皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

文字の大きさ
125 / 480
第五章 ボフミエ皇帝誘拐する

海上逃走戦は人間ミサイルによって一瞬で終わりました

しおりを挟む
皇帝らを乗せた貨物船は轟音を上げながら出港した。
波を蹴りながら加速する。
10人の魔術師によって船自体が加速していた。

「行かすな。
聖女クリス様を何としても取り返すのだ」
指揮官が叫ぶ。
「全パトロール艇、攻撃開始」
魔導師によって操縦されている小型艇が貨物船に向かう。

地上からも魔術師が攻撃魔法を放つが、サロモンが張ったバリアに弾き飛ばされる。
パトロール艇の先頭を走る1隻が魔導師の攻撃を受けて一瞬で爆発する。

「気を付けろ」
残りの4隻は散開する。

それを貨物船の上から魔術師が順番に攻撃する。
それをパトロール艇が躱す。
次々に攻撃を受けるが距離をあけたので命中しない。
しかし、貨物船はどんどん加速していく。
このままではらちがあかない。

後ろから大型の戦闘艇が動き出すが、ボフミエの船ほど早くない。
ボフミエはこの作戦に相当力を入れていて、宮廷魔術師100名を乗せていた。
その戦力はマーマレードをはるかに凌駕していた。
マーマレードはどちらかと言うと兵士主体。
魔術師は20人もいなかった。

「楽勝だな。振り切れ」
皇帝が余裕で言う。

「んっ」
その頭上に殺気を感じて慌てて伏せる。

甲板の上を衝撃波が走る。

10人程が弾き飛ばされて海に転落する。

残った魔導師も態勢を崩す、そこに抜剣したジャンヌらが切り込んだ。
瞬く間に10人程が倒される。


「姫様!」
戦闘艇の兵士たちが喜んで声をあげる。
ジャンヌはノルディン戦の英雄。今回の王弟反逆でも鎮圧には力を発揮していた。
その横にはそのノルディンの赤い死神と若手の有望株ウイル、そして大魔導師のジャルカが応援に現れたのだ。歓声を上げて小型艇はこれを機に急激に接近する。


サロモンがジャンヌらに衝撃波で攻撃しようとしたが、ジャルカのバリアで防がれる。

「おのれ、死にぞこないの魔導師め」
サロモンが叫ぶ。
「ふんっまだまだ青二才には負けんわ」
ジャルカがファイアーボールを打ち出す。
サロモンはそれをバリアで受けるが、周りの対応できなかった魔術師が吹き飛ばされる。

「豚皇帝、覚悟」
ボフミエ皇帝にウイルが切りかかる。
アーベルはバリアで弾き飛ばす。
「ふんっ餓鬼が…」
「ウィルまだまだ」
アレクが代わって剣を抜いてつく。
アーベルはなんとか受けるが次々に襲い掛かる。
他の魔術師の攻撃をかわしながら皇帝とアレクが戦う。

皇帝との間には騎士が入る。
次々に倒していくアレク。

ジャンヌも魔導師の攻撃をかわしながら攻撃する。

そしてジャンヌらの攻撃で混乱した貨物船がスピードを落としたところを小型船から兵士らが乗り込んでくる。

甲板は大混乱になっていた。

しかも、マーマレード側が優勢だ。

慌てた皇帝とサロモンは船の中に入る。

それを追ってアレクが入る。
入ったところを兵士が切りかかって来るが、その剣を避けて自らの剣を突き刺す。

その兵士がくずめるのを見届けながら皇帝を追う。
皇帝は扉を開けて船倉に入って行った。


「この小娘の命が惜しくないのか」
船倉の中央でクリスに剣を突き付けて皇帝が叫んでいた。

「姉様!」
ウィルが悲鳴を上げる。

「ウィル」
騒動で目が覚めかけたクリスがウィルを目にする。
頭がまだ働かないが、汚らしい男の手で抱きしめられているのは判った。

その時上空10キロメートルでは今にも死にそうになりながらオーウェンは何とか気を失わずに生きていた。
カプセルが船めがけて急激に迫る。
目前に急激に船が大きくなってきた。
「んっでもこれどうやって降りるんだ????」
一瞬で考えたが、答えは出るはずも無かった。
最大のバリアを張る。

「!」
サロモンと皇帝は上空から急激に迫って来る物体を感知した。

「来た!」
ジャンヌら3人はとっさに伏せた。
ジャルカは1人自分だけバリアを張る。

チュドーーーーン
衝撃波を伴いながら音速で飛んできた灼熱と化したカプセルは巨砲が命中したようなすさまじい音と共に貨物船に命中した。
一瞬で破壊された貨物船は海の藻屑となった…
しおりを挟む
感想 93

あなたにおすすめの小説

【完結】私が誰だか、分かってますか?

美麗
恋愛
アスターテ皇国 時の皇太子は、皇太子妃とその侍女を妾妃とし他の妃を娶ることはなかった 出産時の出血により一時病床にあったもののゆっくり回復した。 皇太子は皇帝となり、皇太子妃は皇后となった。 そして、皇后との間に産まれた男児を皇太子とした。 以降の子は妾妃との娘のみであった。 表向きは皇帝と皇后の仲は睦まじく、皇后は妾妃を受け入れていた。 ただ、皇帝と皇后より、皇后と妾妃の仲はより睦まじくあったとの話もあるようだ。 残念ながら、この妾妃は産まれも育ちも定かではなかった。 また、後ろ盾も何もないために何故皇后の侍女となったかも不明であった。 そして、この妾妃の娘マリアーナははたしてどのような娘なのか… 17話完結予定です。 完結まで書き終わっております。 よろしくお願いいたします。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

完結 王族の醜聞がメシウマ過ぎる件

音爽(ネソウ)
恋愛
王太子は言う。 『お前みたいなつまらない女など要らない、だが優秀さはかってやろう。第二妃として存分に働けよ』 『ごめんなさぁい、貴女は私の代わりに公儀をやってねぇ。だってそれしか取り柄がないんだしぃ』 公務のほとんどを丸投げにする宣言をして、正妃になるはずのアンドレイナ・サンドリーニを蹴落とし正妃の座に就いたベネッタ・ルニッチは高笑いした。王太子は彼女を第二妃として迎えると宣言したのである。 もちろん、そんな事は罷りならないと王は反対したのだが、その言葉を退けて彼女は同意をしてしまう。 屈辱的なことを敢えて受け入れたアンドレイナの真意とは…… *表紙絵自作

「お幸せに」と微笑んだ悪役令嬢は、二度と戻らなかった。

パリパリかぷちーの
恋愛
王太子から婚約破棄を告げられたその日、 クラリーチェ=ヴァレンティナは微笑んでこう言った。 「どうか、お幸せに」──そして姿を消した。 完璧すぎる令嬢。誰にも本心を明かさなかった彼女が、 “何も持たずに”去ったその先にあったものとは。 これは誰かのために生きることをやめ、 「私自身の幸せ」を選びなおした、 ひとりの元・悪役令嬢の再生と静かな愛の物語。

断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた

兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。

捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。

蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。 これで、貴方も私も自由です。 ……だから、もういいですよね? 私も、自由にして……。 5年後。 私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、 親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、 今日も幸せに子育てをしています。 だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。 私のことは忘れて……。 これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。 はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?

【完結】婿入り予定の婚約者は恋人と結婚したいらしい 〜そのひと爵位継げなくなるけどそんなに欲しいなら譲ります〜

早奈恵
恋愛
【完結】ざまぁ展開あります⚫︎幼なじみで婚約者のデニスが恋人を作り、破談となってしまう。困ったステファニーは急遽婿探しをする事になる。⚫︎新しい相手と婚約発表直前『やっぱりステファニーと結婚する』とデニスが言い出した。⚫︎辺境伯になるにはステファニーと結婚が必要と気が付いたデニスと辺境伯夫人になりたかった恋人ブリトニーを前に、ステファニーは新しい婚約者ブラッドリーと共に対抗する。⚫︎デニスの恋人ブリトニーが不公平だと言い、デニスにもチャンスをくれと縋り出す。⚫︎そしてデニスとブラッドが言い合いになり、決闘することに……。

さよなら初恋。私をふったあなたが、後悔するまで

ミカン♬
恋愛
2025.10.11ホットランキング1位になりました。夢のようでとても嬉しいです! 読んでくださって、本当にありがとうございました😊 前世の記憶を持つオーレリアは可愛いものが大好き。 婚約者(内定)のメルキオは子供の頃結婚を約束した相手。彼は可愛い男の子でオーレリアの初恋の人だった。 一方メルキオの初恋の相手はオーレリアの従姉妹であるティオラ。ずっとオーレリアを悩ませる種だったのだが1年前に侯爵家の令息と婚約を果たし、オーレリアは安心していたのだが…… ティオラは婚約を解消されて、再びオーレリア達の仲に割り込んできた。 ★補足:ティオラは王都の学園に通うため、祖父が預かっている孫。養子ではありません。 ★補足:全ての嫡出子が爵位を受け継ぎ、次男でも爵位を名乗れる、緩い世界です。 2万字程度。なろう様にも投稿しています。 オーレリア・マイケント 伯爵令嬢(ヒロイン) レイン・ダーナン 男爵令嬢(親友) ティオラ (ヒロインの従姉妹) メルキオ・サーカズ 伯爵令息(ヒロインの恋人) マーキス・ガルシオ 侯爵令息(ティオラの元婚約者) ジークス・ガルシオ 侯爵令息(マーキスの兄)

処理中です...