。
それでなくても昔からオーウェンはクリスちゃん好いていたんだから私の唯一のかわいい娘がいなくなっちゃうじゃない」
王妃は仕方がなかったと言いたいらしい。
どう考えてもひどい事させていたよなとジャンヌは思った。
だから、
「もういなくなってしまいましたよね」
ズバッとジャンヌは言う。
「もう無理よね。あんなことしてしまったら。なんであなたバカ息子にあんなことさせる前に止めなかったのよ。
あなたなら出来たでしょ」
「まさかあんなことするなんて思いもしませんでしたよ」
「そうよね。バカ息子が悪いのよね」
二人はため息をついた。
「はあああ。
ジャンヌちゃん。アレクちゃんとはどうなの」
突然王妃は話をジャンヌの件に振ってきた。
「はいっ!いきなりなんです。なんでも無いです」
ジャンヌは咳込む。
「ジャルカからは言い寄られているって聞いているわよ」
訝しそうに王妃は言う。
「ジャルカ爺の奴」
ジャンヌはきっとしてジャルカを探すが、当然ジャルカは電話をつないだ時から消えていた。
「言い寄られているうちが花よ。早くくっついちゃいなさい。
でないと見限られるわよ。じゃあね」
反論しようとしたらそれよりも早くエリザベスは電話を切った。
「好きなことだけ言ってくれるよな」
どうしたらクリスは許してくれるだろうか。
珍しくジャンヌは悩んでいた。
「姫様。いつまでうじうじしていらっしゃるつもりですかな。
まあ、こちらとしてはめったにない事なので、見ていて面白いですが」
ジャルカ爺は笑って言った。
「ジャルカ爺。クリスに冷たい目で見られるのはつらいぞ。
お姉さまは良いですね。皇太子殿下と仲良くされてだと。
あたかも私が母上の相手を全くしなかったみたいではないか」
「えっそれは事実では無いですか。」
否定してほしかったのに、まあ、ジャルカが否定するわけはなかったが、更に畳みかけられた。
「いつも王妃様に会いたくないと全く帰られなかったのはどなたですか」
「私だ。しかし、北方にはいつ攻めてくるか判らないノルディンの大軍が」
「その総帥はあなた様にメロメロですが」
「言うなジャルカ。クリスにお姉さまは異性の方と仲良く出来て良いですねってめっちゃくちゃ嫌味を言われたぞ。
こっちは迷惑しているのに」
本当に嫌そうにジャンヌは言う。
「そう言えばその総帥の方は最近お見かけしませんが、ひょっとしてあまりに姫様がつれないので見限られたとかですか。」
意地悪くジャルカは言う。
「そうであって欲しいがな。あいつは今ドラフォードの陰険皇太子の邪魔するのに必死だ。」
「ドラフォード皇太子殿下の邪魔ですか。」
「そう、ありとあらゆる伝を使って。皇太子をマーマレードの王都から遠ざけようとしている。」
ジャンヌはアレクの努力に無駄な事をよくすると呆れていた。
「そうしなければならないほどクリス様の心をオーウェン様が掴まれたと」
疑問に思ってジャルカが聞く。
「オーウェンは元々狡猾だ。うちの馬鹿弟と馬鹿親がクリスをいじめ切った事に同情して見せたのさ。
私の事を心配してくれたのはオーウェン様だけだとクリスは感動していた」
「なるほど、姫様はお妃様の事をクリス様だけに任せて、ひどい目に合わせたくせに、姫様本人は北の大地でアレキサンドル皇太子殿下とイチャイチャしているなんて許せない!と言われたのですな」
「ジャルカ爺。そんなに私をいじめて楽しいのか。」
ジャンヌはぼそっと呟いた。
「これはしたり、いつもは豪快に笑われて嫌なら自分もすればいいとおっしゃいますのに」
「ジャルカ。私ってそんなにひどいか」
目を剥いて睨みつけた。
「・・・・・・」
ジャルカは無言で返した。
「なぜ黙る」
「今までご存じなかった?」
「・・・・・」
今度はジャンヌが無言になる番だった。
「ジャルカ。私はショックを受けているんだ。更にショックを与えてどうする」
「姫様らしからぬ。ここは前向きに考えられたらどうですか。」
「どう前向きに考えられる」
「まず今までひどい目に合わせてきた部下たちに謝るのが良いですぞ。私を筆頭に」
「ジャルカ爺は私のいう事など馬耳東風、まったく気にしておらんだろうが」
「そこまで言われると私としてもショックですな。あなた様がショックを受けられると同じくらいに」
「・・・・・」
「その姫様に更にショックなことが」
あたかも今思い出したように言う。
「これ以上ショックなことは無いわ」
「お妃さまからです。」
言うや魔導電話のスイッチをオンにする。
「ジャンヌ。何分待たすつもりよ」
一オクターブ高くなっている王妃の声が駐屯地中に響き渡る。
周りの隊員は思わず近くの木立に隠れた。
-ジャルカ、はめたな。知ったら絶対に転移で逃げたのに-
ジャンヌは心の中で怒りまくった。
もっともこのショック状態では行動面が遅く、どのみち捕まったかもしれないが…
「そんなに母と話すのが嫌なの。
ええ、ええ、ええ、私はどうせいじわる姑ですよ。
鬼姑ですよ。
これもそれもあなたたちが全然聞いてくれないからでしょ。
クリスちゃんはちゃんと聞いてくれたのよ。
あなたみたいにうざいと言って転移したり、エドなんて黙ってろ!くそばばあよ!
どいつもこいつも子供の教育失敗したのに息子の婚約者にはひどい事していじめたとか、娘と息子には好きにさせているのに健気な少女には鬼みたいに厳しくしたとか。
周りに言われて散々よ。どうせ鬼姑よ」
息の続く限り愚痴を吐くと息が続かなくなりマシンガンのような言葉を途切らせた。
「母上。私もクリスには自分だけ好きな事して酷いって言われました」
やっとジャンヌが口を挟める。
「私の事は鬼みたいだって言っていたんでしょ。あなたも頷いたのよね」
「いやまあ、そこまでひどくは言っていないですよ。クリスは。ただ、娘や息子にさせないことを私にはさせてって言ってましたけど」
「だってあなた方聞いてくれないんですもの」
王妃は言い訳する。
「しかし、私たちに言っていたこと以上の事求めていましたよね」
ジャンヌはジト目で王妃を見た。
「聞いてくれたからつい嬉しくなってしまって言ってしまったの。それは本当に悪い事したと思っているわ」
珍しくしおらしく王妃は言った。
「それは私ではなくてクリスに謝ってくださいよ」
「出来たらそうしているわよ」
画面の中王妃の顔がドアップになる。
「ミハイル侯爵なんてひどいのよ鬼を見るような感じで私を見て。全く繋いでくれないの」
「シャーロット夫人はどうなんですか。元々お母様と親しかったのでは」
「ダメよ。悲しい顔されてもう少し時間を下さいって言われちゃったの。だから謝りたくても謝れなくて。
ジャンヌちゃんから何とか取り持ってくれないかしら」
王妃が頼み込む。
「母上、それ今は無理ですよ。お姉さま一人だけ自由にしていいですよね。
最後に思いっきり言われてしまいました。
ウィルも帰って来ないんですから。ウィルなんて下手したらもう帰って来ないかもしれないんですよ」
ジャンヌもお手上げだった。
「そう、あなたでもダメなの」
王妃はがっかりした。
「でも、そう言えばお母様の甥っ子から言ってもらえばいいんでは無いですか」
ジャンヌは思いついた。確かオーウェンの母親はエリザベスの姉だ。
「甥って、オーウェンの事?」
「そうです。彼ならなんとかなるかも」
「頼めるわけないでしょ。クリスとは出来たら話さないで欲しいってはっきり言ってしまったのよ」
エリザベス王妃は言う。
「なんでそんなこと言ったんですか。
親戚ですよね。
彼の母親ってお母様と親しい姉ですよね。
母親も同じですよね」
ジャンヌの言葉は王妃を攻める。
「あなたね、私もそんな鬼畜なこと言いたくなかったわよ。クリスには普通に楽しい学園生活送って欲しかったわ」
本当にそう思っていたのかとジャンヌは疑問に思ったが、
「でもね、あのオーウェンとうちのバカ息子比べたら、圧倒的にオーウェンの方が上じゃない。クリスが普通に学園生活送ったらあっという間にヒロインよ。男たちが放っておくわけないでしょ。うちのバカ息子が負けちゃうでしょ。
それでなくても昔からオーウェンはクリスちゃん好いていたんだから私の唯一のかわいい娘がいなくなっちゃうじゃない」
王妃は仕方がなかったと言いたいらしい。
どう考えてもひどい事させていたよなとジャンヌは思った。
だから、
「もういなくなってしまいましたよね」
ズバッとジャンヌは言う。
「もう無理よね。あんなことしてしまったら。なんであなたバカ息子にあんなことさせる前に止めなかったのよ。
あなたなら出来たでしょ」
「まさかあんなことするなんて思いもしませんでしたよ」
「そうよね。バカ息子が悪いのよね」
二人はため息をついた。
「はあああ。
ジャンヌちゃん。アレクちゃんとはどうなの」
突然王妃は話をジャンヌの件に振ってきた。
「はいっ!いきなりなんです。なんでも無いです」
ジャンヌは咳込む。
「ジャルカからは言い寄られているって聞いているわよ」
訝しそうに王妃は言う。
「ジャルカ爺の奴」
ジャンヌはきっとしてジャルカを探すが、当然ジャルカは電話をつないだ時から消えていた。
「言い寄られているうちが花よ。早くくっついちゃいなさい。
でないと見限られるわよ。じゃあね」
反論しようとしたらそれよりも早くエリザベスは電話を切った。
「好きなことだけ言ってくれるよな」
どうしたらクリスは許してくれるだろうか。
珍しくジャンヌは悩んでいた。
168
あなたにおすすめの小説
【完結】私が誰だか、分かってますか?
美麗
恋愛
アスターテ皇国
時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった
出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。
皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。
そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。
以降の子は妾妃との娘のみであった。
表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。
ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。
残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。
また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。
そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか…
17話完結予定です。
完結まで書き終わっております。
よろしくお願いいたします。
【完】あの、……どなたでしょうか?
桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー
爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」
見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は………
「あの、……どなたのことでしょうか?」
まさかの意味不明発言!!
今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!!
結末やいかに!!
*******************
執筆終了済みです。
完結 王族の醜聞がメシウマ過ぎる件
音爽(ネソウ)
恋愛
王太子は言う。
『お前みたいなつまらない女など要らない、だが優秀さはかってやろう。第二妃として存分に働けよ』
『ごめんなさぁい、貴女は私の代わりに公儀をやってねぇ。だってそれしか取り柄がないんだしぃ』
公務のほとんどを丸投げにする宣言をして、正妃になるはずのアンドレイナ・サンドリーニを蹴落とし正妃の座に就いたベネッタ・ルニッチは高笑いした。王太子は彼女を第二妃として迎えると宣言したのである。
もちろん、そんな事は罷りならないと王は反対したのだが、その言葉を退けて彼女は同意をしてしまう。
屈辱的なことを敢えて受け入れたアンドレイナの真意とは……
*表紙絵自作
「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。
パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、
クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。
「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。
完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、
“何も持たずに”去ったその先にあったものとは。
これは誰かのために生きることをやめ、
「私自身の幸せ」を選びなおした、
ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
【完結】婿入り予定の婚約者は恋人と結婚したいらしい 〜そのひと爵位継げなくなるけどそんなに欲しいなら譲ります〜
早奈恵
恋愛
【完結】ざまぁ展開あります⚫︎幼なじみで婚約者のデニスが恋人を作り、破談となってしまう。困ったステファニーは急遽婿探しをする事になる。⚫︎新しい相手と婚約発表直前『やっぱりステファニーと結婚する』とデニスが言い出した。⚫︎辺境伯になるにはステファニーと結婚が必要と気が付いたデニスと辺境伯夫人になりたかった恋人ブリトニーを前に、ステファニーは新しい婚約者ブラッドリーと共に対抗する。⚫︎デニスの恋人ブリトニーが不公平だと言い、デニスにもチャンスをくれと縋り出す。⚫︎そしてデニスとブラッドが言い合いになり、決闘することに……。
さよなら初恋。私をふったあなたが、後悔するまで
ミカン♬
恋愛
2025.10.11ホットランキング1位になりました。夢のようでとても嬉しいです!
読んでくださって、本当にありがとうございました😊
前世の記憶を持つオーレリアは可愛いものが大好き。
婚約者(内定)のメルキオは子供の頃結婚を約束した相手。彼は可愛い男の子でオーレリアの初恋の人だった。
一方メルキオの初恋の相手はオーレリアの従姉妹であるティオラ。ずっとオーレリアを悩ませる種だったのだが1年前に侯爵家の令息と婚約を果たし、オーレリアは安心していたのだが……
ティオラは婚約を解消されて、再びオーレリア達の仲に割り込んできた。
★補足:ティオラは王都の学園に通うため、祖父が預かっている孫。養子ではありません。
★補足:全ての嫡出子が爵位を受け継ぎ、次男でも爵位を名乗れる、緩い世界です。
2万字程度。なろう様にも投稿しています。
オーレリア・マイケント 伯爵令嬢(ヒロイン)
レイン・ダーナン 男爵令嬢(親友)
ティオラ (ヒロインの従姉妹)
メルキオ・サーカズ 伯爵令息(ヒロインの恋人)
マーキス・ガルシオ 侯爵令息(ティオラの元婚約者)
ジークス・ガルシオ 侯爵令息(マーキスの兄)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる