1 / 64
第1話 借りていた店舗を追い出される
しおりを挟む
詳しい時期は分からないけど、戦後ぐらいから世界中にスキルを持つ人が生まれるようになった。スキルには「剣術」といった幅が広いものから、「乱れ突き」のような具体的な技術に特化したものまである。非常に珍しいのはSランクスキルを呼ばれ、A、B、C、Dとランクが下がっていくけど、それは能力の強さは考慮されていない。あくまで、所持している人が多いか、少ないかで判断されている。
またスキルと同時にダンジョンが各地に発生して、魔物と戦い魔石や素材を持ち帰って換金する職業――探索者が生まれると派生の産業も多く出てきた。
俺は錬金術スキルを持っていたためギルドに入って、傷が瞬時に癒える回復ポーションなどを錬成し、ギルドに貸してもらっているお店で売っていた。
これからも順調に商売をしていけると思っていたんだけど、錬金術ギルド渋谷支部長の知晴さんに呼び出されたことで状況は一変してしまう。
前日に「話がある」と言われて、今日は錬金術ギルドが所有するビルに来ていた。
受付を済ませてから指定された会議室に入ると、既に待っていた知晴さんが口を大きく開く。
「天宮裕真、お前は錬金術ギルドの店舗から出て行け! 今日中にだ!」
怒鳴るのと同時に、中年になって出てしまったお腹がすごく揺れている。
飽きられることは多かったけど、ここまで怒られるのは初めてで驚いていてしまった。
俺は錬金術師として研究はしっかりしていた。一部の成果――オリジナルの錬成レシピはギルドにも提出していて、一定の評価を受けていたのに、なぜ追い出されるのだろう。
「どうして俺が出て行かないといけないの?」
「家賃の滞納が半年も続いているんだ! 当然だろっ!」
「ぐ……っ」
正論を叩きつけられ、反論できなかった。
錬金術に使うダンジョン産の素材を買い漁っていたら、売上金を使い込んでしまい、家賃を支払う金がなくなっちゃたんだよね。
一ヶ月滞納したら、二ヶ月、三ヶ月と続き、「ダメだよなぁ」と思いながらも催促状は、ゴミ箱にぽいっと捨てていたのだ。
結果として、半年ぐらいは店舗の家賃を滞納している。
「わかったなら出て行ってくれ。それが裕真のためになる」
その後もいろいろと話を聞いてみたけど、錬金術ギルドの決定は覆らないみたい。
滞納していた俺が悪いんだから仕方ないよね。諦めよう。
「迷惑かけたね」
錬金術ギルドのビルを出ると、真夏の陽差しが眩しかった。
道行く人たちは明るい笑顔ばかり。
見ているだけで空しくなってきたので、急ぎ渋谷の道玄坂を歩いて店へ戻ると、人工精霊のユミが出迎えてくれた。
「マスターお帰りなさい」
見た目は10歳ぐらいの少女だ。肌は白く人工的に見える。髪は透明感がある銀青色で、インナー側が薄く発光していた。前髪が切りそろえられたセミロングと、ワンピース姿から落ち着いた雰囲気を感じさせてくる。
「お店の家賃は支払ってきましたか?」
「ごめん! 手遅れだった!」
手を合わせて謝罪をすると、ユミはため息を吐いた。
「退去命令が出てしまったんですね。期限はどうなっています?」
「…………もう過ぎてた」
ユミの目がスーッと細くなった。
だから言ったじゃないか、といった圧力を感じる。
「滞納していたとはいえ、ギルド側の対応は酷いですね」
「もう次が決まっていて早く商売をさせたいらしく、待てないらしいよ」
「だとしても急ぎ過ぎです。今からでも期限の交渉をしませんか?」
「う~ん。止めておく」
面倒だし、一日に二度も知晴さんに怒鳴られたくはない。
それに商売には向いてないと思っていたし、結果として良かったのかもと思い直しているところだ。
「マスターはそれで、いいんですか?」
「うん。後悔はしてない。俺には錬金術ギルドの看板は重すぎたんだよ」
「わかりました。では、すぐに退去しましょう。私物と錬金用の道具はマジックバッグに入れるとして、素材はどうします?」
「素材の持ち運びは難しいから、錬成して商品にするしかない」
錬金術スキルは一瞬にして錬成してくれて便利なんだけど、素材はそうもいかない。保管温度を数度間違えるだけでダメにしてしまうのだ。
地下保管庫から持っていく際に、半数は使えなくなってしまう。かといって、業者を呼んで運ぶ金も時間もない。
借金してまで買った素材を無駄にしたくないから、錬金術スキルで錬成するしかなかった。
私物の収納をユミに任せて、俺は地下室にある保管庫の中へ入った。
壁一面に細かく区切られた棚がある。金属製の扉がついていて、ディスプレイには温度や空調などの状態が表示されている。
素材ごとに適切な温度や湿度が異なるので、専用の機材で個別に管理しているのだ。
とりあえず、回復ポーションを作ろう。
ダイヤルを回して扉のロックを解除すると、棚からブルーボルド草を取り出す。乾燥していてカサカサとした手触りだ。
これをすり鉢で潰し、粉状にしていく。その際、薬研で魔力をブルーボルド草へ送ることで、素材の品質がさらに高まっていく。
ミキサーを使ってもいいんだけど、低品質のブルーボルド粉末しか出来ないため、俺は絶対に自動化はしない。職人としてのプライドが許さないのだ。
丁寧に粉末状にしてから、部屋の中心に置いた大きな樽へ入れる。
さらに別の棚から純水を取り出した。ポーション系等には必ず使う混じりけの無い水だ。手を近づけて魔力を注いでいくと、エーテル水へ変わっていく。
これも注ぐ人の魔力の質によって、上級~下級のエーテル水へ分類されることになり、俺の魔力は錬金術と親和性が高いので、必ず上級エーテル水になる。これもブルーボルド粉末を入れた樽に投入だ。
軽く混ぜて準備は完了である。
エーテル水とブルーボルド粉末の比率もバッチリだ。
「錬金術スキル起動」
キーワードを唱えると両手が光って、目の前に本が浮かぶ。今まで作ったことのある物のレシピがまとめられている。意志だけで操作してページをめくり、回復ポーションで止めると、床に手をつけた。
樽を中心として魔法陣が浮かび上がる。
体内から魔力が抜かれていき樽の中へ移動していく。
錬金術で錬成した物の品質は、素材、魔力量、スキルの熟練度によって変わっていく。俺は家賃を滞納してまで最高の素材を集め、錬成ばかりしていたので、素材と熟練度には自信がある。
魔力量については調べたことないけど、他人よりも多いことぐらいは分かっていた。
錬成が終わったようで魔法陣は消える。
樽の中を見ると回復ポーションになっていた。体温計のような形をした測定器を入れると、回復量は最大値を示していた。
これなら四肢欠損すら治せるだろう。
「問題は、どうやって持って行くかだな」
樽を持つには重すぎる。回復ポーションを入れる容器は試験管みたいな形をしていて、小分けにすれば持てるようになるんだけど時間はかけたくない。
「うーんどうしよう」
「マスターは錬成した後のことを考えて無かったんですね」
悩んでいると、ため息を吐きながらユミが地下室に降りてきた。
私物の回収は終わったようだ。
「計画性という言葉がないのですか?」
「あはは、昔からよく言われている。ユミ、何とかしてくれ」
「……そのままだと、私抜きでは生きれなくなりますよ?」
また半目で見られてしまった。
創造主である俺に冷たすぎないか?
「まあいいです。自宅に持って行かせますから、マスターは錬成を続けてください」
ユミの体から淡い光を放つ青白い無数の蝶が出現した。幽灯蝶と呼ばれる下位精霊の一種らしく、好んで使役している。
俺が作った人工精霊であっても、ユミは上位精霊のカテゴリに入るため、相性が良い中位までの精霊なら従ってくれるらしい。
幽灯蝶は樽に集まると細い足で掴むと持ち上げた。見た目からは想像がつかないほどのパワーである。階段の上に行ってしまう。
肝心のユミは立ったまま俺を見ているだけ。
先ほどのやりとりもあってちょっと気まずいが、さっさと錬成をしなければ。
魔力ポーション、解呪ブローチ、マジックバッグといった便利なアイテムから、ミスリル銀、ヒヒイロカネといった金属素材、ゴーレム核、爆発ビン、魔物寄せのお香といった便利グッズまで作っていく。
それらをすべて幽灯蝶が運んでいく。ユミは動かない。
「暇じゃないか?」
「そんなことありません」
錬成してる姿を見ているだけのユミを気づかって聞いてみたのだが、即答されてしまった。
首をかしげて「本当か?」と疑ってみたが、表情一つ変えずに見られていて変化がない。よく分からない性格に育ったみたいだ。
「それよりも時間は大丈夫ですか? もう17時ですよ」
やばい。まだ素材はたっぷりと残っている!
0時には終わらないが、朝までには片付くだろう。
一般社会だと今日中と指定されたら、明日の朝までという意味なので、ギリギリだが間に合うぞ。
またスキルと同時にダンジョンが各地に発生して、魔物と戦い魔石や素材を持ち帰って換金する職業――探索者が生まれると派生の産業も多く出てきた。
俺は錬金術スキルを持っていたためギルドに入って、傷が瞬時に癒える回復ポーションなどを錬成し、ギルドに貸してもらっているお店で売っていた。
これからも順調に商売をしていけると思っていたんだけど、錬金術ギルド渋谷支部長の知晴さんに呼び出されたことで状況は一変してしまう。
前日に「話がある」と言われて、今日は錬金術ギルドが所有するビルに来ていた。
受付を済ませてから指定された会議室に入ると、既に待っていた知晴さんが口を大きく開く。
「天宮裕真、お前は錬金術ギルドの店舗から出て行け! 今日中にだ!」
怒鳴るのと同時に、中年になって出てしまったお腹がすごく揺れている。
飽きられることは多かったけど、ここまで怒られるのは初めてで驚いていてしまった。
俺は錬金術師として研究はしっかりしていた。一部の成果――オリジナルの錬成レシピはギルドにも提出していて、一定の評価を受けていたのに、なぜ追い出されるのだろう。
「どうして俺が出て行かないといけないの?」
「家賃の滞納が半年も続いているんだ! 当然だろっ!」
「ぐ……っ」
正論を叩きつけられ、反論できなかった。
錬金術に使うダンジョン産の素材を買い漁っていたら、売上金を使い込んでしまい、家賃を支払う金がなくなっちゃたんだよね。
一ヶ月滞納したら、二ヶ月、三ヶ月と続き、「ダメだよなぁ」と思いながらも催促状は、ゴミ箱にぽいっと捨てていたのだ。
結果として、半年ぐらいは店舗の家賃を滞納している。
「わかったなら出て行ってくれ。それが裕真のためになる」
その後もいろいろと話を聞いてみたけど、錬金術ギルドの決定は覆らないみたい。
滞納していた俺が悪いんだから仕方ないよね。諦めよう。
「迷惑かけたね」
錬金術ギルドのビルを出ると、真夏の陽差しが眩しかった。
道行く人たちは明るい笑顔ばかり。
見ているだけで空しくなってきたので、急ぎ渋谷の道玄坂を歩いて店へ戻ると、人工精霊のユミが出迎えてくれた。
「マスターお帰りなさい」
見た目は10歳ぐらいの少女だ。肌は白く人工的に見える。髪は透明感がある銀青色で、インナー側が薄く発光していた。前髪が切りそろえられたセミロングと、ワンピース姿から落ち着いた雰囲気を感じさせてくる。
「お店の家賃は支払ってきましたか?」
「ごめん! 手遅れだった!」
手を合わせて謝罪をすると、ユミはため息を吐いた。
「退去命令が出てしまったんですね。期限はどうなっています?」
「…………もう過ぎてた」
ユミの目がスーッと細くなった。
だから言ったじゃないか、といった圧力を感じる。
「滞納していたとはいえ、ギルド側の対応は酷いですね」
「もう次が決まっていて早く商売をさせたいらしく、待てないらしいよ」
「だとしても急ぎ過ぎです。今からでも期限の交渉をしませんか?」
「う~ん。止めておく」
面倒だし、一日に二度も知晴さんに怒鳴られたくはない。
それに商売には向いてないと思っていたし、結果として良かったのかもと思い直しているところだ。
「マスターはそれで、いいんですか?」
「うん。後悔はしてない。俺には錬金術ギルドの看板は重すぎたんだよ」
「わかりました。では、すぐに退去しましょう。私物と錬金用の道具はマジックバッグに入れるとして、素材はどうします?」
「素材の持ち運びは難しいから、錬成して商品にするしかない」
錬金術スキルは一瞬にして錬成してくれて便利なんだけど、素材はそうもいかない。保管温度を数度間違えるだけでダメにしてしまうのだ。
地下保管庫から持っていく際に、半数は使えなくなってしまう。かといって、業者を呼んで運ぶ金も時間もない。
借金してまで買った素材を無駄にしたくないから、錬金術スキルで錬成するしかなかった。
私物の収納をユミに任せて、俺は地下室にある保管庫の中へ入った。
壁一面に細かく区切られた棚がある。金属製の扉がついていて、ディスプレイには温度や空調などの状態が表示されている。
素材ごとに適切な温度や湿度が異なるので、専用の機材で個別に管理しているのだ。
とりあえず、回復ポーションを作ろう。
ダイヤルを回して扉のロックを解除すると、棚からブルーボルド草を取り出す。乾燥していてカサカサとした手触りだ。
これをすり鉢で潰し、粉状にしていく。その際、薬研で魔力をブルーボルド草へ送ることで、素材の品質がさらに高まっていく。
ミキサーを使ってもいいんだけど、低品質のブルーボルド粉末しか出来ないため、俺は絶対に自動化はしない。職人としてのプライドが許さないのだ。
丁寧に粉末状にしてから、部屋の中心に置いた大きな樽へ入れる。
さらに別の棚から純水を取り出した。ポーション系等には必ず使う混じりけの無い水だ。手を近づけて魔力を注いでいくと、エーテル水へ変わっていく。
これも注ぐ人の魔力の質によって、上級~下級のエーテル水へ分類されることになり、俺の魔力は錬金術と親和性が高いので、必ず上級エーテル水になる。これもブルーボルド粉末を入れた樽に投入だ。
軽く混ぜて準備は完了である。
エーテル水とブルーボルド粉末の比率もバッチリだ。
「錬金術スキル起動」
キーワードを唱えると両手が光って、目の前に本が浮かぶ。今まで作ったことのある物のレシピがまとめられている。意志だけで操作してページをめくり、回復ポーションで止めると、床に手をつけた。
樽を中心として魔法陣が浮かび上がる。
体内から魔力が抜かれていき樽の中へ移動していく。
錬金術で錬成した物の品質は、素材、魔力量、スキルの熟練度によって変わっていく。俺は家賃を滞納してまで最高の素材を集め、錬成ばかりしていたので、素材と熟練度には自信がある。
魔力量については調べたことないけど、他人よりも多いことぐらいは分かっていた。
錬成が終わったようで魔法陣は消える。
樽の中を見ると回復ポーションになっていた。体温計のような形をした測定器を入れると、回復量は最大値を示していた。
これなら四肢欠損すら治せるだろう。
「問題は、どうやって持って行くかだな」
樽を持つには重すぎる。回復ポーションを入れる容器は試験管みたいな形をしていて、小分けにすれば持てるようになるんだけど時間はかけたくない。
「うーんどうしよう」
「マスターは錬成した後のことを考えて無かったんですね」
悩んでいると、ため息を吐きながらユミが地下室に降りてきた。
私物の回収は終わったようだ。
「計画性という言葉がないのですか?」
「あはは、昔からよく言われている。ユミ、何とかしてくれ」
「……そのままだと、私抜きでは生きれなくなりますよ?」
また半目で見られてしまった。
創造主である俺に冷たすぎないか?
「まあいいです。自宅に持って行かせますから、マスターは錬成を続けてください」
ユミの体から淡い光を放つ青白い無数の蝶が出現した。幽灯蝶と呼ばれる下位精霊の一種らしく、好んで使役している。
俺が作った人工精霊であっても、ユミは上位精霊のカテゴリに入るため、相性が良い中位までの精霊なら従ってくれるらしい。
幽灯蝶は樽に集まると細い足で掴むと持ち上げた。見た目からは想像がつかないほどのパワーである。階段の上に行ってしまう。
肝心のユミは立ったまま俺を見ているだけ。
先ほどのやりとりもあってちょっと気まずいが、さっさと錬成をしなければ。
魔力ポーション、解呪ブローチ、マジックバッグといった便利なアイテムから、ミスリル銀、ヒヒイロカネといった金属素材、ゴーレム核、爆発ビン、魔物寄せのお香といった便利グッズまで作っていく。
それらをすべて幽灯蝶が運んでいく。ユミは動かない。
「暇じゃないか?」
「そんなことありません」
錬成してる姿を見ているだけのユミを気づかって聞いてみたのだが、即答されてしまった。
首をかしげて「本当か?」と疑ってみたが、表情一つ変えずに見られていて変化がない。よく分からない性格に育ったみたいだ。
「それよりも時間は大丈夫ですか? もう17時ですよ」
やばい。まだ素材はたっぷりと残っている!
0時には終わらないが、朝までには片付くだろう。
一般社会だと今日中と指定されたら、明日の朝までという意味なので、ギリギリだが間に合うぞ。
128
あなたにおすすめの小説
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる