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僕のすべきこと
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「つまり深谷さんは、いえ、深谷さんの創り出した意思は、その悪霊とやらになるために僕を襲ったのですか」
「そうじゃ。そしてお主という被害者が出そうになったということは、かなり霊の意思が成長してしまっているということじゃ」
僕は深呼吸をして、心を落ち着かせる。
そうだ、これは僕の問題なんだ。襲われたのも僕で、知ろうとしたのも僕なんだ。だから、それを知った上でも、僕自身のためにも、深谷さんを止めないといけない。
後戻りはできないんだから、前に進むしかないじゃないか。
「……僕は、どうすれば」
意を決して、尋ねる。
僕の、すべきことを。
「どうもしなくてよい」
あっさりと、ごくあっさりと、部長は答えた。
「…………え?」
思わず声を出してしまう。
何も、しなくていい?
それはつまり、何もしなくても解決するということか? いや、そんなはずは無いだろう。まさか僕を見捨てる、というわけでもないだろうし。僕の聞き間違い? それとも僕の言葉が聞こえなかった部長の独り言?
「除霊は儂一人で十分じゃろう」
「……そ、そうなのですか」
自身の耳に対する疑問を続く部長の言葉が打ち消した。
僕は生返事以外何も返せない。なまじ無用な決心をしてしまったために何とも居た堪れなくなる。
「というか、部長、除霊なんてできるんですか?」
「うむ。儂の家系は代々それを生業にしておるしのう。じゃからこういった話に詳しいのじゃし」
それを聞いて部長の笑みの理由が分かった。部長はやっぱり怖がる僕を楽しんでいたんだ。僕にとっての未知の恐怖は部長にとってはさも当然のことなのだろう。話を聞く覚悟がどうのというくだりも、話を重大に見せるためのものだったのかもしれない。
どっと力が抜ける。
そりゃまあ、僕は除霊や封印なんてやり方も知らないけれど……。
「でも、その、何か手伝えることはありませんか?」
けれど、少しは食い下がってみる。このまま後を全て部長に任せるというのは、どうにも締まりがないように思えた。
部長にしてみれば何でもないことだとしても、ここまで聞いてしまって何もしないでいてよいというのは、部長に対してとても申し訳ない。僕でできることなら、せめて手伝いでもしたかった。
「ふうむ。おお、そうじゃ」
「な、何でしょう」
部長は何やら、僕に出来ることを思いついたらしい。僕は改めて決心する。
部長が何を提案しても、快諾しなければ。
「悪いのじゃが、餌になってくれぬかのう?」
「はい! …………あれ?」
「そうじゃ。そしてお主という被害者が出そうになったということは、かなり霊の意思が成長してしまっているということじゃ」
僕は深呼吸をして、心を落ち着かせる。
そうだ、これは僕の問題なんだ。襲われたのも僕で、知ろうとしたのも僕なんだ。だから、それを知った上でも、僕自身のためにも、深谷さんを止めないといけない。
後戻りはできないんだから、前に進むしかないじゃないか。
「……僕は、どうすれば」
意を決して、尋ねる。
僕の、すべきことを。
「どうもしなくてよい」
あっさりと、ごくあっさりと、部長は答えた。
「…………え?」
思わず声を出してしまう。
何も、しなくていい?
それはつまり、何もしなくても解決するということか? いや、そんなはずは無いだろう。まさか僕を見捨てる、というわけでもないだろうし。僕の聞き間違い? それとも僕の言葉が聞こえなかった部長の独り言?
「除霊は儂一人で十分じゃろう」
「……そ、そうなのですか」
自身の耳に対する疑問を続く部長の言葉が打ち消した。
僕は生返事以外何も返せない。なまじ無用な決心をしてしまったために何とも居た堪れなくなる。
「というか、部長、除霊なんてできるんですか?」
「うむ。儂の家系は代々それを生業にしておるしのう。じゃからこういった話に詳しいのじゃし」
それを聞いて部長の笑みの理由が分かった。部長はやっぱり怖がる僕を楽しんでいたんだ。僕にとっての未知の恐怖は部長にとってはさも当然のことなのだろう。話を聞く覚悟がどうのというくだりも、話を重大に見せるためのものだったのかもしれない。
どっと力が抜ける。
そりゃまあ、僕は除霊や封印なんてやり方も知らないけれど……。
「でも、その、何か手伝えることはありませんか?」
けれど、少しは食い下がってみる。このまま後を全て部長に任せるというのは、どうにも締まりがないように思えた。
部長にしてみれば何でもないことだとしても、ここまで聞いてしまって何もしないでいてよいというのは、部長に対してとても申し訳ない。僕でできることなら、せめて手伝いでもしたかった。
「ふうむ。おお、そうじゃ」
「な、何でしょう」
部長は何やら、僕に出来ることを思いついたらしい。僕は改めて決心する。
部長が何を提案しても、快諾しなければ。
「悪いのじゃが、餌になってくれぬかのう?」
「はい! …………あれ?」
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