40 / 190
サンタさん、目標を決める
40 アロー公爵家の闇(3)
しおりを挟む
◇◇ 守護霊 トキニ ◇◇
「ハンター協会のチーフ如きが偉そうに。
私がアロー公爵家の後継者と認められたら、直ぐに圧力をかけて辞めさせてやる。
高貴な生まれである私が、下賤な奴等に頭を下げることなどできない。
だが、午前中に行かせた部下もダメだった。このままでは計画に支障がでる」
……ああ、こりゃビンゴやな。
このクソ野郎は、プライドだけは高いが世間を知らず、自分が特別な人間だと勘違いをしているクズで間違いないだろう。
ハンター協会を出て100メートルも離れていない場所で毒突くとは、誰が聞いているかも分からないのに・・・頭も悪いようだ。
「シマウナ、私は宿に戻る。いいか、明日までに銀級・・・いや、金級パーティーを説得して俺の前に連れてこい。
一人金貨2枚もあれば喜んで受けるだろう。決して私の名前は出すな」
「はいナックル様。出発は明日の午前でしょうか午後でしょうか?」
「そうだな、5キロは歩くらしいから午前の方がいいだろう」
……ほうほう、コイツはナックルちゅう奴か。そいで、このデカい奴がシマウナね。
……アホやなぁ、金級パーティーが金貨2枚程度で動くかいな。
「それからアウトス、預かっている毒を少量、茶葉に振り掛けておけ。
調査隊に同行するロールテンが明日やって来る。抜かりなく準備をして渡す必要がある。
いいか、警備隊を首になったお前を、我がヒバド伯爵家が拾ってやった恩を忘れるなよ!」
急に小声で話し始めたけどなぁ、俺は顔の直ぐ側まで近付いてもバレんから、聞き漏らすこともないんや。
はあ? また毒かいな。ポッパーの予想通りヒバド伯爵が敵で間違いないな。
……調査隊に紛れとる悪人の名はロールパン・・・いや、ロールテンな。
……調査隊のメンバーが毒を盛るちゅうことは、アロー公爵が狙いか? どうやらアレスが狙われてる可能性は低いが、油断は禁物や。
ん、この男、ハンター協会から300メートルも離れてない宿に泊っとるんかい!
まあ、この宿なら調査隊の動きも分かり易いし、情報も得やすいってとこか。
よし、助っ人にパトリシアさんを呼んでこよう。
『サンタさん、緊急事態や』
『ん? どうしたのトキニさん?』
ハンター協会に戻ると、いつものようにサンタさんはお菓子を食べていた。
今日もサブチーフが貢いだんやな。ご苦労さん。
食べている時だけ、サンタさんは表情を誤魔化せるらしいから丁度いい。
『さっきの奴、ヒバド伯爵の息子やったで。で、ここから300メートルも離れてへん宿に泊っとるから、パトリシアさんと偵察してくる。
時間はどのくらい大丈夫なん?』
『う~ん、アレス君の魔術師試験もするから、あと20分くらいかな』
『了解。毒を使うようやから、パトリシアさん、確認してくれるか?』
『分かったわ。それじゃあ行ってくるわねサンタさん』
◇◇ サブチーフ ◇◇
「聞いてるのかサンタさん?」
「えっ? ごめんサブチーフ、食べるのに意識が集中してた」
ホントにもう、この幼児には出会った時から振り回される。
大人顔負けの知能持ちで、常にマイペース。ハンターとしての腕は金級だ。
頭の痛くなることも多いが、食べてる時だけは年相応に可愛い幼女なんだよな。
……は~っ、つい菓子を買ってしまう俺が悪いのは分かってるんだ。でも、気付いたら何故か菓子屋に寄ってるんだよ!
「これから【聖なる地】に向かう許可は出せるが、中位・魔術師が2人いないと潜れないという決まりを破ることはできんぞ」
「ああ、それなら大丈夫だよサブチーフ。今からアレス君が、中位・魔術師の試験を受けて合格するから。
ただし、正式な資格証は調査隊が帰ってから発行して欲しいの。
今日は、合格しても仮資格証でいいから。もちろん口外禁止で」
サンタさんはアレス君に視線を向け、微笑んで試験を受けるよう指示を出す。
「なんで仮資格証なんだ?」
「う~ん、ここだけの秘密なんだけど、アレス君も私と同じように身内から命を狙われてるの。しかも、毒を使う滅茶苦茶えげつない奴等にね。
チーフなら分かるでしょう? 魔術師の世界がドロドロしてるって。
私みたいな野生児なら無能を演じられるけど、この見た目よ。絶対に目を付けられるって。
イオナの木の葉にはね・・・解毒作用があるみたいなの」
「自分を野生児だって分かってたのか・・・それはびっくりだ。
確かにアレス君は、見た目で言えば公爵家の令息って感じだわな。ハハハ。
ん・・・解毒作用?」
そう言ってまじまじとアレス君を見たチーフは、何かを思い出したのか一瞬顔を顰めた。
俺もとある公爵家の嫡男が毒に倒れた話を思い出し、ハーッと特大の溜め息を吐く。
……なんてこった! まさかアロー公爵家のことなのか?
「そりゃ急がねえとな。事情はなんとなく理解した。もしかして、さっきの奴等もその関連か?」
自分の予想と答え合わせするため、俺はサンタさんに探りを入れる。
「さすがサブチーフ。まあ、そんなところ。
だから優秀な魔術師の子供なんて、この町に居ちゃダメなの。
せいぜい私が男児っぽく表に出て、攪乱させるくらいがいいのよ。
まあ年齢は違うけど、一度探られたらこの町に興味がなくなるでしょう?」
私は覚悟を決めてますって表情で、サンタさんは全員を見回す。
……ハハ、こんな5歳児いるわけねえ。そんな作戦まで考えてるのかよ。
「サンタナリア、もうお前を幼女扱いするのは止めよう」
ファイト子爵が、可愛い孫の知略を聞き、全てを諦めたって顔で言う。
「いやもう・・・なんなんだよホント。
こんな小さな幼女が戦う気なら、俺たち大人が見て見ぬ振りはできんわな。
ゲートル支部最強のトレジャーハンターであるサンタさんを、他所に盗られるのはゴメンだし。
俺たちを信用して話してくれたんだ。全力で2人を守ろう」
チーフは腹を括って、サンタさんとアレス君を守ると決めた。
「ああそうだな。しかも、うちの支部では貴重な2人目の中位・魔術師になるんだ。守るのが当然だろう」
俺もニカッと笑って、サンタさんとアレス君を見る。
「みんな男前! 大好き」
「ハンター協会のチーフ如きが偉そうに。
私がアロー公爵家の後継者と認められたら、直ぐに圧力をかけて辞めさせてやる。
高貴な生まれである私が、下賤な奴等に頭を下げることなどできない。
だが、午前中に行かせた部下もダメだった。このままでは計画に支障がでる」
……ああ、こりゃビンゴやな。
このクソ野郎は、プライドだけは高いが世間を知らず、自分が特別な人間だと勘違いをしているクズで間違いないだろう。
ハンター協会を出て100メートルも離れていない場所で毒突くとは、誰が聞いているかも分からないのに・・・頭も悪いようだ。
「シマウナ、私は宿に戻る。いいか、明日までに銀級・・・いや、金級パーティーを説得して俺の前に連れてこい。
一人金貨2枚もあれば喜んで受けるだろう。決して私の名前は出すな」
「はいナックル様。出発は明日の午前でしょうか午後でしょうか?」
「そうだな、5キロは歩くらしいから午前の方がいいだろう」
……ほうほう、コイツはナックルちゅう奴か。そいで、このデカい奴がシマウナね。
……アホやなぁ、金級パーティーが金貨2枚程度で動くかいな。
「それからアウトス、預かっている毒を少量、茶葉に振り掛けておけ。
調査隊に同行するロールテンが明日やって来る。抜かりなく準備をして渡す必要がある。
いいか、警備隊を首になったお前を、我がヒバド伯爵家が拾ってやった恩を忘れるなよ!」
急に小声で話し始めたけどなぁ、俺は顔の直ぐ側まで近付いてもバレんから、聞き漏らすこともないんや。
はあ? また毒かいな。ポッパーの予想通りヒバド伯爵が敵で間違いないな。
……調査隊に紛れとる悪人の名はロールパン・・・いや、ロールテンな。
……調査隊のメンバーが毒を盛るちゅうことは、アロー公爵が狙いか? どうやらアレスが狙われてる可能性は低いが、油断は禁物や。
ん、この男、ハンター協会から300メートルも離れてない宿に泊っとるんかい!
まあ、この宿なら調査隊の動きも分かり易いし、情報も得やすいってとこか。
よし、助っ人にパトリシアさんを呼んでこよう。
『サンタさん、緊急事態や』
『ん? どうしたのトキニさん?』
ハンター協会に戻ると、いつものようにサンタさんはお菓子を食べていた。
今日もサブチーフが貢いだんやな。ご苦労さん。
食べている時だけ、サンタさんは表情を誤魔化せるらしいから丁度いい。
『さっきの奴、ヒバド伯爵の息子やったで。で、ここから300メートルも離れてへん宿に泊っとるから、パトリシアさんと偵察してくる。
時間はどのくらい大丈夫なん?』
『う~ん、アレス君の魔術師試験もするから、あと20分くらいかな』
『了解。毒を使うようやから、パトリシアさん、確認してくれるか?』
『分かったわ。それじゃあ行ってくるわねサンタさん』
◇◇ サブチーフ ◇◇
「聞いてるのかサンタさん?」
「えっ? ごめんサブチーフ、食べるのに意識が集中してた」
ホントにもう、この幼児には出会った時から振り回される。
大人顔負けの知能持ちで、常にマイペース。ハンターとしての腕は金級だ。
頭の痛くなることも多いが、食べてる時だけは年相応に可愛い幼女なんだよな。
……は~っ、つい菓子を買ってしまう俺が悪いのは分かってるんだ。でも、気付いたら何故か菓子屋に寄ってるんだよ!
「これから【聖なる地】に向かう許可は出せるが、中位・魔術師が2人いないと潜れないという決まりを破ることはできんぞ」
「ああ、それなら大丈夫だよサブチーフ。今からアレス君が、中位・魔術師の試験を受けて合格するから。
ただし、正式な資格証は調査隊が帰ってから発行して欲しいの。
今日は、合格しても仮資格証でいいから。もちろん口外禁止で」
サンタさんはアレス君に視線を向け、微笑んで試験を受けるよう指示を出す。
「なんで仮資格証なんだ?」
「う~ん、ここだけの秘密なんだけど、アレス君も私と同じように身内から命を狙われてるの。しかも、毒を使う滅茶苦茶えげつない奴等にね。
チーフなら分かるでしょう? 魔術師の世界がドロドロしてるって。
私みたいな野生児なら無能を演じられるけど、この見た目よ。絶対に目を付けられるって。
イオナの木の葉にはね・・・解毒作用があるみたいなの」
「自分を野生児だって分かってたのか・・・それはびっくりだ。
確かにアレス君は、見た目で言えば公爵家の令息って感じだわな。ハハハ。
ん・・・解毒作用?」
そう言ってまじまじとアレス君を見たチーフは、何かを思い出したのか一瞬顔を顰めた。
俺もとある公爵家の嫡男が毒に倒れた話を思い出し、ハーッと特大の溜め息を吐く。
……なんてこった! まさかアロー公爵家のことなのか?
「そりゃ急がねえとな。事情はなんとなく理解した。もしかして、さっきの奴等もその関連か?」
自分の予想と答え合わせするため、俺はサンタさんに探りを入れる。
「さすがサブチーフ。まあ、そんなところ。
だから優秀な魔術師の子供なんて、この町に居ちゃダメなの。
せいぜい私が男児っぽく表に出て、攪乱させるくらいがいいのよ。
まあ年齢は違うけど、一度探られたらこの町に興味がなくなるでしょう?」
私は覚悟を決めてますって表情で、サンタさんは全員を見回す。
……ハハ、こんな5歳児いるわけねえ。そんな作戦まで考えてるのかよ。
「サンタナリア、もうお前を幼女扱いするのは止めよう」
ファイト子爵が、可愛い孫の知略を聞き、全てを諦めたって顔で言う。
「いやもう・・・なんなんだよホント。
こんな小さな幼女が戦う気なら、俺たち大人が見て見ぬ振りはできんわな。
ゲートル支部最強のトレジャーハンターであるサンタさんを、他所に盗られるのはゴメンだし。
俺たちを信用して話してくれたんだ。全力で2人を守ろう」
チーフは腹を括って、サンタさんとアレス君を守ると決めた。
「ああそうだな。しかも、うちの支部では貴重な2人目の中位・魔術師になるんだ。守るのが当然だろう」
俺もニカッと笑って、サンタさんとアレス君を見る。
「みんな男前! 大好き」
117
あなたにおすすめの小説
スラム街の幼女、魔導書を拾う。
海夏世もみじ
ファンタジー
スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。
それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。
これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。
悪女の針仕事〜そのほころび、見逃しません!〜
陰陽@4作品商業化(コミカライズ他)
ファンタジー
公爵令嬢として生まれながら、子ども時代からメイドや周囲の陰謀で、次々と濡れ衣を着せられ、「悪女」扱いされてきたミリアム。
第3王子との婚約を聖女に奪われ、聖女への嫌がらせの冤罪で国外追放された後、平民として生き延びる中で、何度も5年前へのロールバック(逆行)を繰り返すことに。
生計をたてる為に、追放後の平民生活で極めた針仕事が、ロールバックが繰り返されることで、針仕事の能力だけは引き継がれ、天才的な実力を手に入れる。
その時女神「アテナ」の加護を得て、2つの力を手にすることに。
「加護縫い」
(縫った布に強力な祝福を込められる)
「嘘のほころびを見抜く力」
(相手の嘘を布のほころびとして視覚的に捉え、引き抜く、または繕うことで、真実を暴いたり修正したりする)
を手にしたミリアムは、5歳の幼女時代まで遡り、2つの力で悪評をぬりかえ、仲違いしていた家族も、加護の力を与えることで協力な味方へと変貌。
さらに、女神から可愛いしもべ「アリアドネ」を授かり、元婚約者と聖女にザマァを狙う中、加護縫いの能力が最も高い人間を王太子妃に迎える決まりのある大国、ルーパート王国の王太子が近付いて来て……?
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
領主にならないとダメかなぁ。冒険者が良いんです本当は。
さっちさん
ファンタジー
アズベリー領のミーナはとある事情により両親と旅をしてきた。
しかし、事故で両親を亡くし、実は領主だった両親の意志を幼いながらに受け継ぐため、一人旅を続ける事に。
7歳になると同時に叔父様を通して王都を拠点に領地の事ととある事情の為に学園に通い、知識と情報を得る様に言われた。
ミーナも仕方なく、王都に向かい、コレからの事を叔父と話をしようと動き出したところから始まります。
★作品を読んでくださった方ありがとうございます。不定期投稿とはなりますが一生懸命進めていく予定です。
皆様応援よろしくお願いします
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる