関白の息子!

アイム

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時代を越える

勇退1/2(エロ度☆☆☆☆☆)

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 慶長8年1月。
 年始の挨拶に訪れた五大老・五奉行・七将軍と、それに如水を含めて軍議を開くことにした。
 明や朝鮮への侵攻計画と諸々の進捗を相談したかったのだ。

 だが、事前に相談したかったので、如水だけは1刻前に来てもらった。

「如水。待っていたぞ! 相談したいことがいっぱいあるんだ」
「殿、某の様な年寄りではなく、もっと若く頼りになる者達がいますので、そちらにご相談ください」
「相談するものによるよ。まだ見ぬ明の地を相談できるのは如水くらいだ」

 如水はそう言って老い先の短い自分ではなく、若い将達と話せと何時も言ってくる。
 しかし、他の武将と話すと精神論や無闇に相手を侮ったりと、聞いていて腹が立つ事すらある。

「如水、あと三年の内に敵を効率よく倒す方法を考え出したいんだ」
「ふむ。前回はあちらが士気も低く鉄砲を用いなかったので随分と楽をさせていただきましたが、今度も同じと考えるのは侮り過ぎというものでしょうな」
「だろう? それに兵を運搬するには手間も時間もかかる。銃を改良することで、無駄に兵を送らないで良いようにしたいんだ」

 俺は自分で考えた鉄砲の改良案を見せる。
 それは主に二つ。
 一つは二連式の銃身、もう一つは銃剣だ。

「鉄砲の連射性を高めるため、銃身を二つにし、片方ずつ放てるようにするのはどうだ? 弾幕が必要なら一片に放つ。そして、弾込めや洗浄なんかは二つ一片に行う」
「ふむ。命中率は下がりそうですが、連射性は恐ろしくあがるかもしれませんな?」
「そうだろう? 何より運搬においてもっとも嵩張る人手を減らせる可能性もある」
「・・・・・・試してみる価値はありそうですな」
「で、こっちの銃剣と言うのは、そもそも銃が鉄で出来た長物だからな。そこに短剣なんかを装着できるなら、装備を恐ろしく軽量できる。その分銃をいっぱい作れて良いと思ったんだ」
「ふむ。こちらは直ぐにでも出来るでしょう。しかし、武士が直ぐに刀を離すとは思えません」
「ま、まぁ、槍が無いだけでもだいぶ違うだろ?」
「ふむ。まぁ、これも試してみた方が良いでしょう。石田殿を始めとした奉行衆と鍛冶職の者と相談されるがよろしいかと」

 よし! わりと如水の好感触を得られた。

 正直、前世の知識に頼った所はあるが、前世の俺は歴史好きでも軍事オタクではなかったようだ。
 近代兵器の作り方など知るわけもない。
 だから記憶にあるイメージだけで改修案を出したというわけだ。

「それに前回は敵の亀甲船を中心とした海軍に手を焼いた。かつてあったという九鬼の鉄甲船を数台建造し、敵の海軍を徹底的に倒してしまおう」
「ふむ。しかし、鉄甲船は金もかかります。それより、敵の李舜臣と言う将を早めに叩ければ、より早い決着を見込めるでしょう」
「李舜臣か・・・・・・。調略か、流言が効く可能性は?」
「ふむ。調略は難しいかと思いますが、朝鮮とて派閥など一枚岩ではないでしょう。既に倅が切り込みを入れておりますが、元均と言う将軍が李舜臣と仲が悪く、また、衝突を繰り返しているようでございます。また、元均は我々が同盟を申し込んで居る女真族との闘いで功績をあげた将。これを逆手に取ろうかと」
「ん・・・・・・どういうことだ?」
「元均ほどの将であれば、相手に謀反の嫌疑さえあれば十分に李舜臣を更迭までは出来るでしょう。また、女真の動向もある程度押さえているでしょうから、女真と日本との繋がりを匂わせることで彼等に焦燥感を与えるのです。さらに、我々は李舜臣のところに寝返りの頃合いと合図を記した文を届け、それを途中で元均の配下に掴ませればよい。現地の協力者も少しづつ増えて参りましたので、様子を探る程度は簡単に行えます」
「女真は朝鮮には攻めないのか?」
「もともと諍いが絶えないようですが、明に目を向けさせるだけで朝鮮は気にする余裕もないでしょう。まぁ、彼等が我々と盟約を結んだと言うだけで明にとっては十分な脅威となるので、それだけで派兵を躊躇させるくらいには役に立つでしょう」

 成る程、とは言え、鉄甲船も手配はしておこう。
 前回は船に大型の銃を配置することで防いだそうだが、どうせその先に明軍もいるのだから、こちらが有利になれるようにする方が良い。

「ふむ、船については九鬼殿や小西殿に相談されるのがよろしいでしょう」
「女真の方はヌルハチと言う将に盟約を持ちかけているそうだな?」
「はっ! ご存知でしたか」
「うん。そのまま進め、絶対に口説き落としてくれ」
「そこは加藤殿にお任せしておりますので・・・・・・」

 ん? さっきから三成だ、長政だ、清正だって他人に振ってばかりだな。

「如水?」
「殿、皆が参ったようです。これより先は皆の前で話しましょう」
「あ、ああ」

 今までなら直ぐに手配しましょうと言ってくれていたのに・・・・・・。
 如水の雰囲気に少し不安を覚えながらも、諸将の待つ間に向かう。

 
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