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第58話 幸せのお餅
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誠たちは本格的な調査をする前に休みを入れたようで、山を下りてしまった。
そのためダンジョンへの出発は、数日後になる予定だ。
畑に植えたブルーボルド草は枯れていない。こっちの土地にも馴染んでくれているようだ。
増産できるようユミは新しい畑を作ろうと意気込んでいるんだけど、その前に放置ダンジョン調査の準備をしておきたい。
実はドラゴンの素材を手に入れてから、ばーちゃん経由で防具の作成依頼をしてたんだよね。
俺とユミは転移門を使って倉庫へ行くと、依頼の品であるヘルメットを受け取ることにした。
* * *
「これが完成品?」
リビングの畳に座る俺の手には、帽子型のヘルメットがあった。頭部をまるっと覆う形をしていて、激しく動いても取れないよう紐もある。
表面に使っているのはドラゴンの皮だ。銃弾が当たっても弾くほどの防御力がある。また間に衝撃吸収用のスライム素材、内側は通気性を重視した布が使われているので、性能と快適性を同時に実現している逸品だ。
これならユミの頭部にある弱点――精霊石を確実に守ってくれることだろう。
「そうだ。あの男が作ったから質は保証する」
ばーちゃんが照れくさそうに言ったのには理由がある。あの男ってのは、じーちゃんだからだ。
俺が気を使って制作者を指定したんだよね。
制作するときとか、二人っきりの時間を過ごせたはず。
自分で言うのもおかしいかもしれないけど、俺ってすごく師匠思いだよね。
「ユミ、着けてみて」
帽子型のヘルメットを受け取ると頭に装着した。
サイズはピッタリみたいだ。
「重くない?」
「マスター、大丈夫ですよ」
性能を重視したため、普通のヘルメットより重量はあるんだけど、ユミは頭を振って問題ないとアピールしていた。
10歳の少女に見えるユミは、人工精霊なので成人男性よりも力はある。無理をして言っているわけじゃないんだろう。
「よかった。これで安心して探索できるね」
神霊を倒した時から、弱点をどうにかしたいと思っていたんだ。ワンピース型の防具だけじゃ不安だったので、これでようやく弱点をカバーできる。
今後も放置ダンジョンの管理をするんだから、ユミの装備は充実させていこう。
「マスターのは、ないのでしょうか?」
「皆が守ってくれるから、いらないでしょ」
ユミの防具を作るため、ばーちゃんに借金をしたんだ。自分の防具なんて用意する余裕はない。
ドラゴンとの戦いで半分壊れた革鎧を使い続ける予定だ。
「バカ言ってるんじゃないよ。あんなボロボロの装備で命が守れるわけないじゃないか」
「でもお金が……」
「そんなもん、ワシが出してやる。既製品でいいから、さっさと買ってくるんだ」
「俺が街に出ると転移門がバレちゃうよ」
誠とばったり遭遇したら言い訳できない。
慎重に動くべきだろう。
「そうだったね……ふむ。ちょっと待ってなさい」
ばーちゃんは立ち上がるとリビングを出て行ってしまった。
テーブルに置かれた熱いお茶を飲み、ユミの頭を触りながらヘルメットの調整をする。
「マスター、くすぐったいです」
顎にある紐を触っていたら、顔をほんのりと赤くしながら拒否されてしまった。その仕草が愛らしい。余計に触りたくなってしまった。
頬をペタペタと触る。肌が瑞々しく、つるりとしていて撫でるだけで幸せな気分になった。
軽く引っ張ると、餅のように伸びる。
それがまた可愛い。
何だこの生き物は。
もっと伸びるかなと思って引っ張ろうとしたら、頭に強い衝撃を受けた。
「いたた……っ」
涙目になりながら顔を上げる。拳を振り下ろしたのは、ばーちゃんだったらしい。
解放されたユミは、俺から距離を取って逃げてしまった。顔を少し覗かせているけど、眉を釣り上げて怒っている。初めて見る表情だった。
「あぁ、俺の幸せが遠のいていく」
「愛弟子は、おバカな所が玉に瑕だね」
ため息を吐かれた後、革鎧を投げ渡された。
受け止めきれず押し倒されてしまう。
「ばーちゃん痛いよ……」
「ユミで遊んだ罰だと思いな」
いつもは優しいばーちゃんだけど、今は冷たい。
逃げたユミを守るように背に隠した。
頬で遊んだのがダメだったの? 嫌なら言ってくれれば良いのに……。
「サイズが合うか調べたいから、さっさと着るんだよ」
文句を言っても仕方がないので、起き上がって受け取った革鎧を見る。真っ黒だ。丈夫そうだけど、すごく軽い。素材は何だろう。わからないや。
後で調べようと思って、とりあえず身につけてみた。
指が二本分入るほど隙間がある。
「やっぱり大きいようだね。サイズを調整するから、大人しく立ってな」
「うん。よろしくね」
待っていると、ばーちゃんが俺の後ろに回って、ベルト部分の長さを調整し始めた。
ぐいっと引っ張られると、隙間が埋まっていく。
前の持ち主と身長はあまり変わらないみたいで、これだけで調整は終わった。
「あの男のお古だが、今でも使えるはずだ」
じーちゃんが使っていた物を大切に保管していたのか。
なーんだ。大好きじゃん。
にまっと笑うと、今度はお腹を殴られてしまった。革鎧のおかげでダメージはない。
「捨てるのがもったいないから保管していただけだ。特別な意味はないよ」
何かを言えば、また怒られてしまいそうだ。
ここは大人しく撤退しよう。
「わかった。そういうことにしておくね!」
酷い目に合ったので余計なことは言うのをやめて、会話を打ち切った。
これが正解だったはずだ。
そのためダンジョンへの出発は、数日後になる予定だ。
畑に植えたブルーボルド草は枯れていない。こっちの土地にも馴染んでくれているようだ。
増産できるようユミは新しい畑を作ろうと意気込んでいるんだけど、その前に放置ダンジョン調査の準備をしておきたい。
実はドラゴンの素材を手に入れてから、ばーちゃん経由で防具の作成依頼をしてたんだよね。
俺とユミは転移門を使って倉庫へ行くと、依頼の品であるヘルメットを受け取ることにした。
* * *
「これが完成品?」
リビングの畳に座る俺の手には、帽子型のヘルメットがあった。頭部をまるっと覆う形をしていて、激しく動いても取れないよう紐もある。
表面に使っているのはドラゴンの皮だ。銃弾が当たっても弾くほどの防御力がある。また間に衝撃吸収用のスライム素材、内側は通気性を重視した布が使われているので、性能と快適性を同時に実現している逸品だ。
これならユミの頭部にある弱点――精霊石を確実に守ってくれることだろう。
「そうだ。あの男が作ったから質は保証する」
ばーちゃんが照れくさそうに言ったのには理由がある。あの男ってのは、じーちゃんだからだ。
俺が気を使って制作者を指定したんだよね。
制作するときとか、二人っきりの時間を過ごせたはず。
自分で言うのもおかしいかもしれないけど、俺ってすごく師匠思いだよね。
「ユミ、着けてみて」
帽子型のヘルメットを受け取ると頭に装着した。
サイズはピッタリみたいだ。
「重くない?」
「マスター、大丈夫ですよ」
性能を重視したため、普通のヘルメットより重量はあるんだけど、ユミは頭を振って問題ないとアピールしていた。
10歳の少女に見えるユミは、人工精霊なので成人男性よりも力はある。無理をして言っているわけじゃないんだろう。
「よかった。これで安心して探索できるね」
神霊を倒した時から、弱点をどうにかしたいと思っていたんだ。ワンピース型の防具だけじゃ不安だったので、これでようやく弱点をカバーできる。
今後も放置ダンジョンの管理をするんだから、ユミの装備は充実させていこう。
「マスターのは、ないのでしょうか?」
「皆が守ってくれるから、いらないでしょ」
ユミの防具を作るため、ばーちゃんに借金をしたんだ。自分の防具なんて用意する余裕はない。
ドラゴンとの戦いで半分壊れた革鎧を使い続ける予定だ。
「バカ言ってるんじゃないよ。あんなボロボロの装備で命が守れるわけないじゃないか」
「でもお金が……」
「そんなもん、ワシが出してやる。既製品でいいから、さっさと買ってくるんだ」
「俺が街に出ると転移門がバレちゃうよ」
誠とばったり遭遇したら言い訳できない。
慎重に動くべきだろう。
「そうだったね……ふむ。ちょっと待ってなさい」
ばーちゃんは立ち上がるとリビングを出て行ってしまった。
テーブルに置かれた熱いお茶を飲み、ユミの頭を触りながらヘルメットの調整をする。
「マスター、くすぐったいです」
顎にある紐を触っていたら、顔をほんのりと赤くしながら拒否されてしまった。その仕草が愛らしい。余計に触りたくなってしまった。
頬をペタペタと触る。肌が瑞々しく、つるりとしていて撫でるだけで幸せな気分になった。
軽く引っ張ると、餅のように伸びる。
それがまた可愛い。
何だこの生き物は。
もっと伸びるかなと思って引っ張ろうとしたら、頭に強い衝撃を受けた。
「いたた……っ」
涙目になりながら顔を上げる。拳を振り下ろしたのは、ばーちゃんだったらしい。
解放されたユミは、俺から距離を取って逃げてしまった。顔を少し覗かせているけど、眉を釣り上げて怒っている。初めて見る表情だった。
「あぁ、俺の幸せが遠のいていく」
「愛弟子は、おバカな所が玉に瑕だね」
ため息を吐かれた後、革鎧を投げ渡された。
受け止めきれず押し倒されてしまう。
「ばーちゃん痛いよ……」
「ユミで遊んだ罰だと思いな」
いつもは優しいばーちゃんだけど、今は冷たい。
逃げたユミを守るように背に隠した。
頬で遊んだのがダメだったの? 嫌なら言ってくれれば良いのに……。
「サイズが合うか調べたいから、さっさと着るんだよ」
文句を言っても仕方がないので、起き上がって受け取った革鎧を見る。真っ黒だ。丈夫そうだけど、すごく軽い。素材は何だろう。わからないや。
後で調べようと思って、とりあえず身につけてみた。
指が二本分入るほど隙間がある。
「やっぱり大きいようだね。サイズを調整するから、大人しく立ってな」
「うん。よろしくね」
待っていると、ばーちゃんが俺の後ろに回って、ベルト部分の長さを調整し始めた。
ぐいっと引っ張られると、隙間が埋まっていく。
前の持ち主と身長はあまり変わらないみたいで、これだけで調整は終わった。
「あの男のお古だが、今でも使えるはずだ」
じーちゃんが使っていた物を大切に保管していたのか。
なーんだ。大好きじゃん。
にまっと笑うと、今度はお腹を殴られてしまった。革鎧のおかげでダメージはない。
「捨てるのがもったいないから保管していただけだ。特別な意味はないよ」
何かを言えば、また怒られてしまいそうだ。
ここは大人しく撤退しよう。
「わかった。そういうことにしておくね!」
酷い目に合ったので余計なことは言うのをやめて、会話を打ち切った。
これが正解だったはずだ。
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