4 / 13
04:勇者
しおりを挟む
叫びながら光に包まれ、光が収まればよく分からない場所に来ていた。
四回目までのすべてが召喚には周りに人がいたし国王もいた。
だが今はどうだろうか。
石造りの綺麗にされた建物の中にいた。教会のように椅子が列で並んでいる場所だ。
神聖な結界が張られているのが不思議に思ったが、ここは守られている様子だ。
そして一番最初に目を奪った存在があった。
俺の後ろには三メートル以上はある対となっている二体の像があった。
二体の女性の像は向き合って頭を突き合わせていた。そして二人の間には二人で大事に持っている四角の石があった。
その石にはローマ数字の2が記されている。
「……ふたご座?」
ふたご座のマークに似ている、というかそのものだった。
そして手にある伝説の武器に視線を向ける。
俺に両手に無意識に握られているのは普通の剣よりも短いが短剣よりも長く普通の剣よりも刃が太い二対一本の双剣だった。
双剣には黄色の宝石がありその中にはふたご座のマークがあった。
だからこの伝説の武器とこの二体の像は無関係ではないのだろう。
ちなみに俺がこの双剣が伝説の武器だと分かるのは伝説の武器というものは独特な雰囲気があることを今までの異世界召喚で理解しているからだ。
「……誰が、俺を召喚したんだ?」
普通なら一番最初に俺に声をかけてくるはずだ。それなのに声をかけてこないから見渡せば、見えない場所にいたが見つけた。
女性が中央辺りの椅子で横たわっているのを見つけた。
しかも様子がおかしいと思って女性に駆け寄った。
「大丈夫か?」
女性に声をかけても全く返事がなかった。
「……魔力枯渇」
その女性は寝ているとかではなく顔色がとても悪く、魔力が枯渇して危険な状態にあった。
本来であれば魔力がなくなっても平気なのだが、限界まで使ってしまうと死にかける状態になる。
走ることと似ている。走って体力がなくなった時は息が切れて酸素を求める。だがその状態でも必死に走り続け、呼吸がままならず倒れる、みたいな感じだ。
だから俺はすぐに女性に神癒を使って魔力枯渇を治していく。
「ッ! まじか」
俺の『大勇者』スキルが反応した。誰かが助けを求めていることがハッキリと分かる。
幸いにもこの女性の応急処置は済ませれたから俺は急いで駆け出した。
ステータスの確認もしていないしこの双剣の力も分からない。だが俺にはこれまでの積み重ねがあるから問題ない。
像がある場所は地下だったらしく、地上に出ればそこはお城の中だった。
ただし襲撃があったのかと思うくらいに荒れていた。元々は立派なお城だと思うくらいには俺の目は慣れている。
だが今はそんなことはどうでもよくて、スキルが示す場所に向かうために城から出ると妙なモンスターが人を襲っているのが見えた。
俺は『極大ジャンプ』で一気に妙なものに蹴りを食らわせて人から遠ざける。
極大ジャンプは飛び上がってから着地するまでほぼ間隔がない。だから瞬間移動のように攻撃をくらわすもしくは距離を詰めることができる。
妙なモンスターをよく見れば骸骨の姿をしていた。
なぜ妙なかと言えば、その骸骨は明らかに異常なオーラを放っていたからだ。
その原因は手に持っている剣が原因なのは分かっている。しかも伝説の武器と来た。
「ッ! も、もしかして勇者か!?」
「そうだ。呼ばれてきたよ」
騎士の甲冑を着た女性は俺が勇者だと分かっている様子だ。
「まぁ、その話はあとだな」
極大ジャンプを食らってもまだ動ける様子の骸骨。
「気をつけろ! 奴は伝説の武器を持っている!」
「ちゃんと見えているよ」
「召喚されたばかりのお前では奴は荷が重すぎる! 倒すのは考えずに撃退を考えてくれ!」
「――大丈夫」
焦っている様子の騎士の女性だが、骸骨が向かってくるよりも前に双剣で切り裂いた。
「威力は落ちるけど、剣神スキルはちゃんと生きているな」
伝説の武器を持っている骸骨はその一撃で倒れた。
「……お前は、誰だ……?」
唖然とした騎士の女性だが、振り絞って声を出した。
「俺は勇者。星宮勇輝だ」
四回目までのすべてが召喚には周りに人がいたし国王もいた。
だが今はどうだろうか。
石造りの綺麗にされた建物の中にいた。教会のように椅子が列で並んでいる場所だ。
神聖な結界が張られているのが不思議に思ったが、ここは守られている様子だ。
そして一番最初に目を奪った存在があった。
俺の後ろには三メートル以上はある対となっている二体の像があった。
二体の女性の像は向き合って頭を突き合わせていた。そして二人の間には二人で大事に持っている四角の石があった。
その石にはローマ数字の2が記されている。
「……ふたご座?」
ふたご座のマークに似ている、というかそのものだった。
そして手にある伝説の武器に視線を向ける。
俺に両手に無意識に握られているのは普通の剣よりも短いが短剣よりも長く普通の剣よりも刃が太い二対一本の双剣だった。
双剣には黄色の宝石がありその中にはふたご座のマークがあった。
だからこの伝説の武器とこの二体の像は無関係ではないのだろう。
ちなみに俺がこの双剣が伝説の武器だと分かるのは伝説の武器というものは独特な雰囲気があることを今までの異世界召喚で理解しているからだ。
「……誰が、俺を召喚したんだ?」
普通なら一番最初に俺に声をかけてくるはずだ。それなのに声をかけてこないから見渡せば、見えない場所にいたが見つけた。
女性が中央辺りの椅子で横たわっているのを見つけた。
しかも様子がおかしいと思って女性に駆け寄った。
「大丈夫か?」
女性に声をかけても全く返事がなかった。
「……魔力枯渇」
その女性は寝ているとかではなく顔色がとても悪く、魔力が枯渇して危険な状態にあった。
本来であれば魔力がなくなっても平気なのだが、限界まで使ってしまうと死にかける状態になる。
走ることと似ている。走って体力がなくなった時は息が切れて酸素を求める。だがその状態でも必死に走り続け、呼吸がままならず倒れる、みたいな感じだ。
だから俺はすぐに女性に神癒を使って魔力枯渇を治していく。
「ッ! まじか」
俺の『大勇者』スキルが反応した。誰かが助けを求めていることがハッキリと分かる。
幸いにもこの女性の応急処置は済ませれたから俺は急いで駆け出した。
ステータスの確認もしていないしこの双剣の力も分からない。だが俺にはこれまでの積み重ねがあるから問題ない。
像がある場所は地下だったらしく、地上に出ればそこはお城の中だった。
ただし襲撃があったのかと思うくらいに荒れていた。元々は立派なお城だと思うくらいには俺の目は慣れている。
だが今はそんなことはどうでもよくて、スキルが示す場所に向かうために城から出ると妙なモンスターが人を襲っているのが見えた。
俺は『極大ジャンプ』で一気に妙なものに蹴りを食らわせて人から遠ざける。
極大ジャンプは飛び上がってから着地するまでほぼ間隔がない。だから瞬間移動のように攻撃をくらわすもしくは距離を詰めることができる。
妙なモンスターをよく見れば骸骨の姿をしていた。
なぜ妙なかと言えば、その骸骨は明らかに異常なオーラを放っていたからだ。
その原因は手に持っている剣が原因なのは分かっている。しかも伝説の武器と来た。
「ッ! も、もしかして勇者か!?」
「そうだ。呼ばれてきたよ」
騎士の甲冑を着た女性は俺が勇者だと分かっている様子だ。
「まぁ、その話はあとだな」
極大ジャンプを食らってもまだ動ける様子の骸骨。
「気をつけろ! 奴は伝説の武器を持っている!」
「ちゃんと見えているよ」
「召喚されたばかりのお前では奴は荷が重すぎる! 倒すのは考えずに撃退を考えてくれ!」
「――大丈夫」
焦っている様子の騎士の女性だが、骸骨が向かってくるよりも前に双剣で切り裂いた。
「威力は落ちるけど、剣神スキルはちゃんと生きているな」
伝説の武器を持っている骸骨はその一撃で倒れた。
「……お前は、誰だ……?」
唖然とした騎士の女性だが、振り絞って声を出した。
「俺は勇者。星宮勇輝だ」
6
あなたにおすすめの小説
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
おばさん冒険者、職場復帰する
神田柊子
ファンタジー
アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。
子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。
ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。
さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。
生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。
-----
剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。
一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。
-----
※小説家になろう様にも掲載中。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる