10 / 64
第10話 初めての取引に向けて
しおりを挟む
魔物と戦わずに、地下2階にまで来てしまった。
階段付近で休憩している若い探索者が座っている。誰も怪我はしておらず、俺とユミを見てヒソヒソと話している。『ポーション各種販売します』と書いた旗を持っているのに、犯罪者のように思われているようだ。
こう、空気感的に、話しかけてもポーションを買ってもらえるとは思えなかった。
「先に行こう」
「はい。マスター」
探索者が休憩する場所は階段付近の他、大きめの部屋が定番と決まっている。現在地から一時間ほど歩いた場所にあるため、向かうことにした。
ユミが先行して通路を歩く。
5分ほど進むとようやく生きている魔物と出会った。
岩を積み重ねて人の形を模倣したレッサーストーンゴーレムだ。身長はユミと同じぐらいで、肩や頭に苔が付着している。硬そうに見えるが、指でも削れるほど脆い。
俺たちを発見すると走って来たのだが、間に入り込んだ幽灯蝶と接触し、電撃が流れてボロボロと崩れ去ってしまった。
地下二階に出現する程度の魔物じゃ、相手にならないな。
「魔石は回収しますか?」
「うん。お願い」
魔物には必ず体内に魔石がある。電池代わりになるんだけど、弱い個体だと小さく、強い個体だと大きい。容量も全然違う。
今回倒したレッサーストーンゴーレムだと、家で使っている発電機を数日動かすぐらいのパワーしかない。普段なら無視するサイズなんだけど、今は電気が止まったら暑くて死んでしまう。
回収しておくべきだろう。
そのぐらい俺だって分かるのだ。
魔石を拾ったユミはマジックバッグに入れて歩き出す。
魔物と会わずに休憩所まで着いた。都合よく怪我をしている探索者が数人いる。
「そこの君、怪我をしているみたいだけど、俺の回復ポーションを買わない? すっごく効くよ」
優しそうな女性に声をかけると、キリッと睨まれてしまった。
さらには仲間と思われる二人の男が間に入ってくる。
「回復ポーションぐらい持っている。不要だ」
「ほら、でも、俺のは高性能だよ?」
「ダンジョンにまで来て売りつけるような商品が高性能? はっ、信じられるかってんだ」
困ったな。疑われてしまっている。交渉するのも面倒だし、他の客を探そうかな。
「マスターを愚弄するなんて……お前、事故に遭いたいのか?」
あ、ユミが切れている。
部屋中を満たすほどの幽灯蝶が出現して、昼間のように明るくなる。
一人でも逃してしまえば契約精霊の暴走を報告されてしまい、俺たちは探索者ギルドからペナルティーを受けてしまうので、無関係な人も含めて皆殺しにするつもりなんだろう。
この場にいるのは装備からして5級の探索者だ。第三世代だろうけど、魔力の鍛え方が甘そうなので、さほど肉体強化はされていない。反撃すらできず、黒焦げになるはずだ。
唐突に発生した大量殺人の危機に、表面上は慌てず、冷や汗をかきながらユミの肩に手を置く。
「価値が分からない人を相手にしている時間はない。他を当たろう」
「マスター、よろしいのですか?」
「うん。こんなところで無駄に力を使う必要はないよ」
俺の言葉でようやくユミは落ち着いたようだ。部屋を満たしていた幽灯蝶が一気に減った。
これ以上のトラブルは避けたいので、何かを言われる前に部屋から出ていく。
幸いなことに、誰も追っては来なかった。
「マスター、これからどうしますか?」
先ほどガチギレしていたとは思えないほど、穏やかな声だ。機嫌は直っていると思っていいだろう。多分ね。
「そうだなぁ。もっと下に行こうか」
「いいですね。死にかけた探索者が、たくさんいそうです」
さらに地下へ行った方が、回復ポーションを使い切った探索者がいると思っただけなんだけど、ユミは物騒な発想をしていた。
ただ、あながち考え方は間違いじゃない。
死にかけていれば俺が怪しくても、藁にもすがる思いで回復ポーションを購入してくれるだろう。また地下に行けば状態異常を引き起こす魔物も出現するようになる。
回復だけじゃなく、解毒や解呪のポーションだって買ってもらえるかもしれない。
「それじゃ地下10階を目指そうか」
俺たちの行ったことがある最も深い場所だ。
渋谷ダンジョンは13階まで攻略されている。噂だと20階で終わりらしいんだけど、誰もたどり着いていないので推測でしかない。
「わかりました。私は魔物と戦いますので、マスターは最短ルートを指示してください」
「任せて。それならできる」
道案内をしながら、ユミは魔物と戦っていく。
複数と戦うこともあったが、大量の幽灯蝶を出現させ、電撃で攻撃すれば負けることはない。足を止めることすらなく通路を順調に進んでいき、半日ほどで地下10階までたどり着いた。
ここまで来ると上層とは雰囲気が違う。
空気に含まれる魔力が濃いというか、重い感じがするのだ。
階段付近で休憩している探索者たちは強く、最低でも3級の免許を持っている実力者ばかりだろう。
怪我をしている人がいないことを確認すると、俺たちは通路を歩いていく。
目的地は10階の中心近くにある大部屋だ。休憩所として使われることもあって、怪我人もしくは死にかけの探索者がいるかもしれない。
ついに初めての取引ができるかもと、ワクワクしている。スキップして歩いていたのだが、俺たちに向かって走ってくる探索者の集団が来た。
「やばい魔物が暴れている! 下から上がってきたんだ! 死にたくなければ逃げろ!」
親切なことに通り過ぎる際、忠告してくれた。
怪我人もいたのでポーションを売りつけたかったが、声をかける余裕がなかった。
「マスターどうします?」
「先に行こう」
探索者が逃げ出すほど強力な魔物がいるのであれば、回復ポーションの需要はあるだろう。
怪しいと思っても買う人もいるはずだ。
一度でも使って効果を確認すれば、リピートしてもらえる自信はある。
この際、大幅な割引をしてもいいので、さっさと最初の一回を使ってもらおう。
階段付近で休憩している若い探索者が座っている。誰も怪我はしておらず、俺とユミを見てヒソヒソと話している。『ポーション各種販売します』と書いた旗を持っているのに、犯罪者のように思われているようだ。
こう、空気感的に、話しかけてもポーションを買ってもらえるとは思えなかった。
「先に行こう」
「はい。マスター」
探索者が休憩する場所は階段付近の他、大きめの部屋が定番と決まっている。現在地から一時間ほど歩いた場所にあるため、向かうことにした。
ユミが先行して通路を歩く。
5分ほど進むとようやく生きている魔物と出会った。
岩を積み重ねて人の形を模倣したレッサーストーンゴーレムだ。身長はユミと同じぐらいで、肩や頭に苔が付着している。硬そうに見えるが、指でも削れるほど脆い。
俺たちを発見すると走って来たのだが、間に入り込んだ幽灯蝶と接触し、電撃が流れてボロボロと崩れ去ってしまった。
地下二階に出現する程度の魔物じゃ、相手にならないな。
「魔石は回収しますか?」
「うん。お願い」
魔物には必ず体内に魔石がある。電池代わりになるんだけど、弱い個体だと小さく、強い個体だと大きい。容量も全然違う。
今回倒したレッサーストーンゴーレムだと、家で使っている発電機を数日動かすぐらいのパワーしかない。普段なら無視するサイズなんだけど、今は電気が止まったら暑くて死んでしまう。
回収しておくべきだろう。
そのぐらい俺だって分かるのだ。
魔石を拾ったユミはマジックバッグに入れて歩き出す。
魔物と会わずに休憩所まで着いた。都合よく怪我をしている探索者が数人いる。
「そこの君、怪我をしているみたいだけど、俺の回復ポーションを買わない? すっごく効くよ」
優しそうな女性に声をかけると、キリッと睨まれてしまった。
さらには仲間と思われる二人の男が間に入ってくる。
「回復ポーションぐらい持っている。不要だ」
「ほら、でも、俺のは高性能だよ?」
「ダンジョンにまで来て売りつけるような商品が高性能? はっ、信じられるかってんだ」
困ったな。疑われてしまっている。交渉するのも面倒だし、他の客を探そうかな。
「マスターを愚弄するなんて……お前、事故に遭いたいのか?」
あ、ユミが切れている。
部屋中を満たすほどの幽灯蝶が出現して、昼間のように明るくなる。
一人でも逃してしまえば契約精霊の暴走を報告されてしまい、俺たちは探索者ギルドからペナルティーを受けてしまうので、無関係な人も含めて皆殺しにするつもりなんだろう。
この場にいるのは装備からして5級の探索者だ。第三世代だろうけど、魔力の鍛え方が甘そうなので、さほど肉体強化はされていない。反撃すらできず、黒焦げになるはずだ。
唐突に発生した大量殺人の危機に、表面上は慌てず、冷や汗をかきながらユミの肩に手を置く。
「価値が分からない人を相手にしている時間はない。他を当たろう」
「マスター、よろしいのですか?」
「うん。こんなところで無駄に力を使う必要はないよ」
俺の言葉でようやくユミは落ち着いたようだ。部屋を満たしていた幽灯蝶が一気に減った。
これ以上のトラブルは避けたいので、何かを言われる前に部屋から出ていく。
幸いなことに、誰も追っては来なかった。
「マスター、これからどうしますか?」
先ほどガチギレしていたとは思えないほど、穏やかな声だ。機嫌は直っていると思っていいだろう。多分ね。
「そうだなぁ。もっと下に行こうか」
「いいですね。死にかけた探索者が、たくさんいそうです」
さらに地下へ行った方が、回復ポーションを使い切った探索者がいると思っただけなんだけど、ユミは物騒な発想をしていた。
ただ、あながち考え方は間違いじゃない。
死にかけていれば俺が怪しくても、藁にもすがる思いで回復ポーションを購入してくれるだろう。また地下に行けば状態異常を引き起こす魔物も出現するようになる。
回復だけじゃなく、解毒や解呪のポーションだって買ってもらえるかもしれない。
「それじゃ地下10階を目指そうか」
俺たちの行ったことがある最も深い場所だ。
渋谷ダンジョンは13階まで攻略されている。噂だと20階で終わりらしいんだけど、誰もたどり着いていないので推測でしかない。
「わかりました。私は魔物と戦いますので、マスターは最短ルートを指示してください」
「任せて。それならできる」
道案内をしながら、ユミは魔物と戦っていく。
複数と戦うこともあったが、大量の幽灯蝶を出現させ、電撃で攻撃すれば負けることはない。足を止めることすらなく通路を順調に進んでいき、半日ほどで地下10階までたどり着いた。
ここまで来ると上層とは雰囲気が違う。
空気に含まれる魔力が濃いというか、重い感じがするのだ。
階段付近で休憩している探索者たちは強く、最低でも3級の免許を持っている実力者ばかりだろう。
怪我をしている人がいないことを確認すると、俺たちは通路を歩いていく。
目的地は10階の中心近くにある大部屋だ。休憩所として使われることもあって、怪我人もしくは死にかけの探索者がいるかもしれない。
ついに初めての取引ができるかもと、ワクワクしている。スキップして歩いていたのだが、俺たちに向かって走ってくる探索者の集団が来た。
「やばい魔物が暴れている! 下から上がってきたんだ! 死にたくなければ逃げろ!」
親切なことに通り過ぎる際、忠告してくれた。
怪我人もいたのでポーションを売りつけたかったが、声をかける余裕がなかった。
「マスターどうします?」
「先に行こう」
探索者が逃げ出すほど強力な魔物がいるのであれば、回復ポーションの需要はあるだろう。
怪しいと思っても買う人もいるはずだ。
一度でも使って効果を確認すれば、リピートしてもらえる自信はある。
この際、大幅な割引をしてもいいので、さっさと最初の一回を使ってもらおう。
111
あなたにおすすめの小説
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる