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遷都
僧VS切支丹ROUND1(エロ度☆☆☆☆☆)
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「陛下、どうぞお聞き届けください!」
尾張から高山右近が来た時は一体何事かと思ったが、どうやら助けてほしいらしい。
切支丹を束ねる右近の求めは・・・・・・。
「僧達による弾圧からどうぞ我らをお守りください!」
「・・・・・・まぁ、仏教徒からは嫌がられるわな」
それにしてもこの時代、切支丹は厄介事の種だなぁ。
仏教を含め、さまざまな宗教を取り入れることで、その相対的な割合を減らし、無神論者をこそ増やすことで国家運営の妨げにしないようにすると言うのが狙いだったのだが・・・・・・。
「で、なんで急に?」
「はっ! それが、某ども切支丹は牛を食すのですが、それが僧達にとっては穢れ多き所業ということでして・・・・・・」
「ああ、そういや、切支丹は牛を喰うんだったな。良いな、今度俺にも喰わせてくれ」
「え? も、もちろんでございます」
そう言えば今世ではなかなか牛肉を喰えないでいた。
食べられるのは犬・猿・猪・鹿・熊・雉・鶴などの・・・・・・いや、前世の知識を探ると結構有り得ないな。
少なくとも犬とか猿・雉・鶴は前世じゃ喰えなかったはずだ。
だが、逆に仏教文化の浸透したこの時代には獣肉を食す文化が基本的にない。
狩猟により得たものなら問題なく食べるのだが、家畜、すなわち牛馬については禁じられているのだ。
それこそまさに殺生は穢れを纏うと言うものだ。
ちなみにその家畜でも足の本数が多いほど禁忌とされ、4足の牛馬は絶対ダメ、2足の鳥はまぁ良いか、0足の魚は好きに喰えってな感じ。
「あぁ、そうだった。俺は仏教徒でもないからなぁ」
地で無神論者な俺は何でも食う。
うまけりゃ何も問題なんてない。
「ちなみに右近はどうやって牛を喰うの?」
「は、ははっ! 某は塩を振り、身を焼いて食しております」
うん、いいね!
でもコショウも欲しいなぁ。
山椒ならあるんだけど・・・・・・。
「そういや羊は?」
「はっ!? 羊は主のみ使いですぞ!?」
「知らん、喰う」
だって無神論者だし?
「仏教もそうだが、お前らの教義に巻き込むな。うまけりゃ喰うだけだ」
「む、むぅ、なんとまぁ」
「ま、今は牛だけでいいけどさ。俺自身は喰うために家畜を育てるのはありだと思うよ。始めからそのように育てれば良いだけだと思う。むしろ、狩りに行って山の生態系を崩すよりずっと正しいと思う」
「で、でしたら今回の件、御助力いただけると?」
「ふぅむ。どうすっかなぁ」
正直、ここで切支丹を助ける必要があるだろうか?
仏教徒に睨まれることも含めて、その価値を今見いだせるか?
まぁ、少なくとも黒田堂を破壊させるわけにはいかないが・・・・・・。
「右近、わざわざ牛を喰う必要もないんじゃないか?」
「いいえ。そう言うわけにはまいりませぬ」
「何故だ?」
「農耕に役立て最終的には喰うために育てていた牛なのです。始めからそのために育てましたし、面倒を見てきました。人は生きるために他者を殺さなくてはなりません。それは――
「おい、正直に答えろよ。なんでわざわざ牛を喰う」
「・・・・・・美味いからです。それに活力が湧きます」
右近がハッキリと語る。
この時代栄養学など無いに等しい、だとすれば右近の言にこそ価値がある。
「うん、それでいいんだ。美味いから喰う。そのために育てる。余計なことは考える必要なんてない。ついでに羊だってそうだ」
「ぐぬ、し、しかし」
「武士が牛馬を喰わぬ理由は勿論右近なら知っているだろう?」
「はっ! 仏教的な理由とは別に、実際に開墾や軍事に役立つ家畜を喰うなど以ての外との理由にございます」
「そうだ。そこから行くと羊は皆喰いやすい」
「・・・・・・いや、しかし」
「まぁ、それとは別に羊毛も役に立つからな。羊をたくさん育てて増やし、献上せよ。それが今回助けてやる条件だ」
右近たち切支丹が羊を飼っているのは知っていたので、ちょうど良い。
ジンギスカンと行こうじゃないか。
「しかし、羊は神への供物・・・・・・。まさか、陛下!?」
「いや、別に俺を神扱いしろだなんて言ってないだろ? 単純に喰いたいだけだって」
「む、むぅ、それでしたら、まぁ」
「うん、で、僧達だが、余計なことで俺の機嫌を悪くするなとだけ伝えておく。多分、それで十分だろ」
何と言っても俺はかつて比叡山を焼き討ちした織田信長の姪っ子の息子。
公にも無神論者であることは伝わっているので、逆らえばどうなるかは分かることだろう。
もっとも、それは切支丹とて変わらないが。
「あ、ちなみに牛は直ぐ連れて来い」
前世の記憶ではステーキはご馳走だったが、さて今食べても美味いのだろうか?
まぁ、品種改良された和牛ほどではないだろうけど、どうだろうなぁ。
尾張から高山右近が来た時は一体何事かと思ったが、どうやら助けてほしいらしい。
切支丹を束ねる右近の求めは・・・・・・。
「僧達による弾圧からどうぞ我らをお守りください!」
「・・・・・・まぁ、仏教徒からは嫌がられるわな」
それにしてもこの時代、切支丹は厄介事の種だなぁ。
仏教を含め、さまざまな宗教を取り入れることで、その相対的な割合を減らし、無神論者をこそ増やすことで国家運営の妨げにしないようにすると言うのが狙いだったのだが・・・・・・。
「で、なんで急に?」
「はっ! それが、某ども切支丹は牛を食すのですが、それが僧達にとっては穢れ多き所業ということでして・・・・・・」
「ああ、そういや、切支丹は牛を喰うんだったな。良いな、今度俺にも喰わせてくれ」
「え? も、もちろんでございます」
そう言えば今世ではなかなか牛肉を喰えないでいた。
食べられるのは犬・猿・猪・鹿・熊・雉・鶴などの・・・・・・いや、前世の知識を探ると結構有り得ないな。
少なくとも犬とか猿・雉・鶴は前世じゃ喰えなかったはずだ。
だが、逆に仏教文化の浸透したこの時代には獣肉を食す文化が基本的にない。
狩猟により得たものなら問題なく食べるのだが、家畜、すなわち牛馬については禁じられているのだ。
それこそまさに殺生は穢れを纏うと言うものだ。
ちなみにその家畜でも足の本数が多いほど禁忌とされ、4足の牛馬は絶対ダメ、2足の鳥はまぁ良いか、0足の魚は好きに喰えってな感じ。
「あぁ、そうだった。俺は仏教徒でもないからなぁ」
地で無神論者な俺は何でも食う。
うまけりゃ何も問題なんてない。
「ちなみに右近はどうやって牛を喰うの?」
「は、ははっ! 某は塩を振り、身を焼いて食しております」
うん、いいね!
でもコショウも欲しいなぁ。
山椒ならあるんだけど・・・・・・。
「そういや羊は?」
「はっ!? 羊は主のみ使いですぞ!?」
「知らん、喰う」
だって無神論者だし?
「仏教もそうだが、お前らの教義に巻き込むな。うまけりゃ喰うだけだ」
「む、むぅ、なんとまぁ」
「ま、今は牛だけでいいけどさ。俺自身は喰うために家畜を育てるのはありだと思うよ。始めからそのように育てれば良いだけだと思う。むしろ、狩りに行って山の生態系を崩すよりずっと正しいと思う」
「で、でしたら今回の件、御助力いただけると?」
「ふぅむ。どうすっかなぁ」
正直、ここで切支丹を助ける必要があるだろうか?
仏教徒に睨まれることも含めて、その価値を今見いだせるか?
まぁ、少なくとも黒田堂を破壊させるわけにはいかないが・・・・・・。
「右近、わざわざ牛を喰う必要もないんじゃないか?」
「いいえ。そう言うわけにはまいりませぬ」
「何故だ?」
「農耕に役立て最終的には喰うために育てていた牛なのです。始めからそのために育てましたし、面倒を見てきました。人は生きるために他者を殺さなくてはなりません。それは――
「おい、正直に答えろよ。なんでわざわざ牛を喰う」
「・・・・・・美味いからです。それに活力が湧きます」
右近がハッキリと語る。
この時代栄養学など無いに等しい、だとすれば右近の言にこそ価値がある。
「うん、それでいいんだ。美味いから喰う。そのために育てる。余計なことは考える必要なんてない。ついでに羊だってそうだ」
「ぐぬ、し、しかし」
「武士が牛馬を喰わぬ理由は勿論右近なら知っているだろう?」
「はっ! 仏教的な理由とは別に、実際に開墾や軍事に役立つ家畜を喰うなど以ての外との理由にございます」
「そうだ。そこから行くと羊は皆喰いやすい」
「・・・・・・いや、しかし」
「まぁ、それとは別に羊毛も役に立つからな。羊をたくさん育てて増やし、献上せよ。それが今回助けてやる条件だ」
右近たち切支丹が羊を飼っているのは知っていたので、ちょうど良い。
ジンギスカンと行こうじゃないか。
「しかし、羊は神への供物・・・・・・。まさか、陛下!?」
「いや、別に俺を神扱いしろだなんて言ってないだろ? 単純に喰いたいだけだって」
「む、むぅ、それでしたら、まぁ」
「うん、で、僧達だが、余計なことで俺の機嫌を悪くするなとだけ伝えておく。多分、それで十分だろ」
何と言っても俺はかつて比叡山を焼き討ちした織田信長の姪っ子の息子。
公にも無神論者であることは伝わっているので、逆らえばどうなるかは分かることだろう。
もっとも、それは切支丹とて変わらないが。
「あ、ちなみに牛は直ぐ連れて来い」
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