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閑話休題
クリスマスハプニング!?
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※時系列関係ないです。
※本編無関係です。
――――――――――――――――――
「ようこそ、スポーツ寮へ。蒼井くん」
「……こんばんは。生徒会長」
神妙な面持ちで扉を開けたのは、生徒会長の小春樹季(こはる いつき)。
世間がクリスマスで賑わう中、俺は覚悟を決めた顔でスポーツ寮の敷居を跨いだ。
――事の発端は一週間前に遡る。
「なぁ、甘利は何歳までサンタのこと信じてたんだ?」
「えっ?」
とある日の昼休み。
そういえば来週はクリスマスだったな、と思い出したのが、数分前。そのまま流れるように甘利に問いかけた。
甘利は突然のことに驚いたのか、目を瞬かせる。
すぐにでも返事が返ってくると思っていたから、意外だ。
「甘利?」
「……サンタクロースって、いない、んですか……?」
ピシリ。
何かがひび割れるような音がした。
(ま、マズイ……)
もしかして。いや。もしかしなくても。この男は高校生になった今でもピュアな妖精として生きているのだろうか。いや、待て。俺たちは高校生だぞ。こんな有名な話、知らないはずがない。
俺は恐る恐る甘利を見る。「ええーっと……」と言葉を返せずにいれば、甘利は静かに俯いていく。
光を失っていく瞳を見て、(あ、これマジなやつだ)と俺は思い直した。
瞬間、背中に広がる汗。
禁忌を犯してしまったことを、今になって知った。もしこの事が甘利に心酔している女子たちに知れたら、俺は大ブーイングを食らうだろう。
(それは嫌だ)
女子の恨み辛みほど怖いものは無い。
ここからどう言い訳すれば立て直せる? それとも、もう無理なのか?
「春先輩?」
「あ、あー……」
あんまりにも俺がひどい顔をしていたのか。
甘利が「大丈夫ですか?」と心配そうに顔を覗き込んでくる。キラッキラと今日も輝く顔は、相変わらず毛穴の一つ見えない。
「……なあ、甘利」
「はい?」
「何も聞かなかったことにしてくれないか……?」
俺は藁にも縋る思いで尋ねた。しかし、甘利はさっきの事を思い出してしまったのか、悲しそうに視線を下げた。
「そう、ですよね……俺は知らなかったですけど、もし本当の事を知ったら、子供たちが悲しみますもんね」
「ウッ」
「大人の一員として、子供たちの夢を守っていかないといけないですよね……」
甘利の目から再び光が無くなっていく。
きゅっと手を握り、苦く笑う顔は、まるで親に欲しいものを買ってもらえなかった子供のようだった。
俺は咄嗟に天を見上げ、手で視界を覆った。
(た、頼むからその顔やめてくれ……!!)
罪悪感で心が死ぬ。あの甘利がピュアボーイだなんて知らなかったとはいえ、なけなしの良心がえぐり取られるかのようだ。
(駄目だ。もう我慢できん)
「っ~、甘利!!」
「は、はいっ」
「サンタはなぁ! いるぞ!!」
俺の口は自然と動いていた。
甘利がぽかんとした顔でこっちを見ている。
それもそうだろう。『いない』と言った口で『いる』と宣っているのだから、『どっちだよ!』というツッコミを受けても可笑しくはない。
それでもよかった。
俺は純粋な甘利の子供の心を壊したくなかったのだ。どうせ壊れるのなら、俺の責任が被らないところで壊れてくれ。
(じゃないと何を請求されるかわかったもんじゃない)
甘利の突飛でもない言動には、今まで散々振り回されてきた。
彼に対して、構えすぎ、なんてことは絶対にない。
「で、でも、先輩さっき……」
「さっきはさっき! 今は今! それとも、俺の言ってること信用できないってか?」
「っ、出来ます! 信じます!」
一瞬で食いついて来る甘利。なんだか思った以上にちょろくてびっくりしたが、まあいい。
(これで女子からの奇襲は無くなったな)
背後から刺されるとか、甘利のファンならありそうで恐ろしい。それを回避できたのだと思うと、深い安堵が胸を包む。
俺は勝者の笑みと共に、お茶のペットボトルを傾けた。
「それじゃあ、先輩。証明してください」
「んぇ?」
ダバっとお茶が零れる。自分でも聞いたことのない、変な声が零れ落ちた。
流れ落ちたお茶は、たちまち制服のスラックスに吸い込まれていく。季節は冬。暖房が利いているとはいえ、最早拷問に近い。
「大丈夫ですか、先輩!?」
「つ、冷たい……」
「動かないでください。今拭きますからっ」
甘利がおもむろにハンカチを取り出す。……こういう時にすんなりハンカチが出て来るのは、女子とイケメンくらいしかいないだろう。
甘利が俺の足を甲斐甲斐しく拭き上げる。なんだか恥ずかしくて「自分でやる」と申し出たが、「先輩は大人しくしててください」と突っ返されてしまった。
(何が何だかわかんねぇ……)
俺は太腿の冷たさと困惑に板挟みになっていた。
(ていうか、『証明してくれ』ってなんだよ)
何を証明すればいいんだ、俺は。
話の流れとして、サンタクロースが関係しているのは確実のはず。……で、俺は何を見せればいいんだ?
「甘利、さっきの証明って……」
考えても出てこないので、俺は直接聞くことにした。
甘利はキョトンとしていたが、話が繋がったようで凛とした声で返事をした。
「サンタがいるって証明です」
「は?」
俺は口をあんぐり開けてしまった。
やっぱり何を言っているのかわからない。
どういうことだと聞く前に、甘利は「ですから」と言葉を繋げた。
「俺にサンタがいるってことを証明してください。春先輩の言うことを俺に信じさせてください」
「は、はあ? だってお前、さっき信じるって……!」
「先輩の気持ちは信じます。でも、一回否定されたものをもう一回信じるのは、結構難しいじゃないですか」
「あ? ああ、うん……うん?」
「なので、先輩に信じさせてほしいんです」
甘利の手が、俺の太腿を撫でる。
濡れているそこは、肌に張り付く気持ち悪さと冷たさでよくわからない感覚になっていた。
そして甘利の言い分もよくわからない。わからないが、ここで首を横に振るのは先輩のプライドが許さない。
試すように見つめて来る甘利の視線。
俺は数秒言葉を探して――――
「……わかった。そこまで言うなら証明してやるよ」
「ありがとうございます」
俺はつい、そんなことを口走ってしまったのだ。
一連の出来事を経て、俺はスポーツ寮に来ていた。無論、サンタのコスプレも問題なし。
会長には事前に話が通っている。もちろん、俺が離したんじゃない。甘利が寮での生活中に、ぽろっと零してしまったそうだ。
まさかそこから仕掛け人として動いてくれることになるとは、思ってもいなかった。
「甘利は?」
「彼なら既に寝ているはずだよ。蒼井君が来るって張り切ってトレーニングもしていたし、疲れてぐっすり寝ているんじゃないかな」
「なんだそれ」
何で俺が来るからってトレーニングを張り切る必要があるのか。
良いところを見せるにしても、目の前でやらないと意味がないだろうに。
「それより、蒼井君こそ大丈夫なの?」
「何が?」
「こんな時間に出歩くなんて、親御さんが心配するだろう」
会長は眉を下げて、心配そうに言う。
ちらりと共有ルームの時計を見れば、夜十一時を過ぎた頃。会長の気持ちもわかる。
だが、気にしないでほしい。その点も対策はばっちりだ。
「問題ない。秋人のところに泊るって言ってある。秋人も知ってるし」
「そう? それならまあ……」
会長は言い難そうに呟いた。本当は駄目だが、大目に見てくれるということだろう。
「終わったらすぐ帰るから」と言う俺に「そういうことじゃないんだけれどね」と会長が苦笑いをした。
彼の言いたいことはわかる。
でも俺もここで引けないのだ。
何故なら、俺にはサンタがいると証明する必要があるからだ――!
「というわけで、早速行ってくる」
「ちょっと待って。その背負ってる袋、何入ってるの?」
「何って、プレゼント?」
当然だろう。何を聞いているのか。
俺の思いが視線と声色で伝わったのか、会長は訝し気に俺を見た。
「プレゼント? 甘利君に? 蒼井君が? 何を渡すつもり?」
矢継ぎ早に言われ、俺はたじろぐ。
そんなに俺のイメージに合わなかったのか?
「べ、別に……作ったクッキーとか、ちょっとした物……」
「えぇ? なにそれ。気になるなぁ」
「クッキーは手作り? それとも買ってきたの? ちょっとした物って何? 他にはどんなものが入ってるの?」とマシンガンのように問いかけて来る会長に、俺の我慢の糸が呆気なく切れる。
「ああもう、うるせぇ! 別に何だっていいだろ!」
「蒼井君、声が大きいよ。みんな起きちゃう」
「お前のせいだっつーの!」
俺は声を潜めて、叫んだ。
「もういい! 行ってくる!」と共有ルームを出た俺は、そのまま甘利の部屋へと向かう。
一階の廊下を突き当りまで真っすぐ。
どんつきまで行ったところにあるのが、甘利の部屋だ。
(合鍵は会長から貰って来たし、プレゼントはある)
準備は万端だ。
俺は静かに鍵を差し込んだ。くるりと回せば、解錠の音が聞こえる。
思ったよりも大きな音に一瞬ひやっとしたが、中から物音はしなかった。起きた気配もない。
そーっとドアを開け、中を見る。
電気の落とされた部屋は暗かったが、ご丁寧に豆電気だけ付けられていて歩くのに不備はなかった。
甘利の部屋に入るのは、随分と久しぶりだ。
相変わらずシトラスの爽やかな香りがしていて、甘利らしいなと思う。
(甘利は……寝てるな)
ベッドを覗き込めば、甘利は規則正しい格好で寝息を立てていた。
「ほんっとムカつくほど綺麗な顔してるよな、コイツ……」
ぽつりと呟いて、頬を突く。
柔らかい頬を堪能するように何度か突っついていれば、甘利から唸り声が聞こえた。俺は咄嗟に手を引っ込める。
(やっべ、起こしたか?)
不安になって横向きになった顔を覗き込めば、甘利は健やかな寝息を立てていた。
ほっと胸を撫で下ろす。本当に起こしてしまう前に、プレゼントを置いて出て行こう。枕元に見知らぬプレゼントがあれば、サンタがいるという証明になるはず。
「あれ、取れねぇ」
袋の中でつるんと滑ってしまうプレゼント。
こんなところで時間を食っている場合じゃないのに。
仕方ない。
袋を床に置いて、中を漁る。
(こんなことならまとめて来ればよかったな)
さっき言っていた“ちょっとした物”とは、スーパーで特売で売られていたクリスマスの余りもののお菓子である。甘利はかなりの大食いだし、使えるものより食えるものの方がいいだろうと思ったのだ。
ちなみにクッキーは昨日の夜、妹の冬香と一緒に焼いたレモンジンジャークッキーだ。甘利に上げるのは正直勿体ない気もするが、今回のお詫びも兼ねて持ってきた。
それにしても、面倒で買ったまま雑多に放り込んで来たから、一個ずつ出すのが面倒くさい。
しかも俺は今ミッション中なので、余計に気を張って行動しなければいけない。
ゆっくりとクッキーの袋を取り出し、枕元に置く。
――瞬間、手首が掴まれた。
「うわあああッ!?」
「静かにしてください、春先輩」
冷静な声に、俺は泣きそうな視線を向ける。
俺の腕を取ったのは――寝ているはずの、甘利だった。
「あ、あまり……?」
「すみません。目の前に春先輩の綺麗な手が出て来たので、つい」
俺は混乱した。
寝ているはずの人間が起きている。俺はサンタクロース。つまり、任務は失敗ということになる。
「な、なんで起きてるんだよお前ぇえっ!」
「あたたたっ、だ、だって先輩が来るって思ったらっ、寝付けなくて……!」
「なんでだよぉ! 寝てろよぉ!」
俺は喚きながら、ポカポカと甘利を叩いた。
甘利はわかっていたのだ。俺がしようとしていることがどんなことなのか。
(くっそぉ! 俺だけこんな辱め……)
「ハッーー! もしかして、サンタを信じてたっていうのも……」
「……」
すっと視線が逸らされた。
俺は間髪入れずに立ち上がった。
「帰る!!」
「わわわ! ま、待ってください、春先輩! まだ先輩のサンタコスの写真撮ってないです!」
「嫌だ! 帰る!」
「帰らないでください!」
綱引きをし合うように、俺と甘利はプレゼントの入った袋を引っ張り合う。どちらも一歩も引かない。
俺は羞恥で顔が熱くなっていた。きっと真っ赤になっている事だろう。
帰って冷やしたいのに、甘利は帰してくれそうにない。それどころか、目が血走っている。
(こえぇえよ、その目!)
やめろ、頼むから。肉食獣に狙いを定められた小動物の気持ちになっちゃうから!
――なんて思っていたのが悪いのか。
踏ん張っていた足が、突然ずるりと滑った。あっ、と気づいた時にはもう遅く、視界は勢いよく回転している。
焦った甘利が手を伸ばしていた。
「先輩!」
どすん。
重々しい音がする。確実に今の音で二、三人は起きただろう。ごめん、会長。迷惑かけないって言う約束だったのに。
「たたた……大丈夫ですか、先輩」
「あ、ああ」
俺は顔を上げる。
ふと鼻先に触れた感触に、息を飲んだ。
(ち、か……)
たった数十センチの距離しかない、甘利との距離。
あとちょっとの押しでどこかがくっ付いてしまいそうな距離感に、俺は込み上げる熱を抑えられなかった。
「先輩、顔真っ赤。可愛いですね」
「っ、やめろ、そういうこというなっていつも言ってんだろっ」
「いつも思ってるから言っちゃうんですって」
甘利の指先が頬を撫でる。ちょっと冷たい指先は、心地よかった。
そのまま甘利を睨みつければ、彼は何故か嬉しそうに微笑む。意味が解らない。
俺はぐっと甘利の肩を押した。
「早く離れろ」
「えー。なんでですか?」
「はあ? なんでって――」
「良いじゃないですか。俺の欲しいもの、持ってきてくれたんでしょう?」
甘利の目が俺を見つめる。
その瞳がとてつもなく甘ったるくて、俺は全身の血が一気に沸騰した感覚になった。
甘利の手が、熱を持って俺に触れる。
指先が首を伝い、胸元の白いボンボンを指先で弾いた。
赤く、薄い生地越しに感じる手の温度に、俺は言葉にできない感覚に苛まれる。
(なん、だよ、これ……)
なんか。何かわからないけど、見てはいけないものを見せられている気がする。
目の奥に見える欲の姿に、俺は頭が真っ白になっていく。甘利の口が、ゆっくりと動いた。
「先輩……」
「ちょっ、まっ――!」
「無理です。待てません」
甘利の顔が近づく。
互いの息が唇にかかり、甘利が甘く俺の名前を呼ぶ。
ドンッ。
気が付けば、俺は甘利の身体を突き飛ばしていた。
「先輩……?」
「っ、バーカ! プレゼントは俺じゃねーよ! お前にはまだこっちのがお似合いだっつーの!」
袋から取り出した菓子を、俺は甘利に向かって投げた。
甘利は驚いていたが、いくつも出てくるそれに次第に笑い始める。「何個あるんですか」と言う声は、上機嫌だった。
「うるさい! 菓子ばっか食って太って女子に嫌われろ!」
「先輩が好きで居てくれるなら、よろこんで」
「喜ぶな!」
あと俺はお前のこと、好きじゃないからな!
最後にレモンジンジャークッキーを押し付けて、俺は部屋を飛び出る。
「先輩待って下さ――」
「うっせ! バーカバーカ!」
「二人とも、正座」
「「……あ」」
氷柱のような鋭い声の主は、生徒会長。寮の管理も担っている彼に、この状況は由々しき事態だ。
腕を組み、般若の顔をした生徒会長を見て、俺と甘利はフリーズする。
「せ、い、ざ」と強調して言われ、俺たちは大人しく廊下に正座をした。
片やサンタクロースの恰好のまま。
片やパジャマ姿のまま。
俺たちは足が痺れるまで、会長からの有難いお言葉を聞く羽目になった。
その後、流石に帰れなくなった俺を甘利が自分の部屋に泊めると言ったり、俺が教諭ルームでいいと言い張ったりと、第二の騒動が待ち受けているのだが――――この時点では、誰も想像していなかっただろう。
「このクッキー、美味しいですね」
「……そうかよ」
「プレゼントもたくさん、ありがとうござます、先輩」
「……おう」
「あと、サンタコスの写真撮らせてください」
「断る」
※本編無関係です。
――――――――――――――――――
「ようこそ、スポーツ寮へ。蒼井くん」
「……こんばんは。生徒会長」
神妙な面持ちで扉を開けたのは、生徒会長の小春樹季(こはる いつき)。
世間がクリスマスで賑わう中、俺は覚悟を決めた顔でスポーツ寮の敷居を跨いだ。
――事の発端は一週間前に遡る。
「なぁ、甘利は何歳までサンタのこと信じてたんだ?」
「えっ?」
とある日の昼休み。
そういえば来週はクリスマスだったな、と思い出したのが、数分前。そのまま流れるように甘利に問いかけた。
甘利は突然のことに驚いたのか、目を瞬かせる。
すぐにでも返事が返ってくると思っていたから、意外だ。
「甘利?」
「……サンタクロースって、いない、んですか……?」
ピシリ。
何かがひび割れるような音がした。
(ま、マズイ……)
もしかして。いや。もしかしなくても。この男は高校生になった今でもピュアな妖精として生きているのだろうか。いや、待て。俺たちは高校生だぞ。こんな有名な話、知らないはずがない。
俺は恐る恐る甘利を見る。「ええーっと……」と言葉を返せずにいれば、甘利は静かに俯いていく。
光を失っていく瞳を見て、(あ、これマジなやつだ)と俺は思い直した。
瞬間、背中に広がる汗。
禁忌を犯してしまったことを、今になって知った。もしこの事が甘利に心酔している女子たちに知れたら、俺は大ブーイングを食らうだろう。
(それは嫌だ)
女子の恨み辛みほど怖いものは無い。
ここからどう言い訳すれば立て直せる? それとも、もう無理なのか?
「春先輩?」
「あ、あー……」
あんまりにも俺がひどい顔をしていたのか。
甘利が「大丈夫ですか?」と心配そうに顔を覗き込んでくる。キラッキラと今日も輝く顔は、相変わらず毛穴の一つ見えない。
「……なあ、甘利」
「はい?」
「何も聞かなかったことにしてくれないか……?」
俺は藁にも縋る思いで尋ねた。しかし、甘利はさっきの事を思い出してしまったのか、悲しそうに視線を下げた。
「そう、ですよね……俺は知らなかったですけど、もし本当の事を知ったら、子供たちが悲しみますもんね」
「ウッ」
「大人の一員として、子供たちの夢を守っていかないといけないですよね……」
甘利の目から再び光が無くなっていく。
きゅっと手を握り、苦く笑う顔は、まるで親に欲しいものを買ってもらえなかった子供のようだった。
俺は咄嗟に天を見上げ、手で視界を覆った。
(た、頼むからその顔やめてくれ……!!)
罪悪感で心が死ぬ。あの甘利がピュアボーイだなんて知らなかったとはいえ、なけなしの良心がえぐり取られるかのようだ。
(駄目だ。もう我慢できん)
「っ~、甘利!!」
「は、はいっ」
「サンタはなぁ! いるぞ!!」
俺の口は自然と動いていた。
甘利がぽかんとした顔でこっちを見ている。
それもそうだろう。『いない』と言った口で『いる』と宣っているのだから、『どっちだよ!』というツッコミを受けても可笑しくはない。
それでもよかった。
俺は純粋な甘利の子供の心を壊したくなかったのだ。どうせ壊れるのなら、俺の責任が被らないところで壊れてくれ。
(じゃないと何を請求されるかわかったもんじゃない)
甘利の突飛でもない言動には、今まで散々振り回されてきた。
彼に対して、構えすぎ、なんてことは絶対にない。
「で、でも、先輩さっき……」
「さっきはさっき! 今は今! それとも、俺の言ってること信用できないってか?」
「っ、出来ます! 信じます!」
一瞬で食いついて来る甘利。なんだか思った以上にちょろくてびっくりしたが、まあいい。
(これで女子からの奇襲は無くなったな)
背後から刺されるとか、甘利のファンならありそうで恐ろしい。それを回避できたのだと思うと、深い安堵が胸を包む。
俺は勝者の笑みと共に、お茶のペットボトルを傾けた。
「それじゃあ、先輩。証明してください」
「んぇ?」
ダバっとお茶が零れる。自分でも聞いたことのない、変な声が零れ落ちた。
流れ落ちたお茶は、たちまち制服のスラックスに吸い込まれていく。季節は冬。暖房が利いているとはいえ、最早拷問に近い。
「大丈夫ですか、先輩!?」
「つ、冷たい……」
「動かないでください。今拭きますからっ」
甘利がおもむろにハンカチを取り出す。……こういう時にすんなりハンカチが出て来るのは、女子とイケメンくらいしかいないだろう。
甘利が俺の足を甲斐甲斐しく拭き上げる。なんだか恥ずかしくて「自分でやる」と申し出たが、「先輩は大人しくしててください」と突っ返されてしまった。
(何が何だかわかんねぇ……)
俺は太腿の冷たさと困惑に板挟みになっていた。
(ていうか、『証明してくれ』ってなんだよ)
何を証明すればいいんだ、俺は。
話の流れとして、サンタクロースが関係しているのは確実のはず。……で、俺は何を見せればいいんだ?
「甘利、さっきの証明って……」
考えても出てこないので、俺は直接聞くことにした。
甘利はキョトンとしていたが、話が繋がったようで凛とした声で返事をした。
「サンタがいるって証明です」
「は?」
俺は口をあんぐり開けてしまった。
やっぱり何を言っているのかわからない。
どういうことだと聞く前に、甘利は「ですから」と言葉を繋げた。
「俺にサンタがいるってことを証明してください。春先輩の言うことを俺に信じさせてください」
「は、はあ? だってお前、さっき信じるって……!」
「先輩の気持ちは信じます。でも、一回否定されたものをもう一回信じるのは、結構難しいじゃないですか」
「あ? ああ、うん……うん?」
「なので、先輩に信じさせてほしいんです」
甘利の手が、俺の太腿を撫でる。
濡れているそこは、肌に張り付く気持ち悪さと冷たさでよくわからない感覚になっていた。
そして甘利の言い分もよくわからない。わからないが、ここで首を横に振るのは先輩のプライドが許さない。
試すように見つめて来る甘利の視線。
俺は数秒言葉を探して――――
「……わかった。そこまで言うなら証明してやるよ」
「ありがとうございます」
俺はつい、そんなことを口走ってしまったのだ。
一連の出来事を経て、俺はスポーツ寮に来ていた。無論、サンタのコスプレも問題なし。
会長には事前に話が通っている。もちろん、俺が離したんじゃない。甘利が寮での生活中に、ぽろっと零してしまったそうだ。
まさかそこから仕掛け人として動いてくれることになるとは、思ってもいなかった。
「甘利は?」
「彼なら既に寝ているはずだよ。蒼井君が来るって張り切ってトレーニングもしていたし、疲れてぐっすり寝ているんじゃないかな」
「なんだそれ」
何で俺が来るからってトレーニングを張り切る必要があるのか。
良いところを見せるにしても、目の前でやらないと意味がないだろうに。
「それより、蒼井君こそ大丈夫なの?」
「何が?」
「こんな時間に出歩くなんて、親御さんが心配するだろう」
会長は眉を下げて、心配そうに言う。
ちらりと共有ルームの時計を見れば、夜十一時を過ぎた頃。会長の気持ちもわかる。
だが、気にしないでほしい。その点も対策はばっちりだ。
「問題ない。秋人のところに泊るって言ってある。秋人も知ってるし」
「そう? それならまあ……」
会長は言い難そうに呟いた。本当は駄目だが、大目に見てくれるということだろう。
「終わったらすぐ帰るから」と言う俺に「そういうことじゃないんだけれどね」と会長が苦笑いをした。
彼の言いたいことはわかる。
でも俺もここで引けないのだ。
何故なら、俺にはサンタがいると証明する必要があるからだ――!
「というわけで、早速行ってくる」
「ちょっと待って。その背負ってる袋、何入ってるの?」
「何って、プレゼント?」
当然だろう。何を聞いているのか。
俺の思いが視線と声色で伝わったのか、会長は訝し気に俺を見た。
「プレゼント? 甘利君に? 蒼井君が? 何を渡すつもり?」
矢継ぎ早に言われ、俺はたじろぐ。
そんなに俺のイメージに合わなかったのか?
「べ、別に……作ったクッキーとか、ちょっとした物……」
「えぇ? なにそれ。気になるなぁ」
「クッキーは手作り? それとも買ってきたの? ちょっとした物って何? 他にはどんなものが入ってるの?」とマシンガンのように問いかけて来る会長に、俺の我慢の糸が呆気なく切れる。
「ああもう、うるせぇ! 別に何だっていいだろ!」
「蒼井君、声が大きいよ。みんな起きちゃう」
「お前のせいだっつーの!」
俺は声を潜めて、叫んだ。
「もういい! 行ってくる!」と共有ルームを出た俺は、そのまま甘利の部屋へと向かう。
一階の廊下を突き当りまで真っすぐ。
どんつきまで行ったところにあるのが、甘利の部屋だ。
(合鍵は会長から貰って来たし、プレゼントはある)
準備は万端だ。
俺は静かに鍵を差し込んだ。くるりと回せば、解錠の音が聞こえる。
思ったよりも大きな音に一瞬ひやっとしたが、中から物音はしなかった。起きた気配もない。
そーっとドアを開け、中を見る。
電気の落とされた部屋は暗かったが、ご丁寧に豆電気だけ付けられていて歩くのに不備はなかった。
甘利の部屋に入るのは、随分と久しぶりだ。
相変わらずシトラスの爽やかな香りがしていて、甘利らしいなと思う。
(甘利は……寝てるな)
ベッドを覗き込めば、甘利は規則正しい格好で寝息を立てていた。
「ほんっとムカつくほど綺麗な顔してるよな、コイツ……」
ぽつりと呟いて、頬を突く。
柔らかい頬を堪能するように何度か突っついていれば、甘利から唸り声が聞こえた。俺は咄嗟に手を引っ込める。
(やっべ、起こしたか?)
不安になって横向きになった顔を覗き込めば、甘利は健やかな寝息を立てていた。
ほっと胸を撫で下ろす。本当に起こしてしまう前に、プレゼントを置いて出て行こう。枕元に見知らぬプレゼントがあれば、サンタがいるという証明になるはず。
「あれ、取れねぇ」
袋の中でつるんと滑ってしまうプレゼント。
こんなところで時間を食っている場合じゃないのに。
仕方ない。
袋を床に置いて、中を漁る。
(こんなことならまとめて来ればよかったな)
さっき言っていた“ちょっとした物”とは、スーパーで特売で売られていたクリスマスの余りもののお菓子である。甘利はかなりの大食いだし、使えるものより食えるものの方がいいだろうと思ったのだ。
ちなみにクッキーは昨日の夜、妹の冬香と一緒に焼いたレモンジンジャークッキーだ。甘利に上げるのは正直勿体ない気もするが、今回のお詫びも兼ねて持ってきた。
それにしても、面倒で買ったまま雑多に放り込んで来たから、一個ずつ出すのが面倒くさい。
しかも俺は今ミッション中なので、余計に気を張って行動しなければいけない。
ゆっくりとクッキーの袋を取り出し、枕元に置く。
――瞬間、手首が掴まれた。
「うわあああッ!?」
「静かにしてください、春先輩」
冷静な声に、俺は泣きそうな視線を向ける。
俺の腕を取ったのは――寝ているはずの、甘利だった。
「あ、あまり……?」
「すみません。目の前に春先輩の綺麗な手が出て来たので、つい」
俺は混乱した。
寝ているはずの人間が起きている。俺はサンタクロース。つまり、任務は失敗ということになる。
「な、なんで起きてるんだよお前ぇえっ!」
「あたたたっ、だ、だって先輩が来るって思ったらっ、寝付けなくて……!」
「なんでだよぉ! 寝てろよぉ!」
俺は喚きながら、ポカポカと甘利を叩いた。
甘利はわかっていたのだ。俺がしようとしていることがどんなことなのか。
(くっそぉ! 俺だけこんな辱め……)
「ハッーー! もしかして、サンタを信じてたっていうのも……」
「……」
すっと視線が逸らされた。
俺は間髪入れずに立ち上がった。
「帰る!!」
「わわわ! ま、待ってください、春先輩! まだ先輩のサンタコスの写真撮ってないです!」
「嫌だ! 帰る!」
「帰らないでください!」
綱引きをし合うように、俺と甘利はプレゼントの入った袋を引っ張り合う。どちらも一歩も引かない。
俺は羞恥で顔が熱くなっていた。きっと真っ赤になっている事だろう。
帰って冷やしたいのに、甘利は帰してくれそうにない。それどころか、目が血走っている。
(こえぇえよ、その目!)
やめろ、頼むから。肉食獣に狙いを定められた小動物の気持ちになっちゃうから!
――なんて思っていたのが悪いのか。
踏ん張っていた足が、突然ずるりと滑った。あっ、と気づいた時にはもう遅く、視界は勢いよく回転している。
焦った甘利が手を伸ばしていた。
「先輩!」
どすん。
重々しい音がする。確実に今の音で二、三人は起きただろう。ごめん、会長。迷惑かけないって言う約束だったのに。
「たたた……大丈夫ですか、先輩」
「あ、ああ」
俺は顔を上げる。
ふと鼻先に触れた感触に、息を飲んだ。
(ち、か……)
たった数十センチの距離しかない、甘利との距離。
あとちょっとの押しでどこかがくっ付いてしまいそうな距離感に、俺は込み上げる熱を抑えられなかった。
「先輩、顔真っ赤。可愛いですね」
「っ、やめろ、そういうこというなっていつも言ってんだろっ」
「いつも思ってるから言っちゃうんですって」
甘利の指先が頬を撫でる。ちょっと冷たい指先は、心地よかった。
そのまま甘利を睨みつければ、彼は何故か嬉しそうに微笑む。意味が解らない。
俺はぐっと甘利の肩を押した。
「早く離れろ」
「えー。なんでですか?」
「はあ? なんでって――」
「良いじゃないですか。俺の欲しいもの、持ってきてくれたんでしょう?」
甘利の目が俺を見つめる。
その瞳がとてつもなく甘ったるくて、俺は全身の血が一気に沸騰した感覚になった。
甘利の手が、熱を持って俺に触れる。
指先が首を伝い、胸元の白いボンボンを指先で弾いた。
赤く、薄い生地越しに感じる手の温度に、俺は言葉にできない感覚に苛まれる。
(なん、だよ、これ……)
なんか。何かわからないけど、見てはいけないものを見せられている気がする。
目の奥に見える欲の姿に、俺は頭が真っ白になっていく。甘利の口が、ゆっくりと動いた。
「先輩……」
「ちょっ、まっ――!」
「無理です。待てません」
甘利の顔が近づく。
互いの息が唇にかかり、甘利が甘く俺の名前を呼ぶ。
ドンッ。
気が付けば、俺は甘利の身体を突き飛ばしていた。
「先輩……?」
「っ、バーカ! プレゼントは俺じゃねーよ! お前にはまだこっちのがお似合いだっつーの!」
袋から取り出した菓子を、俺は甘利に向かって投げた。
甘利は驚いていたが、いくつも出てくるそれに次第に笑い始める。「何個あるんですか」と言う声は、上機嫌だった。
「うるさい! 菓子ばっか食って太って女子に嫌われろ!」
「先輩が好きで居てくれるなら、よろこんで」
「喜ぶな!」
あと俺はお前のこと、好きじゃないからな!
最後にレモンジンジャークッキーを押し付けて、俺は部屋を飛び出る。
「先輩待って下さ――」
「うっせ! バーカバーカ!」
「二人とも、正座」
「「……あ」」
氷柱のような鋭い声の主は、生徒会長。寮の管理も担っている彼に、この状況は由々しき事態だ。
腕を組み、般若の顔をした生徒会長を見て、俺と甘利はフリーズする。
「せ、い、ざ」と強調して言われ、俺たちは大人しく廊下に正座をした。
片やサンタクロースの恰好のまま。
片やパジャマ姿のまま。
俺たちは足が痺れるまで、会長からの有難いお言葉を聞く羽目になった。
その後、流石に帰れなくなった俺を甘利が自分の部屋に泊めると言ったり、俺が教諭ルームでいいと言い張ったりと、第二の騒動が待ち受けているのだが――――この時点では、誰も想像していなかっただろう。
「このクッキー、美味しいですね」
「……そうかよ」
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完結おめでとうございます。趣味は畑違いな私ですが、毎日毎日楽しみにしてました。無くなったから寂しいですね。でも二人の幸せが訪れるのをずっと待って居たので嬉しいです。N社のファンタジーの再開も楽しみにしてます。
感想ありがとうございます!いつも読んでくださり、とても嬉しいです✨✨
これからも頑張りますので、見かけましたらぜひよろしくお願いします🙏
毎日更新めちゃくちゃ楽しみにしております。
楽しみ過ぎて1日の中で何回かこのページを開いて更新してないかなーって再読み込みする程です。
2人には幸せになって欲しい…
うわぁぁぁ……!またもや素敵なご感想、ありがとうございます😭😭
そんなに楽しみにしてくださっているとは…!できるなら毎秒お出ししたい…!!
2人が幸せを掴めるのか、ぜひ見届けていただけたら嬉しいです!︎💕︎
日々の生きる糧です。。
この作品を生み出して下さり、ありがとうございます…!
ご感想ありがとうございます…!
すっっっごく嬉しいです!そのお言葉を糧に、私も頑張っていきます( •̀ω•́ )و
これからも甘利くんと春くんをよろしくお願いします💕