転移特典としてゲットしたチートな箱庭で現代技術アリのスローライフをしていたら訳アリの女性たちが迷い込んできました。

山椒

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 なんだか一仕事終えたような精神的疲労を感じながら俺とエイルさんは家に入り、リリスを招き入れる。

「おじゃましまーす」

 リリスもまたこの家を物珍しそうに見ながらもエイルさんとは違って遠慮がない。

 性格の違いを感じながらもリビングに招き入れる前にリリスに声をかける。

「お風呂入るか? 体中汚れているだろ」

 傷は癒えているが体は汚れているリリス。

「言い方ひどすぎ。でもその通りだから入るよ」

 待たせるのもあれだから風呂場に行く前に俺は風呂を一瞬で溜める。

「王女だからこんな小さな風呂は窮屈だと思うが我慢しろ」
「んー? 別にそんなことないじゃん。何ならあたしが使っていたお風呂より広いし」

 えっ、異世界のお風呂って狭かったのか? いやそんなはずはないだろ。大きい方が作りやすそうだし便利だろ。

 シャンプーとボディソープのことをリリスに教えてから俺はその場から離れようとする。

「どう? 一緒に入る?」
「は?」

 リリスを見ればおっぱいを腕で強調するようなことをしてきた。

「傷心の女の子を慰めるチャンスだよ?」

 おそらく俺以外の男なら遠慮なくその誘いに乗るのだろうがこれは罠だ。

 リリスはこれで俺のことを試そうとしているのだろう。少し会話しただけでそれが嫌いなことは分かっている。

 それに俺の死角からエイルさんがこっそりとこちらを見ているから迂闊なことはできない。

 だが正直に言えば誘いに乗りたいところはある。

 エイルさんと一ヶ月間一緒にいるからいくら抜いてもすぐに装填されるし右手やホールでは満足できないようになってきている。

「バカを言うな。早く入れ」
「はーい」

 ふぅ、問題なく切り抜けることができた。

 リビングに向かえば椅子に座ってニコニコとしているエイルさんがいた。

「どうしましたか?」
「いえ、何でもありません!」

 よかった……選択肢を間違えないで。間違えていたらあやうく二人からの信頼を失っていたところだったぞ。

「リリスのこと、大丈夫だと思いますか?」

 許可を出したものの一応エイルさんに聞いておく。

「はい、大丈夫だと思います。リリスさんはおそらくこの生活を気に入るかと」

 雰囲気的にはそうだろうが、魔族とは初めて会ったからそういう印象はあてにならないと思っている。

 まあそれを言うならエイルさんだって初めて会話した異世界人で俺の常識が通じない可能性だってあったんだ。リリスが魔族だから、ということにはならないか。

「それよりもリリスさんをどこに住まわせるおつもりですか?」
「あー、どうしましょうか」

 ぶっちゃけ二階にある父と母の部屋を空にしてもいいとは思っている。

 あの部屋は両親の痕跡が残っていてそのままにしようかと思っていた。

 だが、俺のチートな箱庭の可能性がそうしなくてもいいんじゃないかと考え始めている。

 今日初めて神々が住まう場所を攻撃したわけだが、そこで可能性を見出した。

 最初俺の箱庭は異世界の別次元にあるものだと考えていた。だがそれは違っていた。

 今日神々が住まう場所を把握した結果、この箱庭は全くの別次元にあると分かった。

 神々が住まう場所は確かに異世界の別次元にあったが、ここは全く別の場所にあった。

 通じるかは分からない。だがもしかしたら元の世界に行けるのではないかという可能性が出てきたからこう思っているわけだ。

「二階のもう一つの部屋にしますか」
「……いいのですか?」
「何がですか?」
「あの部屋は……大事になさっていたのではありませんか?」

 ……どうしてバレたんだろうか。俺が無意識のうちにそういう行動をとっていたのかもしれないが全く分からない。

 まあさっきまで部屋を少し特別に思っていたから無意識に行動をしていたのかもしれないな。

「大丈夫ですよ。もう解決しましたから」

 何なら隣にあるアパートに住んでもらうのもありだし。

「あ、あの! な、何なら私が優斗様の……いえ、その、忘れてください……」
「あっはい」

 えっ、なに? ものすごく気になるんだけど!?
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