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17.どう話せばいいんだろう……
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これから調査ときのこ採りに行くと伝えると、僕の護衛をしてくれている騎士のオフィセイール様は、少し驚いたようだった。
「調査ときのこ採りに行きたい?」
「は、はいっ……! ここのきのこがどれだけ美味しいか、王都の方にも……あの! さ、宰相様にも分かってほしいんです!!」
僕が言うと、オフィセイール様は首を傾げてしまう。
「……宰相様に? ……きのこ? …………必要か? それは」
「ひ、必要なことだと思いますっ……! 警備隊の方から頼まれた任務もあって、調査がてら、キノコもとりに行って来ようと思うんです! ですから、今日は少し帰りが遅れると思います。食事は自分で準備しますから、どうか僕のことは気にしないでください!」
「なに……? だが……」
「ほ、本当に、大丈夫ですっ……! 僕もずっと、この辺りを歩いていましたから! 慣れていますし!」
「それなら、護衛をつける」
「ご、護衛!? でも、街の警備隊に頼まれた調査は、僕に与えられた任務ですし、僕だけで行くことになっていますから……」
「確かにそうだが、ここに送られるはずだった魔法の道具の横流しが終わり、それを逆恨みしている奴らや、砦に残っていた魔法の道具を狙う連中が、手に入るはずだったものを取り返そうという動きがあるらしい」
「え…………」
「少し前には、腹を立てた竜族が王城に飛び込んできたりもしたらしいし、王国への反発が強まっている。気をつけた方がいい。この砦も狙われるかもしれない」
「そんな……ここにはもう、支給された道具なんて何もないのに……」
ここの管理を任されていた奴らは、僕の名前を使って、勝手に色々要求していたようで、魔法の道具もたくさん溜め込んでいたらしい。そう言った物は、全部王城に返した。僕が持っていても仕方ないし、証拠にもなる大切なものだから。
だからここには何もないし、ここを狙ったって、魔法の道具なんか、手に入らないのに。
レオトウェルラレット様が、難しい顔をして言う。
「それなら、ここの結界も見直しておいた方がいいんじゃないか? 賊が入ってくる可能性があるなら、もっと強力な結界を用意した方がいい。今日、俺が届けた魔法の道具を使えば、それも可能だろ?」
それを聞いたオフィセイール様が頷いた。
「ああ。今用意しているところだ。レオトウェルラレット、お前も手伝え。俺はこれから、砦の結界の強度の確認をする。お前はフィルロファルの護衛につくんだ」
「俺が? 分かった……王都の方に連絡してからな」
二人がそんな話をしているから、僕は慌てて声をかけた。
「あ、あのっ……!」
すると二人ともが、僕に振り向く。
「どうした?」
二人ともに注目されて、ますます焦る。呼んだのは、僕なのに。
「あ、あのっ……あ、ありがとうございます! だ、だったら、結界を張るのっ……僕も手伝います!」
けれどレオトウェルラレット様は首を傾げる。
「これは俺たちの仕事だから、気にしなくていいぞ?」
「でも……その……あの…………す、すみません……迷惑をかけて……」
「なんで迷惑なんだ? 俺たちはここを守るように言われているんだ。これも任務だよ」
「は、はい……それは……分かっています…………でも、あの……あ、ありがとうございます……」
*
こうして僕は、レオトウェルラレット様と、山に入った。
だけど、どうしよう……
来てもらってよかったのかな??
気を使わせちゃったのかな……
最近、ずっと考えているんだけど、二人と、どう接していいのか分からない。特に、オフィセイール様は、あの魔法の暴走の日からしばらくして、僕の護衛に来てくれたけど、いまだにお互い慣れない感じがする……
二人だけじゃなく、砦を守るために来てくれる方々とも、どんなふうに接すればいいのか、ずっと戸惑ってる。
レオトウェルラレット様も、オフィセイール様も、彼らと一緒にここに来た魔法使いや騎士の方も、すごく僕によくしてくれている。宰相様から、ここの安全を確保するように言われているらしいけど、僕のことも守ってくれて、砦の管理にも、手を貸してくれる。
これまで、毎日砦で足蹴にされていたのなんて、嘘みたいだ。今の生活は、すごく楽しい。
だけど……
たまに彼らは、僕に気を遣っているようで、それが僕には少し心配。
みんなにも、僕のことより任務に集中してほしい。僕は、みんなのお荷物にはなりたくない。だって、ここにいて、砦を守ることに手を貸してくれて、僕は、本当にありがたいと思っているんだ。
だから、本当は僕も一緒に砦を守りたい。
だけど……
僕もやります! って言っても、さっきみたいに、これは任務だからって言われちゃうし……
みんなも、僕とはどう接していいのか分からないみたい。
公爵家との婚約もなくなり、僕はただの子爵家の男で、王城に仕えていた魔法使いになった。正直、僕の方も、まだどう振る舞えばいいのか、分からないまま。
そもそも僕は、誰かとコミュニケーションを取るのが苦手なんだ。家族とは、完全無視か罵倒か暴力か搾取しか関わりがなかったし、友人なんて、できたことない。
僕一人でこの砦の警備をするのは大変だし、親切にしてもらって、僕だって、すごく感謝している。
だけど、それを伝えるのは大変……なかなか上手くいかない。
だけど、山の中に入っていくと、そこには美味しそうなご飯がたくさん!
今日もご馳走だーーーー!! あ、宰相様にお渡しするきのこも忘れないようにしないと……!
早速道中のきのこ採り始める僕。後ろの方で、レオトウェルラレット様が「楽しそうだな……」って、ちょっと呆れたように言うのが聞こえた。
「調査ときのこ採りに行きたい?」
「は、はいっ……! ここのきのこがどれだけ美味しいか、王都の方にも……あの! さ、宰相様にも分かってほしいんです!!」
僕が言うと、オフィセイール様は首を傾げてしまう。
「……宰相様に? ……きのこ? …………必要か? それは」
「ひ、必要なことだと思いますっ……! 警備隊の方から頼まれた任務もあって、調査がてら、キノコもとりに行って来ようと思うんです! ですから、今日は少し帰りが遅れると思います。食事は自分で準備しますから、どうか僕のことは気にしないでください!」
「なに……? だが……」
「ほ、本当に、大丈夫ですっ……! 僕もずっと、この辺りを歩いていましたから! 慣れていますし!」
「それなら、護衛をつける」
「ご、護衛!? でも、街の警備隊に頼まれた調査は、僕に与えられた任務ですし、僕だけで行くことになっていますから……」
「確かにそうだが、ここに送られるはずだった魔法の道具の横流しが終わり、それを逆恨みしている奴らや、砦に残っていた魔法の道具を狙う連中が、手に入るはずだったものを取り返そうという動きがあるらしい」
「え…………」
「少し前には、腹を立てた竜族が王城に飛び込んできたりもしたらしいし、王国への反発が強まっている。気をつけた方がいい。この砦も狙われるかもしれない」
「そんな……ここにはもう、支給された道具なんて何もないのに……」
ここの管理を任されていた奴らは、僕の名前を使って、勝手に色々要求していたようで、魔法の道具もたくさん溜め込んでいたらしい。そう言った物は、全部王城に返した。僕が持っていても仕方ないし、証拠にもなる大切なものだから。
だからここには何もないし、ここを狙ったって、魔法の道具なんか、手に入らないのに。
レオトウェルラレット様が、難しい顔をして言う。
「それなら、ここの結界も見直しておいた方がいいんじゃないか? 賊が入ってくる可能性があるなら、もっと強力な結界を用意した方がいい。今日、俺が届けた魔法の道具を使えば、それも可能だろ?」
それを聞いたオフィセイール様が頷いた。
「ああ。今用意しているところだ。レオトウェルラレット、お前も手伝え。俺はこれから、砦の結界の強度の確認をする。お前はフィルロファルの護衛につくんだ」
「俺が? 分かった……王都の方に連絡してからな」
二人がそんな話をしているから、僕は慌てて声をかけた。
「あ、あのっ……!」
すると二人ともが、僕に振り向く。
「どうした?」
二人ともに注目されて、ますます焦る。呼んだのは、僕なのに。
「あ、あのっ……あ、ありがとうございます! だ、だったら、結界を張るのっ……僕も手伝います!」
けれどレオトウェルラレット様は首を傾げる。
「これは俺たちの仕事だから、気にしなくていいぞ?」
「でも……その……あの…………す、すみません……迷惑をかけて……」
「なんで迷惑なんだ? 俺たちはここを守るように言われているんだ。これも任務だよ」
「は、はい……それは……分かっています…………でも、あの……あ、ありがとうございます……」
*
こうして僕は、レオトウェルラレット様と、山に入った。
だけど、どうしよう……
来てもらってよかったのかな??
気を使わせちゃったのかな……
最近、ずっと考えているんだけど、二人と、どう接していいのか分からない。特に、オフィセイール様は、あの魔法の暴走の日からしばらくして、僕の護衛に来てくれたけど、いまだにお互い慣れない感じがする……
二人だけじゃなく、砦を守るために来てくれる方々とも、どんなふうに接すればいいのか、ずっと戸惑ってる。
レオトウェルラレット様も、オフィセイール様も、彼らと一緒にここに来た魔法使いや騎士の方も、すごく僕によくしてくれている。宰相様から、ここの安全を確保するように言われているらしいけど、僕のことも守ってくれて、砦の管理にも、手を貸してくれる。
これまで、毎日砦で足蹴にされていたのなんて、嘘みたいだ。今の生活は、すごく楽しい。
だけど……
たまに彼らは、僕に気を遣っているようで、それが僕には少し心配。
みんなにも、僕のことより任務に集中してほしい。僕は、みんなのお荷物にはなりたくない。だって、ここにいて、砦を守ることに手を貸してくれて、僕は、本当にありがたいと思っているんだ。
だから、本当は僕も一緒に砦を守りたい。
だけど……
僕もやります! って言っても、さっきみたいに、これは任務だからって言われちゃうし……
みんなも、僕とはどう接していいのか分からないみたい。
公爵家との婚約もなくなり、僕はただの子爵家の男で、王城に仕えていた魔法使いになった。正直、僕の方も、まだどう振る舞えばいいのか、分からないまま。
そもそも僕は、誰かとコミュニケーションを取るのが苦手なんだ。家族とは、完全無視か罵倒か暴力か搾取しか関わりがなかったし、友人なんて、できたことない。
僕一人でこの砦の警備をするのは大変だし、親切にしてもらって、僕だって、すごく感謝している。
だけど、それを伝えるのは大変……なかなか上手くいかない。
だけど、山の中に入っていくと、そこには美味しそうなご飯がたくさん!
今日もご馳走だーーーー!! あ、宰相様にお渡しするきのこも忘れないようにしないと……!
早速道中のきのこ採り始める僕。後ろの方で、レオトウェルラレット様が「楽しそうだな……」って、ちょっと呆れたように言うのが聞こえた。
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