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24:加護
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異世界のおいしいミニトマトを克服してからのエイルさんはすごかった。
トマトを始め、様々な夏野菜にとてつもなく興味を持ち始めた。
すぐに食べてみたいオーラを出してきたがさすがにそれではお腹いっぱいになるし生では食べない作物もあるから晩御飯に料理をするということにしてそのオーラを抑えた。
でもここにある作物は元の世界では高く売られている品種であったり、まだ大会で金賞を受賞して出回っていない作物ばかりだ。
そういう品種も出せるのかと思って出した結果だ。
ちなみにネットで調べて出した。見事においしい作物を食べることができて満足した記憶がまだ新しい。
俺的にも食というものは大事にしているからおいしい品種が出ているのはありがたいし、生きていてよかったとなるからお金を払いたいくらいだ。
でもここで金を出せたとしても元の世界で換金なんてできないから残念な話だ。それができたらもう異世界を行き来できる化け物が誕生するからな。
それができるとしたら……俺は元の世界も異世界も破壊する存在が爆誕してしまう。
異世界転移させられる時におそらく神に俺たちの体は調整されたのだと思う。
だから異世界で普通にいて、異世界人が進化の過程で克服しているものが元の世界の人間にとっては未知のウイルスとなる。
それが起きないのは調整された結果のだとエイルさんが来た時に感じ取った。言語が分かるのもそういうことなのだろう。
やっぱりこの世界はチートな箱庭だ。こんなことまで分かってしまう。どうしてかは知らん。
そんなことはどうでもよくて、夏野菜で作れるものと考えた時に一番に思いついたのは夏野菜カレーだ。
カレーが異世界にあるのかどうかも分からないけど、あればいいしなければエイルさんは喜ぶだろう。
エイルさんと一緒に夏野菜の収穫をするがまあ楽しそうにエイルさんは収穫している。
「楽しいですか?」
「はい!」
「それはよかったです」
楽しいのか。
何だろうか、エイルさんは聖女の役割じゃなくて普通のことが楽しく感じるのだろうか? いや聖女の役割もきちんとこなしていただろうから、今までできなかったことができて嬉しいとかか?
まあどうでもいいことだ。エイルさんが楽しめているのならそれでいい。
汚れても汗をかいても気にせずに収穫するエイルさんを手伝いながら微笑ましく見ていた。
そのおかげでエイルさんが大量の作物を収穫してしまったがな。背負うことができる深くて大きな二つの籠がいっぱいになるほどに収穫した。
「や、やりすぎましたか……?」
「いや、どうせ食べますから気にしなくていいですよ。でもエイルさんにはたらふく食べてもらいますからね」
「はい!」
聖女の食生活ってどうだったんだろうか。ちゃんと食べていたのか? いやさすがに聖女って国の要だろうからちゃんとしていただろう。そう思いたい。
いっぱいの作物が入った籠を俺とエイルさんで背負って運ぶ。
「重くはないですか?」
「大丈夫です。これくらいの力作業ならご加護があるので平気ですから!」
籠ならぬ加護か。
「パナケア様からどういう加護を渡されるんですか?」
俺はあまりにも異世界のことを知らないからこういうことは話題のネタになる。
「優斗様は加護のこともご存じないのでしたね」
「知らないです」
「それなら簡単にご説明します!」
「お願いします!」
めっちゃ嬉しそうにするエイルさん。たぶんマウントをとれるとかではなく説明できるのが嬉しいんだろうな。
「神からご加護を授かるとまず身体能力が上がります。これは加護を持つ者が人の限界を超えたことで起こる現象だとされています」
「へぇ、そんなことが」
言われてみれば少し違う気がする。
「これが起こることで加護を持つ者は見れば分かるようになっています」
「だからそれが起こっていない俺を見て加護を持っていないと分かったんですか」
「そうです。そして加護を持つ者同士でなければ戦えない理由にもなっています。加護がないとなればよほどの強者でなければ戦うことはできません」
……あぁ、そういうことか。だから代理戦争になっているとしても戦いが終わらないのか。
加護がなければ対抗できないというわけか。
「これが加護を授かった者の前提条件です。そして私がパナケア様から授かったご加護は四つになります」
「四つ」
それが多いのかは分からないけど……逃げるのを導くくらいに目をかけているんだから多いと予想する。
「一つは絶対に必要なご加護『パナケアの加護』。こちらが癒しを与えるご加護となります」
「聖女にふさわしい加護ですね」
「一つはこちらも必要なご加護『破邪の加護』。こちらは魔の者を退けることに特化したご加護になります」
「それでアイテル聖王国を守っていた感じですか?」
「はい。そうなります」
この二つはまあ妥当だなと思う加護だな。
「一つは『初撃の加護』。最初の攻撃がきかないご加護となります」
「えっ、強いですね」
「はい。そして最後の一つは『遠防の加護』。遠くからの攻撃を必ず防いでくれるご加護となります」
「えっ、それならエイルさんは近くから攻撃しなければいけないってことですか」
「そうなります。さらに対面しても投擲も対象となります」
待て、三つ目と四つ目があれば遠くからの攻撃を防いでくれて、不意打ちでも初撃は防ぐことができるということか。
……めっちゃ強くない?
「エイルさんを狙うにしても、手段が限られてくるということですか」
「このようなご加護を授けてくださったパナケア様には感謝しかありません」
あー、これはめっちゃ目をかけていたな。加護を聞いただけでそれが分かる。
「その四つの加護は聖女の加護として常時授かるものなんですか?」
「いいえ、聖女の加護は一つ目と二つ目の二つです。追加のご加護はパナケア様次第となります」
絶対に歴代で一番もらっていそうだな。
トマトを始め、様々な夏野菜にとてつもなく興味を持ち始めた。
すぐに食べてみたいオーラを出してきたがさすがにそれではお腹いっぱいになるし生では食べない作物もあるから晩御飯に料理をするということにしてそのオーラを抑えた。
でもここにある作物は元の世界では高く売られている品種であったり、まだ大会で金賞を受賞して出回っていない作物ばかりだ。
そういう品種も出せるのかと思って出した結果だ。
ちなみにネットで調べて出した。見事においしい作物を食べることができて満足した記憶がまだ新しい。
俺的にも食というものは大事にしているからおいしい品種が出ているのはありがたいし、生きていてよかったとなるからお金を払いたいくらいだ。
でもここで金を出せたとしても元の世界で換金なんてできないから残念な話だ。それができたらもう異世界を行き来できる化け物が誕生するからな。
それができるとしたら……俺は元の世界も異世界も破壊する存在が爆誕してしまう。
異世界転移させられる時におそらく神に俺たちの体は調整されたのだと思う。
だから異世界で普通にいて、異世界人が進化の過程で克服しているものが元の世界の人間にとっては未知のウイルスとなる。
それが起きないのは調整された結果のだとエイルさんが来た時に感じ取った。言語が分かるのもそういうことなのだろう。
やっぱりこの世界はチートな箱庭だ。こんなことまで分かってしまう。どうしてかは知らん。
そんなことはどうでもよくて、夏野菜で作れるものと考えた時に一番に思いついたのは夏野菜カレーだ。
カレーが異世界にあるのかどうかも分からないけど、あればいいしなければエイルさんは喜ぶだろう。
エイルさんと一緒に夏野菜の収穫をするがまあ楽しそうにエイルさんは収穫している。
「楽しいですか?」
「はい!」
「それはよかったです」
楽しいのか。
何だろうか、エイルさんは聖女の役割じゃなくて普通のことが楽しく感じるのだろうか? いや聖女の役割もきちんとこなしていただろうから、今までできなかったことができて嬉しいとかか?
まあどうでもいいことだ。エイルさんが楽しめているのならそれでいい。
汚れても汗をかいても気にせずに収穫するエイルさんを手伝いながら微笑ましく見ていた。
そのおかげでエイルさんが大量の作物を収穫してしまったがな。背負うことができる深くて大きな二つの籠がいっぱいになるほどに収穫した。
「や、やりすぎましたか……?」
「いや、どうせ食べますから気にしなくていいですよ。でもエイルさんにはたらふく食べてもらいますからね」
「はい!」
聖女の食生活ってどうだったんだろうか。ちゃんと食べていたのか? いやさすがに聖女って国の要だろうからちゃんとしていただろう。そう思いたい。
いっぱいの作物が入った籠を俺とエイルさんで背負って運ぶ。
「重くはないですか?」
「大丈夫です。これくらいの力作業ならご加護があるので平気ですから!」
籠ならぬ加護か。
「パナケア様からどういう加護を渡されるんですか?」
俺はあまりにも異世界のことを知らないからこういうことは話題のネタになる。
「優斗様は加護のこともご存じないのでしたね」
「知らないです」
「それなら簡単にご説明します!」
「お願いします!」
めっちゃ嬉しそうにするエイルさん。たぶんマウントをとれるとかではなく説明できるのが嬉しいんだろうな。
「神からご加護を授かるとまず身体能力が上がります。これは加護を持つ者が人の限界を超えたことで起こる現象だとされています」
「へぇ、そんなことが」
言われてみれば少し違う気がする。
「これが起こることで加護を持つ者は見れば分かるようになっています」
「だからそれが起こっていない俺を見て加護を持っていないと分かったんですか」
「そうです。そして加護を持つ者同士でなければ戦えない理由にもなっています。加護がないとなればよほどの強者でなければ戦うことはできません」
……あぁ、そういうことか。だから代理戦争になっているとしても戦いが終わらないのか。
加護がなければ対抗できないというわけか。
「これが加護を授かった者の前提条件です。そして私がパナケア様から授かったご加護は四つになります」
「四つ」
それが多いのかは分からないけど……逃げるのを導くくらいに目をかけているんだから多いと予想する。
「一つは絶対に必要なご加護『パナケアの加護』。こちらが癒しを与えるご加護となります」
「聖女にふさわしい加護ですね」
「一つはこちらも必要なご加護『破邪の加護』。こちらは魔の者を退けることに特化したご加護になります」
「それでアイテル聖王国を守っていた感じですか?」
「はい。そうなります」
この二つはまあ妥当だなと思う加護だな。
「一つは『初撃の加護』。最初の攻撃がきかないご加護となります」
「えっ、強いですね」
「はい。そして最後の一つは『遠防の加護』。遠くからの攻撃を必ず防いでくれるご加護となります」
「えっ、それならエイルさんは近くから攻撃しなければいけないってことですか」
「そうなります。さらに対面しても投擲も対象となります」
待て、三つ目と四つ目があれば遠くからの攻撃を防いでくれて、不意打ちでも初撃は防ぐことができるということか。
……めっちゃ強くない?
「エイルさんを狙うにしても、手段が限られてくるということですか」
「このようなご加護を授けてくださったパナケア様には感謝しかありません」
あー、これはめっちゃ目をかけていたな。加護を聞いただけでそれが分かる。
「その四つの加護は聖女の加護として常時授かるものなんですか?」
「いいえ、聖女の加護は一つ目と二つ目の二つです。追加のご加護はパナケア様次第となります」
絶対に歴代で一番もらっていそうだな。
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