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14.どうしても
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僕が昼間領主様のことを話したのなんて、大したことじゃない。城でのことを話したから領主様のことも話しただけで……そんなに怒るようなことじゃないと思うんだけど……
それでもヴァソレリューズ様は、なんだか笑顔が怖い……
数歩下がって見上げたら、ヴァソレリューズ様は僕に微笑んでいた。
「もしかして……嫌?」
「え!?」
「領主様のことを忘れるの。もしかして、嫌なのかなーーーって思って」
「……そんなこと、ありません…………」
……彼は笑顔なのに、なんでこんなに恐怖を感じるんだ?
微笑んで僕のそばにいてくれているのに、とても微笑んでいるようには見えないというかっ……!!
「よかったーー…………だって、フェイヴェレルの口から領主様って聞くたびに、ひどく妬けて仕方がなかったから」
「へっ…………!?」
ヴァソレリューズ様、どうしたんだろう……
僕が領主様を領主様って呼ぶのには、深い意味なんてない。単に、本当に領主様だからそうしているだけだ。
それに何より、妬くって…………そんな感情を持たれるほど、僕、領主様のことを呼んだりしていないと思うんだけど…………
でも、ヴァソレリューズ様……嬉しそう。
そんな顔をされてしまうと、僕は彼を見ているだけで、真っ赤になってしまいそう。
それが恥ずかしくて、僕はヴァソレリューズ様から顔を背けた。
……嬉しそうなヴァソレリューズ様、可愛い……
だけどそうしたていたら、背後からぎゅっと抱きしめられた。
「あっ……」
「どこ……行くの?」
「え?」
別に、どこかに行こうとしていた訳じゃない。だけど、もしかして不快な思いをさせたのか?
だんだんヴァソレリューズ様の力が強くなる。その力を感じたら、少し怖いのに、それより嬉しくて、ドキドキした。
「……ぼ、僕、あのっ…………」
「………………もしかして……領主様……以外にも、まだいるのか…………?」
「…………え? …………っ!!」
体が、少し痛んだ。締め付けるようにされたらしい。そんな痛みすら気持ちいい。ヴァソレリューズ様になら、強くされてもいい。
……だけど、いるって、何が!??
そもそも領主様のこと自体、誤解じゃないか!!
それなのに、彼の手が僕の足に伸びてくる。優しいのに煽るような手つきで、背筋がゾクゾクした。
背後から、優しく囁く声がする。
「……ねえ…………それ、誰?」
「えっ…………?」
「……だから、それって、誰? いつもフェイヴェレルが考えてる奴…………領主様以外にもいるんだろ? 俺が知ってる奴? 知らない奴? 誰? 領主様の城にいるの?」
「ち、違うっ……そうじゃなくてっ…………!」
「……そうじゃなくて、なに?」
「んっ……! ひゃっ…………!!」
また、くすぐったい。明らかにそう感じるように、体を撫でられている。やだ……こんなの。いやらしい声ばかり出る。
「んあっ…………ぁっ……! あぁっ……」
背筋がゾクゾクする。気持ちよくて堪らない。苦しいくらいなのに、足を撫でる手が、たまに足の間のものにまで当たるからっ……!
「…………ぁっ……あぁっ…………」
「可愛い声……もう俺だけのにしちゃいたいくらいだ……それなのに…………誰? 領主様以外に、君の中にいるの」
「……そっ……そんなっ………………いないっ……」
「嘘はダメだよ」
「んっ…………」
だから、そんなふうに触ったらダメなのにっ……気持ちよくて、体ごと溶けてしまいそう。
「……んっ…………ぁっ……」
「誰なのか教えて?」
「……だ、だめっ………………いっ……いないっ……そんなの! だって…………僕、ヴァソレリューズ様のことがっ…………ぁっ……あっ……」
「ん? ……なに?」
「…………す、好きです!!」
勢いに任せて、叫ぶように告げた。だって、本当に、苦しくて、堪らないくらいに好きだ。ヴァソレリューズ様のこと以外を考えていたなんて思われるのは心外。僕はヴァソレリューズ様のことしか、考えてない。こんな風に喘ぎながら伝えるつもりじゃなかったのに。
僕は涙目になりながら、ヴァソレリューズ様に振り向いた。
彼はひどく驚いて、僕を見下ろしている。そんな表情にも、僕は胸が痛くなりそうになる。
そしたら勝手に口が開いて、僕はそっと、もう一度、彼に伝えた。
「……あ……あなたのことが……好きです……」
「…………フェイヴェレル…………」
「ずっと……こ、ここにくる前から、そう思っていました……僕、あなたのことが好きです! …………っっ!!」
ヴァソレリューズ様が僕を振り向かせて、半ば無理矢理、顎をあげられた。
僕と顔を合わせたヴァソレリューズ様は、まだ、ひどく驚いているようだった。
「……え……え? それって……本当?」
「……もちろんです。ずっと…………ずっと、好きでした。あの……ヴァソレリューズ様のことが…………」
なんだか話しているだけで苦しくて、涙が流れてきた。
彼のことが好きだ。どうしても。離れたくないくらいに。
それでもヴァソレリューズ様は、なんだか笑顔が怖い……
数歩下がって見上げたら、ヴァソレリューズ様は僕に微笑んでいた。
「もしかして……嫌?」
「え!?」
「領主様のことを忘れるの。もしかして、嫌なのかなーーーって思って」
「……そんなこと、ありません…………」
……彼は笑顔なのに、なんでこんなに恐怖を感じるんだ?
微笑んで僕のそばにいてくれているのに、とても微笑んでいるようには見えないというかっ……!!
「よかったーー…………だって、フェイヴェレルの口から領主様って聞くたびに、ひどく妬けて仕方がなかったから」
「へっ…………!?」
ヴァソレリューズ様、どうしたんだろう……
僕が領主様を領主様って呼ぶのには、深い意味なんてない。単に、本当に領主様だからそうしているだけだ。
それに何より、妬くって…………そんな感情を持たれるほど、僕、領主様のことを呼んだりしていないと思うんだけど…………
でも、ヴァソレリューズ様……嬉しそう。
そんな顔をされてしまうと、僕は彼を見ているだけで、真っ赤になってしまいそう。
それが恥ずかしくて、僕はヴァソレリューズ様から顔を背けた。
……嬉しそうなヴァソレリューズ様、可愛い……
だけどそうしたていたら、背後からぎゅっと抱きしめられた。
「あっ……」
「どこ……行くの?」
「え?」
別に、どこかに行こうとしていた訳じゃない。だけど、もしかして不快な思いをさせたのか?
だんだんヴァソレリューズ様の力が強くなる。その力を感じたら、少し怖いのに、それより嬉しくて、ドキドキした。
「……ぼ、僕、あのっ…………」
「………………もしかして……領主様……以外にも、まだいるのか…………?」
「…………え? …………っ!!」
体が、少し痛んだ。締め付けるようにされたらしい。そんな痛みすら気持ちいい。ヴァソレリューズ様になら、強くされてもいい。
……だけど、いるって、何が!??
そもそも領主様のこと自体、誤解じゃないか!!
それなのに、彼の手が僕の足に伸びてくる。優しいのに煽るような手つきで、背筋がゾクゾクした。
背後から、優しく囁く声がする。
「……ねえ…………それ、誰?」
「えっ…………?」
「……だから、それって、誰? いつもフェイヴェレルが考えてる奴…………領主様以外にもいるんだろ? 俺が知ってる奴? 知らない奴? 誰? 領主様の城にいるの?」
「ち、違うっ……そうじゃなくてっ…………!」
「……そうじゃなくて、なに?」
「んっ……! ひゃっ…………!!」
また、くすぐったい。明らかにそう感じるように、体を撫でられている。やだ……こんなの。いやらしい声ばかり出る。
「んあっ…………ぁっ……! あぁっ……」
背筋がゾクゾクする。気持ちよくて堪らない。苦しいくらいなのに、足を撫でる手が、たまに足の間のものにまで当たるからっ……!
「…………ぁっ……あぁっ…………」
「可愛い声……もう俺だけのにしちゃいたいくらいだ……それなのに…………誰? 領主様以外に、君の中にいるの」
「……そっ……そんなっ………………いないっ……」
「嘘はダメだよ」
「んっ…………」
だから、そんなふうに触ったらダメなのにっ……気持ちよくて、体ごと溶けてしまいそう。
「……んっ…………ぁっ……」
「誰なのか教えて?」
「……だ、だめっ………………いっ……いないっ……そんなの! だって…………僕、ヴァソレリューズ様のことがっ…………ぁっ……あっ……」
「ん? ……なに?」
「…………す、好きです!!」
勢いに任せて、叫ぶように告げた。だって、本当に、苦しくて、堪らないくらいに好きだ。ヴァソレリューズ様のこと以外を考えていたなんて思われるのは心外。僕はヴァソレリューズ様のことしか、考えてない。こんな風に喘ぎながら伝えるつもりじゃなかったのに。
僕は涙目になりながら、ヴァソレリューズ様に振り向いた。
彼はひどく驚いて、僕を見下ろしている。そんな表情にも、僕は胸が痛くなりそうになる。
そしたら勝手に口が開いて、僕はそっと、もう一度、彼に伝えた。
「……あ……あなたのことが……好きです……」
「…………フェイヴェレル…………」
「ずっと……こ、ここにくる前から、そう思っていました……僕、あなたのことが好きです! …………っっ!!」
ヴァソレリューズ様が僕を振り向かせて、半ば無理矢理、顎をあげられた。
僕と顔を合わせたヴァソレリューズ様は、まだ、ひどく驚いているようだった。
「……え……え? それって……本当?」
「……もちろんです。ずっと…………ずっと、好きでした。あの……ヴァソレリューズ様のことが…………」
なんだか話しているだけで苦しくて、涙が流れてきた。
彼のことが好きだ。どうしても。離れたくないくらいに。
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