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55:二度目の異世界
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エイルとリリスの準備が終わり、テミスさんに話しかける。
「テミスさんは何か必要なものはありますか?」
拒絶の腕輪以外に必要なものがあるか分からないが一応聞いてみる。
「……いえ、今はないわ」
「そうですか」
さすがにテミスさんもそこは弁えているようだ。
でもテミスさんと今後会うとは思えないからな。たぶんテミスさんの願いは叶えられないと思う。
「戦闘力皆無な優斗は腕輪だけでいいのか?」
ニヤッとしたリリスがそう聞いて来たから俺は自信満々に答える。
「これだけじゃないさ。俺にはこの箱庭にある武器をすべて外に出すことができるし、空に待機させているからな」
「どういうことだ?」
不思議そうにするリリスだが気にしない。
「行きますか」
三人にそう言って一緒に外に出る。
テミスさんの靴もちゃんと新しいものを創造しておいた。
「俺の最大の武器を見せてやろう」
そうして俺が上空に指させば全員が上を見る。
俺のロマンあふれる武器は空に浮いていた。
飛行機以上の大きさを誇る、超巨大な戦艦が待機していた。
「装着!」
音声認識によって戦艦より射出されたそれは俺の背中に装着した。
登山用リュック並みの大きさの銀の箱が俺の背中に装着されていた。
「おー、ロボットアニメに出てきそうだ」
アニメにも手を出しているリリスは俺の背中にあるそれを何となく理解していそうだった。
「ロボットアニメ……?」
逆にエイルはアニメにはあまり触れていないからそのジャンルについて理解していない。
童話みたいなアニメなら見るがそれ以外は基本ドラマや映画が主だからな。
「そうだ。これは俺専用に作った無限変形魔道具だ。こうして羽になって飛んだり、腕になって攻撃ができるものだ」
三人に見せるように羽にしたり腕にしたり変形させて見せた。
ただこの無限変形魔道具の真価はここではない。どんな攻撃でも対応して、どんな相手にも対応することができる。
そういう変幻自在の性質を押し込めたからこれを持っているだけで神殺しだって可能だ。
「……すごいわね。ほしいくらいだわ」
「優斗は本当に色々なものを作りますね」
「異世界人はこういう想像力が発達しているのかもしれないね」
「それはあるかもな」
こんな力を得てロマンを持っていたらこれは絶対に作るだろうと分かる。
「テミスさん、どこに出るかはあなたに任せます」
「……どこに出ればいいのかしら」
「神殿はそれなりの土地が必要になりますが、領域の範囲は設置した後に決めることができます」
それこそ神殿が中心であれば楕円形でも行けるようには設定できる。
「……カノナス家の屋敷の隣に広い空き地があるわ。そこに出たい」
「分かりました。それなら思い浮かべてください」
「……思い浮かべたわ」
テミスさんがしっかりと思い浮かべたことでハッキリと出る場所が確定した。
「行きます」
そして俺たちはチートな箱庭の外に出た。
「……なんだ、ここ」
一年以上ぶりで二度目の異世界はとてつもなくおぞましい光景だった。
目に入るものすべてが黒に染まっていた。
まず目に入ったのは地面だが、まるで墨汁が溜まっているかのような黒に染まっている地面だった。
それに少し遠くにある建物も輪郭は分かるが黒に染まっていてこの空間すべてが黒に支配されていた。
「ここまで広がっているのはあたしでも初めて見るなー」
「かなり侵攻している状態ですね」
リリスとエイルもその光景に圧巻されている様子だ。
「これは、魔神病なのか……?」
「はい、これも魔神病です」
「生き物だけに感染するんじゃないのか……?」
「感染しなくても空気中に魔神病は存在し、この黒が魔神とされています。この魔神から生物に感染するとされています」
おいおい、そんな状態で薬を量産とかいうレベルじゃないだろ。
「早くやってちょうだい。領地が死に切る前に」
「あぁ、そうだな」
俺たちが立っているこの場所も何か建物があったのか?
地面にデコボコとしている場所があったからそう思った。
とりあえずこの空き地の広さなら十分だからアストレアが崇拝対象になる滅却の神殿を取り出す。
俺が起動の意思を込めればこの場にあるすべての魔神病が消え去るほどのオーラを放ち、オーラが形作られていく。
俺たちが立っていた場所も段々と高くなり、周りが装飾で賑やかになっていく。
「凄まじいオーラね……!」
「アイテル聖王国の教会と変わりない聖なる力を感じます……!」
「この腕輪つけててよかったー。そうじゃないと死にかけるところだった」
俺たちが立っている場所は神殿の中央になった。
ただ、あるべきものがこの神殿にはないが。
「テミスさんは何か必要なものはありますか?」
拒絶の腕輪以外に必要なものがあるか分からないが一応聞いてみる。
「……いえ、今はないわ」
「そうですか」
さすがにテミスさんもそこは弁えているようだ。
でもテミスさんと今後会うとは思えないからな。たぶんテミスさんの願いは叶えられないと思う。
「戦闘力皆無な優斗は腕輪だけでいいのか?」
ニヤッとしたリリスがそう聞いて来たから俺は自信満々に答える。
「これだけじゃないさ。俺にはこの箱庭にある武器をすべて外に出すことができるし、空に待機させているからな」
「どういうことだ?」
不思議そうにするリリスだが気にしない。
「行きますか」
三人にそう言って一緒に外に出る。
テミスさんの靴もちゃんと新しいものを創造しておいた。
「俺の最大の武器を見せてやろう」
そうして俺が上空に指させば全員が上を見る。
俺のロマンあふれる武器は空に浮いていた。
飛行機以上の大きさを誇る、超巨大な戦艦が待機していた。
「装着!」
音声認識によって戦艦より射出されたそれは俺の背中に装着した。
登山用リュック並みの大きさの銀の箱が俺の背中に装着されていた。
「おー、ロボットアニメに出てきそうだ」
アニメにも手を出しているリリスは俺の背中にあるそれを何となく理解していそうだった。
「ロボットアニメ……?」
逆にエイルはアニメにはあまり触れていないからそのジャンルについて理解していない。
童話みたいなアニメなら見るがそれ以外は基本ドラマや映画が主だからな。
「そうだ。これは俺専用に作った無限変形魔道具だ。こうして羽になって飛んだり、腕になって攻撃ができるものだ」
三人に見せるように羽にしたり腕にしたり変形させて見せた。
ただこの無限変形魔道具の真価はここではない。どんな攻撃でも対応して、どんな相手にも対応することができる。
そういう変幻自在の性質を押し込めたからこれを持っているだけで神殺しだって可能だ。
「……すごいわね。ほしいくらいだわ」
「優斗は本当に色々なものを作りますね」
「異世界人はこういう想像力が発達しているのかもしれないね」
「それはあるかもな」
こんな力を得てロマンを持っていたらこれは絶対に作るだろうと分かる。
「テミスさん、どこに出るかはあなたに任せます」
「……どこに出ればいいのかしら」
「神殿はそれなりの土地が必要になりますが、領域の範囲は設置した後に決めることができます」
それこそ神殿が中心であれば楕円形でも行けるようには設定できる。
「……カノナス家の屋敷の隣に広い空き地があるわ。そこに出たい」
「分かりました。それなら思い浮かべてください」
「……思い浮かべたわ」
テミスさんがしっかりと思い浮かべたことでハッキリと出る場所が確定した。
「行きます」
そして俺たちはチートな箱庭の外に出た。
「……なんだ、ここ」
一年以上ぶりで二度目の異世界はとてつもなくおぞましい光景だった。
目に入るものすべてが黒に染まっていた。
まず目に入ったのは地面だが、まるで墨汁が溜まっているかのような黒に染まっている地面だった。
それに少し遠くにある建物も輪郭は分かるが黒に染まっていてこの空間すべてが黒に支配されていた。
「ここまで広がっているのはあたしでも初めて見るなー」
「かなり侵攻している状態ですね」
リリスとエイルもその光景に圧巻されている様子だ。
「これは、魔神病なのか……?」
「はい、これも魔神病です」
「生き物だけに感染するんじゃないのか……?」
「感染しなくても空気中に魔神病は存在し、この黒が魔神とされています。この魔神から生物に感染するとされています」
おいおい、そんな状態で薬を量産とかいうレベルじゃないだろ。
「早くやってちょうだい。領地が死に切る前に」
「あぁ、そうだな」
俺たちが立っているこの場所も何か建物があったのか?
地面にデコボコとしている場所があったからそう思った。
とりあえずこの空き地の広さなら十分だからアストレアが崇拝対象になる滅却の神殿を取り出す。
俺が起動の意思を込めればこの場にあるすべての魔神病が消え去るほどのオーラを放ち、オーラが形作られていく。
俺たちが立っていた場所も段々と高くなり、周りが装飾で賑やかになっていく。
「凄まじいオーラね……!」
「アイテル聖王国の教会と変わりない聖なる力を感じます……!」
「この腕輪つけててよかったー。そうじゃないと死にかけるところだった」
俺たちが立っている場所は神殿の中央になった。
ただ、あるべきものがこの神殿にはないが。
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