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39:ハンバーガー
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「お腹空いたなー。何か食べるか」
「そうですね」
「あたしは満足しているけど、何か食べたい」
お昼前だがお腹が空いたためランジェリーショップから出てファストフードとかがある方向に向かう。
エイルが来る前はファストフードをそれなりの頻度で食べていた。カップ麺も同一だ。
まあ自炊はしていたが半分ほどだ。普通に考えれば体に悪い日常を送っていたが半分半分だからギリセーフだと思ってい生きていた。
「おー、いいにおいがするね」
ここには人がいない。だからこのにおいは俺がにおいだけを作り出しているに過ぎない。
だがそのにおいで何を食べたいかを考えることができる。
「リリスが決めていいぞ」
「そうだなー……」
俺の言葉にどのにおいにするか決めているリリス。
やっぱりサキュバスは精液の匂いをキャッチするために嗅覚が発達しているのだろうか、とも思ったけど絶対に精液限定だと思った。
溜まる音とか言っているから耳もいいわけではなくそういう音をキャッチできているだけだな。さすがサキュバス。男の俺にとっては丸裸にされているわけだけどね。
「ここがいい」
リリスが選んだのはハンバーガーのメニューが豊富にあるファストフードだった。
「分かった。じゃあ――」
「リリスさん、念のために言っておきますよ」
エイルがリリスに注意するように言う。
「ここの食べ物はあまり食べ過ぎてはだめです。ファストフードはあまり体によくありません」
「えっ、まじ?」
「そうだぞ。元の世界だと速さやうまさとかを重視しているだけでまあ毎日食べ続けるものではない」
俺の能力でそうならないようはできるがそうはしていない。やっぱりそこのリスクがあるからこそのものだからな。
こう言っておけばファストフード店通いなんてことにはならないだろ。
ちなみにエイルにこのファストフードのことを説明した後、俺がちょくちょくファストフードを食べに行っていることを知られてしまい優しく注意された。
「へー、なんだか魔族にふさわしい食べ物だね」
あれ、逆効果だったか?
とりあえずファストフード店に入ってカウンターに向かう。
本来のお店なら従業員がいるようになっているがもちろんいない。
最初は人型ロボットを置こうかと思ったがまだいいかと思った結果、カウンターはタッチパネルを設置した。
「ここから食べ物を選択できる。こうしてタッチして――」
リリスにタッチパネルの使い方を教える。
リリスは現代技術にまだ全く触れていないから興味深く聞いている。
「どれにしよっかなー」
一通り説明を終えてリリスはどのメニューにするか悩んでいる様子だ。
一応エイルが来た時に分かるようにはしているから文字は分かっている。だがそれ自体を知らないと文字が分かったところで分からないだろうな。
「うーん」
悩んでいる風に見せているが……まあ分かっていないように見えるな。
「普通のハンバーガーでいいんじゃないか?」
「うん、それにするよ」
たぶん俺が何か言うまでそのフリを続けるつもりだったな。
「飲み物って、優斗のエイルに欲情した精液とかある?」
「そんな特殊捕獲食材があるわけないだろ。コーラでいいだろ」
「そうするー」
何とかリリスのメニューを決め、エイルに順番を譲られたことで俺はテリヤキバーガーとナゲットを選んだ。
最後のエイルはコーンにサラダと渋いところを選んでいた。
そして全員の注文を頼んで決定を押せば奥の厨房が動き始める。
このチートな箱庭ではパッと出すことだって可能だ。だけどそれだと面白くないから無人の厨房が勝手に動き始めるという設計にした。
色々と短縮化できはするがこの長い人生の中、このチートな箱庭があるのだから効率を求めるのはナンセンスだ。
「席に座っておくぞ」
「おー?」
俺とエイルが席に移動する時、リリスは不思議そうにしていたが黙ってついてくる。
四人席の座席に俺たち三人は座る。俺の隣はもちろんエイルで、俺の正面がリリスだ。
速くできるようにしてあるからすぐに三つのトレイがひとりでにこちらに向かって飛んできた。
ハンバーガーとコーラが置かれているトレイ、テリヤキバーガーとナゲットが置かれているトレイ、コーンとサラダと紅茶が置かれているトレイの三つが、それぞれの目の前に来た。
「おー! すごいねこれ。こういうのが異世界にあるんだ」
「いや違うぞ。俺がいた世界は魔法がない科学が発達した世界だ。こんな魔法的なことはできないし俺がアレンジしているだけだ」
「へー、魔法がないんだ」
この世界の住人からすれば魔法は当たり前のものだから魔法がない世界というものはあまり考えれないらしい。
「これ、どうやって食べるの?」
紙に包まれているハンバーガーを手に取りながら俺に聞いてくるリリス。
だから俺が最初にテリヤキバーガーを食べて見せる。
「こういう感じで食べるんだ」
「ふーん、なるほどねー。こうか」
リリスは俺の真似をしてハンバーガーを口にする。
リリスの感想を待っていれば、リリスのハンバーガーを口に運ぶ速度は速くなりあっという間にハンバーガーが一つなくなった。
「……おいしい。これおいしい!」
「それはよかった」
本当に美味しかった顔をしているリリスを見ながら俺は自分のハンバーガーを食べる。
「もう一つ食べたいなー……」
リリスは俺のを狙っているわけではなくもう一つ頼みたい顔だ。
「それなら頼めばいい」
「いいの?」
「あぁ、いいぞ」
「それは――」
「やりー!」
エイルの言葉の前にさっさと動くリリス。
「優斗、あまり甘やかしてはダメだと思いますよ」
「今はやりたいようにやらせておけばいいだろ」
リリスに傷心の気持ちがあるのかは分からないが、今は好きにやらせて紛らわせていた方がいい。
……尤も、それでリリスがダメサキュバスになる未来があり得そうで怖いけど。
その時はその時で最後まで責任をもって飼うとしよう。
「そうですね」
「あたしは満足しているけど、何か食べたい」
お昼前だがお腹が空いたためランジェリーショップから出てファストフードとかがある方向に向かう。
エイルが来る前はファストフードをそれなりの頻度で食べていた。カップ麺も同一だ。
まあ自炊はしていたが半分ほどだ。普通に考えれば体に悪い日常を送っていたが半分半分だからギリセーフだと思ってい生きていた。
「おー、いいにおいがするね」
ここには人がいない。だからこのにおいは俺がにおいだけを作り出しているに過ぎない。
だがそのにおいで何を食べたいかを考えることができる。
「リリスが決めていいぞ」
「そうだなー……」
俺の言葉にどのにおいにするか決めているリリス。
やっぱりサキュバスは精液の匂いをキャッチするために嗅覚が発達しているのだろうか、とも思ったけど絶対に精液限定だと思った。
溜まる音とか言っているから耳もいいわけではなくそういう音をキャッチできているだけだな。さすがサキュバス。男の俺にとっては丸裸にされているわけだけどね。
「ここがいい」
リリスが選んだのはハンバーガーのメニューが豊富にあるファストフードだった。
「分かった。じゃあ――」
「リリスさん、念のために言っておきますよ」
エイルがリリスに注意するように言う。
「ここの食べ物はあまり食べ過ぎてはだめです。ファストフードはあまり体によくありません」
「えっ、まじ?」
「そうだぞ。元の世界だと速さやうまさとかを重視しているだけでまあ毎日食べ続けるものではない」
俺の能力でそうならないようはできるがそうはしていない。やっぱりそこのリスクがあるからこそのものだからな。
こう言っておけばファストフード店通いなんてことにはならないだろ。
ちなみにエイルにこのファストフードのことを説明した後、俺がちょくちょくファストフードを食べに行っていることを知られてしまい優しく注意された。
「へー、なんだか魔族にふさわしい食べ物だね」
あれ、逆効果だったか?
とりあえずファストフード店に入ってカウンターに向かう。
本来のお店なら従業員がいるようになっているがもちろんいない。
最初は人型ロボットを置こうかと思ったがまだいいかと思った結果、カウンターはタッチパネルを設置した。
「ここから食べ物を選択できる。こうしてタッチして――」
リリスにタッチパネルの使い方を教える。
リリスは現代技術にまだ全く触れていないから興味深く聞いている。
「どれにしよっかなー」
一通り説明を終えてリリスはどのメニューにするか悩んでいる様子だ。
一応エイルが来た時に分かるようにはしているから文字は分かっている。だがそれ自体を知らないと文字が分かったところで分からないだろうな。
「うーん」
悩んでいる風に見せているが……まあ分かっていないように見えるな。
「普通のハンバーガーでいいんじゃないか?」
「うん、それにするよ」
たぶん俺が何か言うまでそのフリを続けるつもりだったな。
「飲み物って、優斗のエイルに欲情した精液とかある?」
「そんな特殊捕獲食材があるわけないだろ。コーラでいいだろ」
「そうするー」
何とかリリスのメニューを決め、エイルに順番を譲られたことで俺はテリヤキバーガーとナゲットを選んだ。
最後のエイルはコーンにサラダと渋いところを選んでいた。
そして全員の注文を頼んで決定を押せば奥の厨房が動き始める。
このチートな箱庭ではパッと出すことだって可能だ。だけどそれだと面白くないから無人の厨房が勝手に動き始めるという設計にした。
色々と短縮化できはするがこの長い人生の中、このチートな箱庭があるのだから効率を求めるのはナンセンスだ。
「席に座っておくぞ」
「おー?」
俺とエイルが席に移動する時、リリスは不思議そうにしていたが黙ってついてくる。
四人席の座席に俺たち三人は座る。俺の隣はもちろんエイルで、俺の正面がリリスだ。
速くできるようにしてあるからすぐに三つのトレイがひとりでにこちらに向かって飛んできた。
ハンバーガーとコーラが置かれているトレイ、テリヤキバーガーとナゲットが置かれているトレイ、コーンとサラダと紅茶が置かれているトレイの三つが、それぞれの目の前に来た。
「おー! すごいねこれ。こういうのが異世界にあるんだ」
「いや違うぞ。俺がいた世界は魔法がない科学が発達した世界だ。こんな魔法的なことはできないし俺がアレンジしているだけだ」
「へー、魔法がないんだ」
この世界の住人からすれば魔法は当たり前のものだから魔法がない世界というものはあまり考えれないらしい。
「これ、どうやって食べるの?」
紙に包まれているハンバーガーを手に取りながら俺に聞いてくるリリス。
だから俺が最初にテリヤキバーガーを食べて見せる。
「こういう感じで食べるんだ」
「ふーん、なるほどねー。こうか」
リリスは俺の真似をしてハンバーガーを口にする。
リリスの感想を待っていれば、リリスのハンバーガーを口に運ぶ速度は速くなりあっという間にハンバーガーが一つなくなった。
「……おいしい。これおいしい!」
「それはよかった」
本当に美味しかった顔をしているリリスを見ながら俺は自分のハンバーガーを食べる。
「もう一つ食べたいなー……」
リリスは俺のを狙っているわけではなくもう一つ頼みたい顔だ。
「それなら頼めばいい」
「いいの?」
「あぁ、いいぞ」
「それは――」
「やりー!」
エイルの言葉の前にさっさと動くリリス。
「優斗、あまり甘やかしてはダメだと思いますよ」
「今はやりたいようにやらせておけばいいだろ」
リリスに傷心の気持ちがあるのかは分からないが、今は好きにやらせて紛らわせていた方がいい。
……尤も、それでリリスがダメサキュバスになる未来があり得そうで怖いけど。
その時はその時で最後まで責任をもって飼うとしよう。
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