皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

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第十三章 全能神の逆襲

作戦会議 紛糾しました。

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ボフミエ魔導国
筆頭魔道士チームの紹介
クリスティーナ・ミハイル18 ボフミエ魔導国筆頭魔術師(マ)
メイ            クリス付き護衛騎士(マ)
アルバート・バーミンガム22 親衛隊騎士(ド) 茶髪青い瞳
ナタリー・ウィンザー18クリス付き騎士ウィンザー将軍の孫娘(ド) 
ミア・フェルト19クリス付きの侍女
フェビアン・クライルハイム18平民クリス付き事務官
イザベラ・ナヴァール21クリス付き事務官(ド) 
ビアンカ・ハイニッヒ15 事務官北部の村出身魔力大きい目立つの嫌い細かい事好き薄い金髪大柄
アデリナ13母親がいなくなった少女母はアマーリア32
(ド)ドラフォード王国出身(マ)マーマレード出身
**************************************************
宮殿が破壊されて、ジャスティンらが慌てて街からとんできた。


そんな中、瓦礫の整備は兵士達に任せて直ちに作戦会議が開かれた。
最強のクリスがゼウスに力負けしたことに皆一様にショックを受けていた。

「ノルディンにいる我が方の外務の人間はほとんどが拘束されたか、逃げているかのどちらかかみたいです」悠然が心配そうに報告する。
「連絡は全てつきませんでした」
「他国の外務は問題ないみたいなので情報収集を手伝って貰っています」
グリフィズが横から報告してきた。
「宜しくお願いします」
クリスが頭を下げる。

「ただ、状況を説明するのが難しく難儀していますが」
「マーマレードはルーファス様にそのまま全て洗いざらい説明して下さい。残りはオーウェン様、よろしくお願い致します」
「判った。グリフィズ、後で打ち合わせしよう」
オーウェンはグリフィズに手をあげた。

「クリス、出来たら我が魔導部隊で即座にノルディンに向けて立ちたいんだが」
「お姉様。お気持ちは判りますが、状況把握が出来るまで少しお待ち下さい」
焦るジャンヌにクリスが落ち着かせようと言う。

「待って情報が集められるのか?」
「ある程度は集められましょう」
「今この時も、アレクが酷い目にあわされていると思うと・・・・」
「ジャンヌ落ち着け。アレクは赤い死神と呼ばれている男だぞ。少しくらい大丈夫だ」
オーウェンが横から言う。

「クリス様、アレク様の魔道電話をトレースしました。おそらくこの建物の地下かと」
ジャルカが簡単な見取り図を表示する。
「でも別の場所に移されている可能性もあるのでは」
オーウェンが慎重に言う。

「そこは慎重を期した方が良いでしょう」
「やはり我が魔道師団が潜入しアレクの場所を探り救出するしかないだろう」
ジャンヌが言う。

「しかし敵はあのゼウスだぞ。直ぐに見つかって終わりなのでは」
「しかしこのまま黙って待っていてもらちが開かないだろう」
「まあ、姫様。少し落ち着きなされ」
ジャルカが横からおっとりといった。

「この状況どうやって落ち着いていられるのだ!」
「いざという時は奥の手もございますから、大丈夫ですぞ」
ジャンヌにジャルカが言う。

「そうか、そうだな」
ジャンヌは手を叩いた。最後の手段はまだ、残っているのだ。

「左様でございます」
喜んで言うジャンヌにジャルカが頷いた。

「では早速アルコールを持って来よう」
ジャンヌが立ち上がろうとして、クリスの白い目がジャンヌに突き刺さる。

「お姉様。アレク様が大変なときにアルコールを飲まないとやってられないのは判りますが、いつ何時どのような状況になるか判りません。アルコールは控えていただきますよう、よろしくお願いします」
「えっ、いや私が飲むのではなくて・・・・」
「それなら尚更です」
ピシャリというクリスの前にジャンヌは罰が悪そうに頷いた。

「クリス様」
そこにジャスティンが入ってきた。別名「正義の騎士」ボフミエ出身で剣の腕は世界でトップクラスの男だ。クリスの筆頭騎士にして軍の師団長を兼任していた。
「申し訳ありません。ノルデイン帝国の大使館に乗り込みましたが、中はもぬけの殻でした」
「ご苦労様」
クリスが労う。

「アレク殿がノルディン側に掴まったとか。北方展開中の師団をノルデイン帝国に突っ込ませるならば直ちに向かいますが」
「それも含めて少し考えましょう。今回の敵はなまじっかの手では勝てません」
クリスは言い切った。

「ノルディンがそれほどの敵だとは思えませんが」
「ゼウスという邪神は私以上の力を有していました」
クリスが唇を噛んで言った。

「それほどの使い手がノルディンにいるとは」
ジャスティンは唸った。

「まあ、シャラ・・・・・・」
更に話そうとした、ジャスティンの口をジャンヌが塞ぐ。

「えっ、ジャスティン、どうしたのです?」
ジャスティンはジャンヌらに白い目で睨まれて、慌てて首を降った。
「いや、なんでもありません」
慌てて誤魔化した。

それからどうするか、議論が百出したが、中々決まらなかった。

休憩になってクリスが席を立った途端に、皆慌てて顔を寄せ合った。

「ジャルカ、ここは非常事態だ。クリスに酒を飲ませて、シャラザールの来臨を請おう」
ジャンヌが待ち構えたように言った。総最終兵器、戦神シャラザールの来臨を願うのだ。

「それがいいように思いますが、最初からシャラザール様の来臨を請うと言うのもどうかとは思いますが」
ジャルカが釘を刺す。

「確かに、ある程度やってからのほうが良いのではないか?」
「しかし」
「何も我らがやらずに呼んでみろ。貴様らは修行が足りんと、下手したらアレクを助けに行く前に訓練が始まるぞ」
オーウェンが言い切った。

「確かに」
ジャスティンも頷く。

「うーん、じゃあどうする」
「やばくなったら絶対にシャラザールは出ていただけるんだ。最後の切り札としてとっておくのがいいのではないか」

「何が最後の切り札なのです」
話すオーウェンの後ろからぬっとクリスが首を出した。

「いや、クリス、それはこっちの話で」
オーウエンが必死に誤魔化す。

「そうだ、クリス、やけに早かったな」
「お姉様が勝手にノルディンに行かれないか心配で」
クリスがジャンヌの問いに答えた。


そこにウイルの電話がなった。
「あっ、ボリスだ」
ウィルは慌てて電話を取った。ボリスはノルディンの皇子だったが、先のノルデイン侵攻戦でクリスらを助けてくれた恩人だった。一時期はマーマレードに留学までしていて二人とは仲が良かった。


「ウィル様。良かった。」
しかし、その電話の画面には行方不明の外務次官のペトロが映っていた。
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